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| この項では、キリスト教や世界中の様々な宗教などにスポットを当てた本を紹介しています。
| なるべく一般向けをセレクトしましたので、参考のほどに。
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｜ 宗教か。
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| ちょっと専門的な本もあるので、そこは注意だな。
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| 『ローマ教皇歴代誌』は、ヨハネ・パウロ二世まで263人の歴代ローマ教皇を紹介した本。
| その偉業や時代への影響、経歴、多くの写真や肖像画が掲載されていて有益です。
| その解説も退屈なものではなく、分かり易く面白く書かれているのも高ポイント。
| 各時代の絵画や建築物の写真もふんだんに盛り込まれ、芸術度も高い一冊。
| 教皇マニアでなくとも押さえておきたい良書です。
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｜ 教皇マニアってなんだよ……
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| 堅い本だと思ったら大間違い、面白い逸話がいっぱい。
| 本当に、色々な教皇がいたんだな……
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| 『ローマ教皇検死録』は、文献を元に歴代ローマ教皇の死因を探る内容。
| 題名に反して小難しい内容ではなく、むしろ当時のローマ教皇の暮らしぶりや歴史的背景が見えます。
| 暗殺や輸血関係など、非常に興味深い記述も多い一冊。
| なんか胡散臭い死に方も多く、いろいろと想像が沸き立ってしまいますね。
| 教皇ほど派手な人間になると、死にっぷりも死んだ時の影響も巨大であることが分かる本です。
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｜ 医学の専門書じゃないんだな。
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| そんな、小難しい本じゃない。
| 非常に面白い記述が多く、要チェックな一冊だ。
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| 『旧約聖書を知っていますか』、『新約聖書を知っていますか』、『コーランを知っていますか』……
| 阿刀田高氏による、極めて面白い聖典解説書です。
| 旧約聖書や新約聖書、コーランの中に記されている、難解で取っ付きにくい話。
| これを非常に分かり易く、ユーモラスに解きほぐした三冊ですね。
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｜ これは初心者向けだな。
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| 全く興味がない人も、だまされたと思って読んでほしい。
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| 『爆笑トリビア 解体聖書』は、聖書の矛盾やヘンな点を面白おかしく指摘した本。
| 非常にポップで軽快な一冊であり、確実に好みは分かれるでしょう。
| まあ、キリスト教という非常に固い題材を理解する上での取っ掛かりにはいいのではないでしょうか？
| ……という感じでしょうか。この本だけで完結してしまったら、キリスト教を完全に誤解する結果に。
| キリスト教をあまりにも遠い存在だと考えている方は、読んでみれば見方も変わるのではないでしょうか。
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｜ それでも、この本の内容を全部鵜呑みにしてしまうのはマズいということか。
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| おそらく意図的だろうが、部分部分を都合よく抜粋してるからな。
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| 『教皇庁の闇の奥』は、ローマ・カトリック教会の暗部にスポットを当てたヤヴァい一冊。
| 異端審問、キリスト教における性、ユダヤ迫害、そしてナチスによるユダヤ虐殺の黙認――
| 世界史や神学の基礎的な知識がなければ辛いですが、読む価値は極めて高いかと。
| 「教皇の役割の探求書」という前書きですが、実質的に批判書になっています。
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｜ ちょっと、初心者にはキツそうだな……
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| ってか、絶版なんだけどな。
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| 『書物としての新約聖書』は、新約聖書そのものの解説書です。
| 基本的に聖書って、聖書だけ読んでても分からないことが多いんですよ。
| その背景や事情、ある種のお約束を知っていて初めて聖書が読めるんです。
| この本はそういうところをしっかり押さえた解説書。
| 教会の偉い人はあまり教えたくないことなども載っており、非常に面白いです。
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｜ 分厚いし、高い……
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| まあ、初心者が手を出すのはやめておいた方が良いな。
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| 『捏造された聖書』は、新約聖書に関する記述の変遷を追った本。
| 題名ほどスキャンダラスな内容ではなく、むしろ詳細に検討した良書です。
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｜ 題名だけ見ると、ありがちなトンデモ系だが……
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| けっこう学術的な内容を、適度に噛み砕いて解説している。
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| 『宗教改革の真実』は、新教がどのようにして民衆に受け入れられていくか等、社会的に分析した本。
| こう言うと死ぬほど面白くなさそうですが、いろいろユーモラスな事例があって非常に楽しいです。
| 新教と旧教との争いというと、実に荘厳で重々しいイメージですが……
| その実は笑えるほどに世俗的で、聖職者同士が嫌がらせや罵倒のオンパレード。
| これが宗教対立の実像なのかと思うと、色々なイメージが壊れてしまいますね。
| いちおう読むにあたっては、基礎的な知識は事前に持っておいた方がいいかもしれません。
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｜ なんか地味な本だな……
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| まあ、派手ではないことは確かだな。
| それでも、面白いことに違いはないが。
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| 『聖書vs世界史』と『世界史とヨーロッパ』は、キリスト教が世界史といかに関わってきたかが述べられた本。
| 例えばヨーロッパ世界が中国と接触したとき、その歴史の古さに仰天しました。
| 王朝の歴史を逆算すると、解釈によってはノアの大洪水以前から連綿と続いていることに。
| こんな聖書の教えから逸脱した事例に、キリスト教はどう対応してきたか。
| そして天動説や進化論の出現は、キリスト教にどんな波紋を投げ掛けたのか――
| なお『世界史とヨーロッパ』は、『聖書vs世界史』の続編に当たります。
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｜ ちょっと難しそうだな……
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| 「世界史」という学問の前身である普遍史――それも、聖書から始まった。
| 確かに難解なトピックではあるが、色々な内容が含まれた有益な本だ。
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| 時代は中世、ブタが法廷に立ったという事例が何度かありました。
| また果樹園を荒らす毛虫が訴えられ……裁判の結果、毛虫は教会に破門されるという珍事。
| そのような、笑える事例がてんこ盛りの動物裁判を扱った一冊です。
| 後半には深い考察もありますが、基本的には笑える本ですね。
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｜ 毛虫にも弁護士がついたりしたんだな……
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| 動物裁判の中には、巧みな弁護で勝訴したってケースもあるぞ。
| これらの裁判を担当した弁護士達の弁護のセリフがまた笑える。
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| 『大人も子どももわかるイスラム世界の大疑問』は、イスラム教というのを丁寧に解説した一冊。
| また親筋のユダヤ教や兄筋のキリスト教も扱っており、事実上の三宗教解説書となっています。
| 『そうだったのか！』シリーズの著者だけあり、全く知識のない人にも分かり易い解説。
| それでいて子供だましではない、しっかりとした知識が身につきます。
| オススメ度は極めて高いので、十分に知識があると自負する人以外は手にとってみましょう。
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｜ これはタイトルから分かるように、明らかに初心者向けだな。
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| それでいて、タイトルから連想されるほどチープな内容では決してない。
| ここら辺の理解がないと現代情勢は語れないので、ぜひ読んでおこう。
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| 『シーア派』とは、イスラム教の派閥の一つであるシーア派の成り立ちや歴史を追った一冊。
| 現代の中東情勢本などを読んでいると、シーア派の名はそこかしこに出てきます。
| その集団はどうして生まれたか、そしてどのように歴史に関わってきたのか……
| 非常に良くできているので、『物語イ○ンの歴史』よりはこちらを読むことをお勧めします。
| 中東の歴史は、シーア派を外しては語れません。
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｜ イスラムって、今やけに流行りだよな。
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| アンチ欧米歴史観の発露っていう色彩も濃いけどな。
| そういうのに振り回されないのが、この講義の受講生としてのたしなみ。
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| 『日本宗教史』は、日本における宗教について論じた一冊。
| 神仏習合に関する興味深い論が展開されているのが、決して見逃せないポイント。
| 古事記や日本書紀にて綴られている日本神話が、仏教の影響を受けている――
| ここら辺に心を引かれる方は、ぜひ読んでみて下さい。
| 他にも、目から鱗が飛び散る論の目白押し。とんでもない名著です。
| ジャンルがジャンルだけに、誰にでも勧められる内容ってわけじゃありませんが。
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| まあ、多少ながら敷居は高いかもしれない。
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| 『日本仏教史』は、日本の仏教の歴史について非常に面白く論じた本。
| 極めて優良な本ではありますが、仏教史に興味のある人でないと難しいかもしれませんね。
| とは言え決して専門的な言葉がズラズラ並んでいるわけではなく、むしろ解説は丁寧。
| 興味のある人には、必須とも言える一冊です。
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｜ 初心者でも読めるってこと……？
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| 一般向けに書かれた本だから、専門用語の類が説明もなく出てくることはない。
| 書いてる人の腕前も超一級だし、これはぜひ読んでおきたい……興味ある人はな。
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| 『日本人はなぜ無宗教なのか』は、題名だけ見ると内容を誤解するかもしれませんね。
| 日本人の大半は、実は紛れもない仏教徒です。習慣、習俗、行事――どこを見ても仏教徒。
| しかしほとんどの日本人は、自身を無宗教だと思っているはず。
| これはなぜなのか？ なぜ日本人は、特定の宗教に傾倒することを無意識に恐れるのか？
| それを明快に解き明かした名著です。
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｜ これ、かなり根の深い問題なんだな。
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| 目からウロコが落ちるぞ。
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