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| ここでは、太平洋戦争および日中戦争全体を概観するような書籍を紹介しています。
| 個鑑別の戦記は「海軍戦記」の項で、
| 日本海軍などの組織については「日本陸海軍」で紹介。
| かなり分類は曖昧なので、そちらの方も参照のこと。
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｜ こっちは、戦争全体を扱ってるんだな。
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| もしくは、個々の総括的な戦闘模様な。
| これが個鑑別になると、「海軍戦記」の方になる。
| その差が、分けてるこっちにも分りづらい……
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| 学研から出ている、太平洋戦史シリーズのムックです。
| 多くの解説と特集、写真やイラストで太平洋戦争を詳細に解説。
| 人物や兵器、政治など様々な点にスポットが当たり、実に分かり易い内容に仕上げられていますね。
| 10冊まとめて読めば相当なボリューム、太平洋戦争の基礎はバッチリでしょう。
| ……まあ、入門書というにはちょっと冊数が多いかもしれませんが。
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｜ あれ？ 同じ言葉を聞いたような気が……
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| なんか、異様に値段が高騰してるのもあるな。
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| 歴史群像の新・太平洋戦争シリーズです。
| 2009年4月現在では出たばかりで二冊しかありませんが、かなりの高クオリティ。
| これは期待して良さそうですね。
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｜ なんと。
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| 以下、続刊予定。
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| 他にも太平洋戦史シリーズからは、様々なテーマを扱った本が出版されています。
| 『沖縄戦』などは、この悲惨な戦いの入門にもってこい。
| 『日米空母決戦ミッドウェー』や『ソロモンの激闘』も色々な視点からの解析を施し、なかなか面白いです。
| また『本土決戦』の出来は素晴らしく、シリーズの中でも珠玉の完成度と言えましょう。
| 日本の末期的窮乏から決戦兵器、国際情勢、外交の推移、そして終戦――
| この本はぜひおすすめ、必読図書としたいぐらいです。
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｜ 色んなテーマがあるんだな。
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| それぞれのテーマに興味があるならば、ぜひ。
| ただし、『本土決戦』はぜひ読んでおきたい。
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| 『太平洋戦争・主要戦闘事典』は、日中戦争・太平洋戦争などの戦闘データを掲載した本です。
| 指揮官、戦果、損害、地図や簡単な解説など、様々なデータは大助かり。
| この値段でこの内容は、極めて満足の一言です。
| この本で基礎知識を固めてから、詳細な戦史を読んでいくのもいいでしょう。
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｜ 日中戦争のデータも含まれてるんだな。
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| 初心者にも見やすい構成で、オススメの一冊だ。
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| 『太平洋戦争海戦全史』は、迫力あるイラストが満載された太平洋戦争の解説書です。
| 丁寧な解説はツボを押さえており、凄まじい海戦模様を描いた見開きイラストがとにかく充実。
| ビジュアル的に太平洋戦争を捉えるに及び、非常に価値の高い一冊ですね。
| 解説そのものは初歩的なので、より深い考察を求める人には期待はずれかもしれません。
| ……が、戦況の推移や兵器など、押さえるべきところはしっかり押さえられています。
| とにかく、最大の売りはイラスト。それだけで値段以上の価値はありますね。
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｜ 副読本として最適なんだな。
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| 文字だけの解説と違い、一気にイメージも沸く。
| また、見開きイラストを用いての兵器解説も優れている。
| 初心者の人にとっては、非常に優れた入門書だな。
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| 『太平洋海戦』の、『1.進攻編』、『2.激闘編』、『3.決戦編』の三部作。
| 太平洋戦争の勃発から終焉までの記録であり、物語でもあるこの三冊。
| 約1400ページに渡る、太平洋戦争戦史ドキュメントの決定版と言えますね。
| 太平洋戦争について知りたい人は、この三冊で基礎知識を得るのはどうでしょうか。
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｜ 丁寧に書かれた良書のようだな。
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| 海戦模様を羅列しただけではなく、なぜその戦いに至ったかも記してある。
| 様々な戦記を読む前に、まず押さえておきたい三冊だな。
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| そして太平洋戦争がアメリカ視点で書かれているのが、『モリソンの太平洋海戦史』。
| モリソンはアメリカ軍の公式戦史をも手掛けた人間で、その筆は実に信頼がおけます。
| 初心者にも読みやすい戦史であり、これも太平洋戦争の成り行きを理解する助けになるでしょう。
| なお読みやすいというのは深い専門知識を要求しないという意味で、訳に関しては批判がありますが。
| 『太平洋海戦』とセットで読むと、日米両方の視点で戦争全体を把握できますね。
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｜ アメリカ側からの視点か。
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| これを見ると、日本海軍の異常なまでの粘りっぷりをまじまじと見せ付けられる。
| 日本海軍Tueeeeeee!!したい人は、日本側視点よりもアメリカ側視点の方が良いのかも……
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| 『帝国陸軍の最後』は、日本陸軍の視点で追った太平洋戦争史。
| 緒戦の快進撃からガダルカナル、サイパン陥落、インパール、硫黄島、沖縄――
| 丁寧な語り口で戦争を通じての陸軍の戦いが解説され、非常に優れた名著です。
| かなり景気よく書かれているような傾向もありますが、十分に許容圏内でしょう。
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｜ 陸軍視点で見た太平洋戦争通史ってのは、意外にないよな。
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| 類書は少ない上に、完成度は極めて高い。
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| 『大本営参謀の情報戦記』……これもぜひ一読してほしい本ですね。
| 『海上護衛戦』と並び、日本の軍組織のアレっぷりがしみじみ実感できます。
| 単純な日本軍叩きに堕することのない、論理的な見解を示す一冊。
| ここら辺読むと、たとえ物量が同じでもアメリカには勝てなかったと思えてきます。
| ぜひ、『海上護衛戦』とセットで読んでおきましょう。
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｜ 「情報は大事」と言うは安いが……
｜ 単に、情報を集めただけでもダメなんだよな。
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| システムなんだよ、重要なのは。
| 読んでて情けない気持ちになってくる戦記もそうはないぞ。
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| 『失敗の本質』、『貧国強兵』、『マクロ経営学から見た太平洋戦争』、『日本を滅ぼした国防方針』、
| 『日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条』――あらわになるのは、日本軍の戦争指導や戦略の大失敗ぶり。
| ここで挙げたのは、単なる揚げ足取りではなく、その背後に何があったかを詳細に論じた優良本です。
| この類の本は粗悪本含めてタケノコのように溢れてますが、ここら辺は必読と言えましょう。
| あの戦争を本当の意味で反省したい人は、絶対に読んでおくこと。
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｜ 過ちは二度と繰り返さないぜ！！
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| でも100%、改まってないよな……
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| 『日本人はなぜ戦争をしたか』、『空気と戦争』は、ぜひ読んでおきたい本。
| どういう流れで、あの愚かな戦争に至ったか――「雰囲気」を中心に、それが論じられています。
| そして今現在、それが全く改まっていないことも……
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| 反省ってのは諸外国に頭を下げることだと勘違いしてるから、こういうことになるんだ。
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| 『 太平洋戦争 日本の敗因』は、数ある敗因追求本の中でも優れています。
| 何より戦況に沿った丁寧な解説も徹底しており、初心者にも非常に読みやすいんですよね。
| 太平洋戦争を学ぶ上で、このシリーズをまず読んでいくのもいいかもしれません。
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| 「大東亜戦争全史」は、いわゆる「服部戦史」という名で有名ですね。
| しかも作者の服部卓四郎は、かの辻正信とコンビを組んだ超問題人物。大本営の中核人物でもあります。
| 彼が記した「大東亜戦争全史」、旧陸軍の非公式な公開戦史と評されるほど資料的価値がありますね。
| 1000ページを超える辞書のような重厚感、ぜひ手に取って下さい。
| 戦争終盤になってもどっちが勝ってるか分からないような勇ましい描写とか、アレな見所も爆発です。
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｜ 初心者でも読める？
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| 絶対的にオススメしない。
| 純粋に資料として扱うものであり、読んでて楽しいものじゃない。
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| 上田信氏の戦史解説漫画『日本戦車隊戦史』、これは別項で紹介した『ドイツ陸軍戦史』の日本版ですね。
| 戦車以外の兵器やトラックなどの軍用車輌、軍装などの描写も細かく、非常に理解の助けになります。
| また、敵対した中国やソ連、アメリカ軍の兵器なども紹介されていますね。
| 日本陸軍の戦い振りが分かる、極めて有益な一冊です。
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｜ 日中戦争からノモンハン、太平洋戦争……扱う期間も幅広いな。
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| 主要な戦闘のあらましなども記されているぞ。
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| 『真珠湾<奇襲>論争』は、例の「ルーズベルトは真珠湾攻撃を知っていた」説を論破した一冊。
| 類書は数多いですが、この本がおそらく最も綺麗にまとまっているでしょう。
| ルーズベルト陰謀論やハル・ノート謀略説が、いかにあやふやなものかよく分かります。
| 開戦を巡る政治的な背景も分かりますので、なかなかにオススメでしょう。
| この陰謀説も、何度も何度も浮上しては論破されてるんですよね……
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｜ でも、次から次に「隠された真実！」と称して出てくるんだよな……
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| 得体の知れない「新資料」とやらを持ち出してな。
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| 『戦場に舞ったビラ』は、太平洋戦争で心理作戦用に撒かれたビラを扱った一冊です。
| 日本やアメリカ、イギリスの撒いたビラを数多く収録。
| 色々と意外なエピソードも語られており、実に興味深いですね。
| また捕虜に関する記述も多く、見逃せない話もいっぱい。
| こうした、ちょっと違った視線での大戦史も面白いのではないでしょうか。
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｜ 宣伝ビラ？
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| 面白いのだと、アメリカの撒いた「美味しそうな寿司が印刷されたビラ」がある。
| これで腹ペコな日本兵を心理的に追い込んで、降伏させようというものだな。
| 他にも、興味深いビラが多数掲載され、細かく解説されている。
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