/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 山川の『ロシア史』と『ポーランド・ウクライナ・バルト史』……
| そして、『物語ウクライナの歴史』と『物語バルト三国の歴史』です。
| 山川本は、ロシアや東欧の歴史が丁寧に解説された概説本。
| 『物語ウクライナの歴史』は、ウクライナというあまりスポットの当たらない国を解説した名作。
| 『物語バルト三国の歴史』の方は、少し教科書的な記述が目立ちます。
| どれも、この地域の歴史を理解するには重要と言えるでしょう。
\__  ____________________________________
━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  ,__
  iii■∧   /                  (・) |ヽ
━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━━━  《 //|━━━━━━━━━━
   |   つ ∇      (゚Д゚,,)      /_ V/レ'
   |  |┌─┐   /⊂   ヽ    /⊂  ヽ
 〜|  ||□|  √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
   ∪∪ |   |  ||   ━┳┛  ||   ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄|   | ====∧==========
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | 東欧なんて、本当に馴染みが薄いよな。
    \____              ∧
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         | 『物語ウクライナの歴史』は特に面白く、地味ながら退屈さは感じない。
         \_____________________________


/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 山川の世界歴史大系より、『ロシア史』です。
| 趣味の世界史クラスでは、この辺がトップクラスに詳しいでしょう。
| これよりも深く追求したいなら、もはや学術書に手を出すしかないでしょうね。
\__  _____________________________
━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  ,__
  iii■∧   /                  (・) |ヽ
━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━━━  《 //|━━━
   |   つ ∇      (゚Д゚,,)      /_ V/レ'
   |  |┌─┐   /⊂   ヽ    /⊂  ヽ
 〜|  ||□|  √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
   ∪∪ |   |  ||   ━┳┛  ||   ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄|   | ====∧==========
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | 難しそうだし、値段も高いな……
    \____              ∧
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         | まあ、既存の概説書に満足できなくなったら手を出すレベルだ。
         | これですら我慢できなくなったら、もう専門の領域だな。
         \_________________________


/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 『イヴァン雷帝』と『大帝ピョートル』は、かの有名なロシア君主の生涯を追った本。
| 『イヴァン雷帝』では、かの破天荒なツァーリの暴れっぷりが炸裂。
| 『ピョートル大帝』では、ロシアの近代化を実行したツァーリの生き方が見えます。
| 二人とも暴虐を振るいつつロシアを躍進させた人物で、非常に評価が難しいツァーリ。
| そんな彼らの生き様を、ぜひ読んでみましょう。
\__  _________________________________
━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━


  ,__
  iii■∧   /                  (・) |ヽ
━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━━━  《 //|
   |   つ ∇      (゚Д゚,,)      /_ V/レ'
   |  |┌─┐   /⊂   ヽ    /⊂  ヽ
 〜|  ||□|  √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
   ∪∪ |   |  ||   ━┳┛  ||   ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄|   | ====∧==========
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | ロシアの君主を扱った本って、意外とないよなぁ。
    \____              ∧
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         | このシリーズはまるで小説のように書かれており、非常に読みやすい。
         | ……ってか、なんでロシアの君主ってあんなにブッ飛んでるんだろうな。
         \______________________________


/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 同じシリーズの『女帝エカテリーナ』は、偉大なる女帝エカテリーナ2世を書いた本。
| ドイツ貴族の娘でありながらロシア皇太子に嫁入り、後には夫をクーデターで廃位。
| ロシア人でないにもかかわらず自らがロシア皇帝となった、なんとも破天荒な女性です。
| そして度重なる戦争、奔放極まる生き方――これだから、ロシア君主は面白い。
\__  _________________________________
━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━


  ,__
  iii■∧   /                  (・) |ヽ
━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━━━  《 //|
   |   つ ∇      (゚Д゚,,)      /_ V/レ'
   |  |┌─┐   /⊂   ヽ    /⊂  ヽ
 〜|  ||□|  √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
   ∪∪ |   |  ||   ━┳┛  ||   ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄|   | ====∧==========
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | ドイツ人女性なのに、ロシアの皇帝になったのか……
    \____              ∧
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         | まさに波瀾万丈の人生だ。
         | まあエカテリーナ2世の男性関係に関する評価は、いろいろアレだけど。
         \______________________________


/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 『アレクサンドル1世』は、かつてナポレオンを負かしたこともあるロシア君主の生涯を追った一冊です。
| 祖国を守った英雄、様々な逸話と矛盾に満ちた生き方、狂気スレスレの晩年、突然の不審な死――
| かなり派手なロシア皇帝ですが、日本においてスポットが当たることはほとんどありません。
| そんな彼の一生を、この本で見てみてはどうでしょうか?
\__  _______________________________________
━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━


  ,__
  iii■∧   /                  (・) |ヽ
━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━━━  《 //|
   |   つ ∇      (゚Д゚,,)      /_ V/レ'
   |  |┌─┐   /⊂   ヽ    /⊂  ヽ
 〜|  ||□|  √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
   ∪∪ |   |  ||   ━┳┛  ||   ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄|   | ====∧==========
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | そんなに、奇妙な皇帝だったのか……
    \____              ∧
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         | 歴代ロシア皇帝中、最も複雑怪奇と言われた人物だ。
         \_______________________


/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 『ロシアの源流』は、中世におけるのロシア通史ともいえる一冊。
| 非常に遅れた地域であったロシアが、どのように繁栄に至ったか――
| モンゴルを初めとした周囲からの圧迫をはねのけたその過程を追っています。
| いわばロシアの戦国時代を、いかにして勝ち抜いたかを知る本ですね。
| 類書はほとんどなく、また読み物としても面白いオススメ本です。
\__  ______________________________
━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━


  ,__
  iii■∧   /                  (・) |ヽ
━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━━━  《 //|
   |   つ ∇      (゚Д゚,,)      /_ V/レ'
   |  |┌─┐   /⊂   ヽ    /⊂  ヽ
 〜|  ||□|  √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
   ∪∪ |   |  ||   ━┳┛  ||   ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄|   | ====∧==========
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | 大変だったんだな、ロシアって……
    \____              ∧
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         | この頃の苦労が、今に至るまで対外政策に影響しているのかもしれない。
         \_______________________________


/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 『よみがえるロマノフ家』は、君主の変遷で追うロシア近世史。
| 1613年のミハイルから1917年のニコライ退位まで、300年に及ぶ歴史が解説されています。
| ロシア史を彩る大君主達の足跡が紹介され、非常に面白い一冊。入門書としても最適ですね。
\__  ____________________________________
━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━


  ,__
  iii■∧   /                  (・) |ヽ
━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━━━  《 //|
   |   つ ∇      (゚Д゚,,)      /_ V/レ'
   |  |┌─┐   /⊂   ヽ    /⊂  ヽ
 〜|  ||□|  √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
   ∪∪ |   |  ||   ━┳┛  ||   ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄|   | ====∧==========
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | ロシアにおける個性的な君主は、この時代に集中してるんだな。
    \____              ∧
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         | ウラー!
         \________________________


/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 『ニコライII世』は、ロマノフ朝の最期を看取ることになった皇帝の伝記です。
| どんな人物でも、その生涯を追えば決して愚者とも思えないものなんですね。
| 後世の評判が悪い彼とて、激動の世界を精一杯生きた一人の人間に過ぎませんでした。
\__  __________________________________
━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━


  ,__
  iii■∧   /                  (・) |ヽ
━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━━━  《 //|
   |   つ ∇      (゚Д゚,,)      /_ V/レ'
   |  |┌─┐   /⊂   ヽ    /⊂  ヽ
 〜|  ||□|  √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
   ∪∪ |   |  ||   ━┳┛  ||   ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄|   | ====∧==========
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | 一般に思われてるほどのダメ人物じゃなかったのか。
    \____              ∧
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         | そのイメージの元は、おそらく『坂の上の雲』。
         | あれはあくまでフィクションであることは、覚えておかなければならない。
         \______________________________


/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 『共産主義黒書 ソ連編』と『共産主義黒書 コミンテルン・アジア編』は、共産主義を告発した書物。
| この思想がいったいどれだけの破壊と死を振りまいたのか、戦慄する内容です。
| ちょっと分厚く値が張りますが、読む価値は十分にあるでしょう。
\__  _____________________________________
━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━


  ,__
  iii■∧   /                  (・) |ヽ
━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━━━  《 //|
   |   つ ∇      (゚Д゚,,)      /_ V/レ'
   |  |┌─┐   /⊂   ヽ    /⊂  ヽ
 〜|  ||□|  √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
   ∪∪ |   |  ||   ━┳┛  ||   ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄|   | ====∧==========
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | コワイヨ-!!!
    \____              ∧
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         | ……レビューもまたアレだな。
         \_______________


/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 『チェチェン やめられない戦争』。無法地帯と化したチェチェンの、とんでもない実態が記された一冊。
| この地域ではジャーナリストが誘拐・殺害され、外国報道陣はほとんど立ち入れないという状況。
| それ故にチェチェンに関しては報道されず、ここで何が起きてるのかは分かってない状態でした。
| 「戦争の悲惨さ」という言葉は、アホな反戦家達が連呼したおかげでチープな言葉に成り果てています。
| そんな空虚な言葉では伺えない無茶苦茶すぎる現実が、この本には記されていますね。
| この本の作者も毒を盛られ重体になったり、ロシア軍に拘束されたりし、その挙げ句とうとう……
\__  _______________________________________
━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━


  ,__
  iii■∧   /                  (・) |ヽ
━ (,TДT) / ━━━━━ ∧∧━━━━  《 //|
   |   つ ∇      (゚Д゚,,)      /_ V/レ'
   |  |┌─┐   /⊂   ヽ    /⊂  ヽ
 〜|  ||□|  √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
   ∪∪ |   |  ||   ━┳┛  ||   ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄|   | ====∧==========
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | 毒を盛られたり、軍に拘束されたり……まるで、どっかのホラ吹き記者じゃないか。
    \____              ∧
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         | この作者の場合は、実際にそんな目に合ってるんだけどな――
         | などと言っていた矢先、作者のアンナ・ポリトコフスカヤさんは暗殺されてしまった。
         | 憤りを通り越した、無茶苦茶な話だ。
         \__________________________________


/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 「プーチニズム 報道されないロシアの現実」も、同じ作者の本ですね。
| 2002年、モスクワの劇場にて42人のチェチェン独立派が、人質922名と共に立てこもった事件――
| モスクワ劇場占拠事件において、この本の作者は交渉仲介役として犯人グループから指名されました。
| 結果的に犯人は全員射殺。続くベスラン学校占拠事件は日本でも大々的に報道され、知っている人も多いはず。
| これらの裏にあったのは、信じられないほど根深い憎悪でした。
| 政府VSテロリストとか、そんなファンタジーやメルヘンみたいな構図じゃないんです。
\__  ___________________________________________
━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━


  ,__
  iii■∧   /                  (・) |ヽ
━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━━━  《 //|
   |   つ ∇      (゚Д゚,,)      /_ V/レ'
   |  |┌─┐   /⊂   ヽ    /⊂  ヽ
 〜|  ||□|  √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
   ∪∪ |   |  ||   ━┳┛  ||   ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄|   | ====∧==========
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | 悪いテロリストが、子供を人質にしたんだろ?
    \____              ∧
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         | そんな仮面ライダーとショッカーみたいな正義と悪の二元論じゃないよ。
         | 決してテロリストに賛同するわけじゃないが、チェチェンは今も地獄だ。
         | 陳腐な表現だが、あそこは地獄そのものなんだ。
         \______________________________


/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 『プロメテウスの墓場』は、ロシア軍の核管理のアレっぷりについて記された一冊です。
| 核というものに忌避感を持ってる日本人にとって、まさに背筋の寒くなる本ですね。
| ロシアの原潜の乗組員は、暗闇で青白く光るというジョークがありますが……
| なんかもう、シャレになってない実態が浮かび上がってます。
| タチの悪いジョークとも思えるような、なんとも怖い本ですね。
\__  _________________________________
━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━


  ,__
  iii■∧   /                  (・) |ヽ
━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━━━  《 //|
   |   つ ∇      (゚Д゚,,)      /_ V/レ'
   |  |┌─┐   /⊂   ヽ    /⊂  ヽ
 〜|  ||□|  √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
   ∪∪ |   |  ||   ━┳┛  ||   ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄|   | ====∧==========
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    | ロシア人て、どうなってんだ……
    \____              ∧
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         | 身の毛もよだつ話だ。
         \_______________


左メニューが表示されていない方は、ここをクリック inserted by FC2 system