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| さて今回は、1947年7月に起きたUFO墜落事件――いわゆるロズウェル事件について講義しましょう。
| UFO研究史において、最も大きな事件と位置づけられるのが、このロズウェル事件。
| 円盤がロズウェルに墜落、UFO本体だけではなく異星人までが軍によって回収された……
| まさに、夢が広がりんぐな事件ですね。
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｜ おや、この講義シリーズは久しぶりだな。浅野です。
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| 俺らは、前ギコ・後ろギコとかとは別物って設定（当サイト内のみ）だからな。岸田です。
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| このロズウェル事件の約半月前――1947年6月24日、アメリカでケネス・アーノルドが飛行物体を目撃します。
| マスコミはこれを「UFO（未確認飛行物体）」と呼び、大々的に報道しました。
| これまでも「フー・ファイター」といったものの目撃例はありましたが、大衆に認知されたのはこれが始めて。
| このケネス・アーノルド事件は、初のUFO目撃例とも言われました。
| これ以後、全米各地でUFOの目撃例が相次ぐ事になります。
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｜ この一件まで、UFOの認知度はゼロだったんだな。
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| なおこの時期、ＵＦＯが異星人の乗り物であるって概念はまだ存在しなかった。
| ＵＦＯは、言葉通り「訳の分からない飛行物」だったんだ。
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| このケネス・アーノルド事件から半月後…… 後のＵＦＯ研究史を揺るがす事になる大事件が起きました。
| その事件が起きたのは、アメリカのニューメキシコ州にあるロズウェル。
| 1947年7月8日、アメリカ軍が「ロズウェルにて墜落した円盤を回収した」という公式発表を行ったんです。
| この発表を行ったのは、ロズウェル陸軍飛行場に駐屯する509爆撃航空群の情報部でした。
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・事件を報道する新聞
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｜ なんと！ 米軍が公表したのか！？
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| ケネス・アーノルド事件でＵＦＯ熱に沸いていたマスコミは、ただちに飛びついた。
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| ここで話は、約1週間前の7月2日の夜に遡ります。
| ロズウェルに住むダン・ウィルモット夫妻は、自宅にて空飛ぶ円盤を目撃しました。
| 激しく輝く楕円形の物体が南東の空から現れて、高速で北西の方向へ飛んでいったとのこと。
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｜ まず最初に、UFO目撃談があったんだな。
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| 彼女はいつもミルクティー、駅のそばの喫茶店で。
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| そして5日後の7月7日、フォスター牧場の主であるブレーゼルが、コロナという町に訪れ保安官に言いました。
| 「うちの牧場内に変な残骸が落ちている。現在流行している『空飛ぶ円盤』かもしれない」
| この話を聞いた保安官は、ただちにロズウェル陸軍航空基地へ連絡。
| そしてジェシー・マーセル少佐および部下二人が牧場へ向かい、広範囲に散らばった残骸とやらを回収します。
| その翌日、基地の広報は「ロズウェルにて墜落した円盤を回収した」と発表。
| これは7月8日の夕刊にて報道され、たちまち世界中に広がりました。
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｜ 軍が、回収の発表をしたんだな。
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| ブレーゼルは最初、この破片を大したものと考えてなかった。
| しかし世間では、ケネス・アーノルドのUFO目撃が話題沸騰。
| ここで初めてブレーゼルは、もしやUFOの破片か？と思ったんだ。
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| とにかく7月8日、マーセル少佐が回収した謎の残骸はロズウェル基地からフォートワース基地に移送されます。
| ここで残骸の写真を7枚撮影、うち2枚にはマーセル少佐自身も写っていますね。
| なお、残骸の量はそんなに多くはありませんでした。
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・記念撮影
・記念撮影
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｜ これが、UFOの残骸……！？
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| ジェシー・マーセル少佐は重要人物だから、覚えておいた方が良いな。
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| 牧場主のブレーゼルは以前に観測用の気球を見た事がありましたが、これは全く違うとコメント。
| マーセル少佐は、「6ポンドのハンマーで叩いても壊れないほどの強度を持つ部品があった」と証言。
| さらに、「アルミ箔は、グシャグシャに潰してもシワ一つ残らず再生した」とも。
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回収されたモノ、およびその特徴
・ゴム辺、アルミ箔、強度のある紙、木の棒、テープ、黒い箱のようなもの。
・テープには、象形文字のようなものが描かれていた。
・電子装置のようなものは一切ない。
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｜ 意外に、ショボい部品だなぁ……
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| 新しいシャンプーとリンス、そして旅行の計画が話題。
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| その夜になって、この基地の偉い人であるレイミー准将は先の公式発表を撤回。
| 「回収したのは気象観測気球の破片だった」と発表します。
| この発表によって事件は下火になり、そのまま人々の記憶から消えていきました――
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｜ あれ、これで事件は終息するの？
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| 話をしたいけれど野暮な性格がバレちゃまずい。
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| そして、30年もの年月が流れます。
| 1978年、軍で最初に残骸を回収したジェシー・マーセル元少佐の証言によって、再び事件に火が付きました。
| 彼は、「自分の回収した物は気球の残骸などではない」と主張。
| 残骸と一緒に1枚だけ写真を撮った後、偽物にすり替えられたと証言したんです。
| 彼の証言をきっかけに、この事件にまつわる数々の謎が浮上してきました。
| 軍が回収したのは、本当に気球だったのか……それを根本から揺るがす目撃証言が現れ始めたんですよ。
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｜ ハンマーで叩いても壊れない、って言ってたしな……
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| どうしよう他の子が邪魔する。こんな時、妙に仲が良いよね。
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| それらの証言を総合すると、事件はこうなります。
| 1947年7月2日、ロズウェル上空を飛んでいたUFOが落雷の直撃を受けました。
| UFOは眼下のフォスター牧場（第一墜落現場）に破片を撒き散らしながら下降。
| そして、とうとうロズウェル北の平野（第二墜落現場）に落下してしまった、という訳です。
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第一墜落現場：フォスター牧場。飛散した破片が撒き散らされる。
第二墜落現場：ロズウェル北56キロの地点。円盤そのものが墜落する。
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｜ なんと……！ 円盤そのものが墜落した現場があるのか！？
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| 今まで語られてきた破片は、第一墜落現場からのものだな。
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| 第一墜落現場に飛散した残骸は、牧場主のブレーゼルによって発見されます。
| そしてUFO本体が落下した第二墜落現場の方は、ただちに軍によって封鎖されました。
| さらに、回収されたのは円盤の破片だけではい、という目撃証言が浮上してきたんです。
| なんと、乗員であった異星人の死体が回収されたというのですよ。
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｜ な、なんだってー！！
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| これが女の連帯感なのか 困るね、先生。とても。
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| その第二墜落現場には、土木技師のバーニー・バーネットや考古学研究グループがいました。
| 仰天した彼等が、破損した円盤や異星人の死体を見ていると、車に乗った陸軍士官達が出現。
| 目撃者達を口封じした上で追い払い、現場を封鎖してしまったとのことです。
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証言者達
・バーニー・バーネット：考古学者達と共に、破損した円盤や異星人の死体を見たと証言。
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｜ 早くも、軍が封鎖したのか……
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| 少し長めの髪揺らして、泣いているあの子を見た。
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| さらに、当時の現場付近で彼女といちゃいちゃしていたジェイムズ・ラグスディルも声を上げました。
| 彼は円盤が墜落するのを目撃し、さらにヘルメットを被った乗組員の死体を発見。
| そのヘルメットを脱がそうとした――そんな驚くべき証言をしたのです。
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証言者達
・バーニー・バーネット：考古学者達と共に、破損した円盤や異星人の死体を見たと証言。
・ジェイムズ・ラグスディル：現場で円盤の墜落を目撃、異星人のヘルメットを脱がそうとする。
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｜ なんと！ ヘルメットに手を掛けたのか！？
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| 何かな、何なんだろうなBaby!!
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| さらに当時5歳のジェラルド・アンダーソンは、事件を扱ったTV番組に対して自分の記憶と違うと主張。
| 彼は叔父と一緒に現場へ化石採集に出かけ、墜落した円盤と4人の異星人を目撃したと証言したんです。
| しかも、うち2人は死んでいたが、残る2人は生きていたとね。
| また彼は、バーネットや考古学者グループの姿も目撃しています。
| 彼の目撃談は、当時の叔父の日記が裏付けているんですよ。
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証言者達
・バーニー・バーネット：考古学者達と共に、破損した円盤や異星人の死体を見たと証言。
・ジェイムズ・ラグスディル：現場で円盤の墜落を目撃、異星人のヘルメットを脱がそうとする。
・ジェラルド・アンダーソン：5歳のとき、墜落する円盤と異星人を目撃。叔父が日記につける。
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｜ なんと……まだ目撃者がいたのか。
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| 涙可愛いや、付き合いたい。
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| またフランキー・ロウという女性の父は、消防隊員として墜落現場に出動していました。
| 彼は墜落した円盤の他に、異星人の死体どころか生存している異星人も目撃しています。
| さらに彼はその破片を持ち帰ったんですが――しばらくして、彼女の家に軍人達が来訪。
| フランキー・ロウを初めとした家族達に「事件を口外したら、死ぬか収容所送りになる」と脅迫したんです。
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証言者達
・バーニー・バーネット：考古学者達と共に、破損した円盤や異星人の死体を見たと証言。
・ジェイムズ・ラグスディル：現場で円盤の墜落を目撃、異星人のヘルメットを脱がそうとする。
・ジェラルド・アンダーソン：5歳のとき、墜落する円盤と異星人を目撃。叔父が日記につける。
・フランキー・ロウの父：消防隊員として墜落現場に出動、破片を持ち帰る。
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｜ またもや、事件の隠蔽が……
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| 松本に相談しようか？ でもたぶん冷やかされるからやめとこ。
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| そして、軍による円盤回収作戦に参加した、という元軍人まで現れました。
| 彼の名は、フランク・カウフマン。円盤回収チーム「アンホーリー13」の一員として、墜落現場に行ったと証言。
| 大破していた飛行物体は三角形で、彼も異星人の死体を目撃しています。
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証言者達
・バーニー・バーネット：考古学者達と共に、破損した円盤や異星人の死体を見たと証言。
・ジェイムズ・ラグスディル：現場で円盤の墜落を目撃、異星人のヘルメットを脱がそうとする。
・ジェラルド・アンダーソン：5歳のとき、墜落する円盤と異星人を目撃。叔父が日記につける。
・フランキー・ロウの父：消防隊員として墜落現場に出動、破片を持ち帰る。
・フランク・カウフマン：円盤回収チーム「アンホーリー13」として、円盤・異星人回収作業を実行。
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｜ なんと、軍の内部からも……？
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| どうしよう授業の内容は、こんな時全然使えません。
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| そして極めつけが、ロズウェル近郊の葬儀屋に勤めていたグレン・デニス。
| 彼は、二つの驚くべき証言をしました。
| まずは、子供用の小型棺桶をいくつか用意しろという依頼を受けたこと。
| さらに知人の看護婦から、異星人の死体解剖を手伝ったという話を耳にしたこと。
| その看護婦の名はナオミ・マリア・セルフ、ロズウェル基地にて勤務していた女性でした。
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証言者達
・バーニー・バーネット：考古学者達と共に、破損した円盤や異星人の死体を見たと証言。
・ジェイムズ・ラグスディル：現場で円盤の墜落を目撃、異星人のヘルメットを脱がそうとする。
・ジェラルド・アンダーソン：5歳のとき、墜落する円盤と異星人を目撃。叔父が日記につける。
・フランキー・ロウの父：消防隊員として墜落現場に出動、破片を持ち帰る。
・フランク・カウフマン：円盤回収チーム「アンホーリー13」として、円盤・異星人回収作業を実行。
・グレン・デニス：看護婦ナオミ・マリア・セルフから、異星人死体解剖の話を聞く。
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｜ 子供用の小型棺桶…… 異星人用！？
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| 厳しいね、人生というのは。なかなか、先生。とても。
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| ちなみに、以下は看護婦ナオミ・マリア・セルフが書いたと言われるスケッチです。
| 異星人は小柄、不釣合いに大きな頭、大きく窪んだ目、指は4本で、先端には吸盤が付いていたとのこと。
| しかしグレン・デニスがナオミからこの話を聞いた直後、彼女はロズウェル基地から姿を消しました。
| 後にデニスは、この看護婦は飛行機事故で死亡したという話を聞きます。
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｜ な、なんと！？
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| できれば一緒に踊りたい。きらきらと光を浴びて二人。
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| さて、軍が回収したのは本当に気球だったのでしょうか？
| 極秘裏に回収されたというUFO本体や異星人の死体は果たして――
| そして90年代、驚くべきフィルムが流出しました。それが一時期世間を騒がせた、異星人解剖フィルムです。
| ロズウェル事件の際に回収された異星人の死体、その解剖を記録したもの言われていますね。
| やはり、軍はUFO及び異星人の死体を回収。その事実を隠蔽し、気球だと言い張った……
| そんな事実が、いよいよ明るみに出たんです。
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・解剖される異星人（グロ度は低いが、いちおう注意）
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｜ なんか、とんでもないことになってきたな……
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| このフィルムについても、講義予定だ。
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| ――とまあ、以上が事件のあらまし。
| ここまでの講義を受けて、素直に信じてしまった貴方はかなり危ないです。
| 簡単にメディアに騙されてしまう恐れがあるので、要注意ですね。
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｜ な、なんだってー！？
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| 本当は誰か好きな人が、いること知ってるけれど。
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| そもそもロズウェル事件というのは、1947年時点でいったん終息してしまった事件なんです。
| フォスター牧場で奇妙な残骸が発見されたが、結局は気球のものと判明。それだけなんですよ。
| 異星人やら第二墜落現場の話なんて、どこにもありませんでした。
| それが30年も経った70年代後半になって初めて、変な証言がわさわさ出始めたんです。
| これらの証言がなければ、事件と異星人の関わりなんてどこにもないんですよ。
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証言者達
・バーニー・バーネット：考古学者達と共に、破損した円盤や異星人の死体を見たと証言。
・ジェイムズ・ラグスディル：現場で円盤の墜落を目撃、異星人のヘルメットを脱がそうとする。
・ジェラルド・アンダーソン：5歳のとき、墜落する円盤と異星人を目撃。叔父が日記につける。
・フランキー・ロウの父：消防隊員として墜落現場に出動、破片を持ち帰る。
・フランク・カウフマン：円盤回収チーム「アンホーリー13」として、円盤・異星人回収作業を実行。
・グレン・デニス：看護婦ナオミ・マリア・セルフから、異星人死体解剖の話を聞く。
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｜ 1947年当時は、「UFO＝宇宙人の乗り物」って考え自体がなかったって話だったな。
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| 物証だって、極めて少ないしな。
| みんな、「こんなモノを見た！」と言ってるだけだ。
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| ではここで、証言の信憑性を見ていきましょうか。まずはバーニー・バーネット。
| 彼の目撃談を証明するものは何一つ残っていない――と思いきや、真っ向から否定するものが存在しました。
| それが、彼の妻の日記。そこには、そもそもバーネットが現場に行っていないという事実が記されていたんです。
| また、一緒に目撃したというペンシルヴァニアから来たという考古学者達の身元も不明。
| 研究家は調査しましたが、該当するグループを見つけ出す事はできませんでした。
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証言者達
・バーニー・バーネット：考古学者達と共に、破損した円盤や異星人の死体を見たと証言。
・ジェイムズ・ラグスディル：現場で円盤の墜落を目撃、異星人のヘルメットを脱がそうとする。
・ジェラルド・アンダーソン：5歳のとき、墜落する円盤と異星人を目撃。叔父が日記につける。
・フランキー・ロウの父：消防隊員として墜落現場に出動、破片を持ち帰る。
・フランク・カウフマン：円盤回収チーム「アンホーリー13」として、円盤・異星人回収作業を実行。
・グレン・デニス：看護婦ナオミ・マリア・セルフから、異星人死体解剖の話を聞く。
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｜ なんと！ 事件当日、現場に行ってない……！？
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| この妻の日記が1990年に登場し、彼の証言の信憑性は一気に薄れた。
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| では、ジェイムズ・ラグスディルはどうか？ 彼の証言は、時が経つにつれオーバーになっていきます。
| 最初は遠くから墜落したUFOと異星人の死体を見たというだけの話だったんですが、いつしか間近で見たことに。
| さらに死体のヘルメットに手を掛けたなんて事を言い出し、最終的はヘルメットを埋葬したとまで言い出す始末。
| さらに彼は死の間際、「第二墜落現場はロズウェル北56キロではなく西方80キロ」と証言を撤回。
| 言う事がコロコロ変わる、非常に怪しい人物でした。
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証言者達
・バーニー・バーネット：破損した円盤や異星人の死体を見たと証言。
・ジェイムズ・ラグスディル：現場で円盤の墜落を目撃、異星人のヘルメットを脱がそうとする。
・ジェラルド・アンダーソン：5歳のとき、墜落する円盤と異星人を目撃。叔父が日記につける。
・フランキー・ロウの父：消防隊員として墜落現場に出動、破片を持ち帰る。
・フランク・カウフマン：円盤回収チーム「アンホーリー13」として、円盤・異星人回収作業を実行。
・グレン・デニス：看護婦ナオミ・マリア・セルフから、異星人死体解剖の話を聞く。
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｜ 典型的なウソ吐きパターンじゃないか……
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| この最期の証言撤回により、UFO研究家達も見解は冷ややか。
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| ジェラルド・アンダーソンの証言はどうか？ 彼の場合、叔父の日記という物証があります。
| しかしUFO研究家の調査の結果、この日記に使われているインクは1974年以降のものだったことが判明。
| ジェラルドは、「おっと、それは後から複製したやつだ。オリジナルがあるんだ」と苦しい弁明。
| さらに彼が現場で会ったというバスキルクという考古学者――
| この人物は、彼の高校時代の人類学教師をモデルにした架空の人物である事が判明。
| これを受けたジェラルドは「そんな教師知らん」と反論しましたが、卒業写真にバッチリと。
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証言者達
・バーニー・バーネット：破損した円盤や異星人の死体を見たと証言。
・ジェイムズ・ラグスディル：現場で円盤の墜落を目撃、異星人のヘルメットを脱がそうとする。
・ジェラルド・アンダーソン：5歳のとき、墜落する円盤と異星人を目撃。叔父が日記につける。
・フランキー・ロウの父：消防隊員として墜落現場に出動、破片を持ち帰る。
・フランク・カウフマン：円盤回収チーム「アンホーリー13」として、円盤・異星人回収作業を実行。
・グレン・デニス：看護婦ナオミ・マリア・セルフから、異星人死体解剖の話を聞く。
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｜ なんか、もうボロボロだな。
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| こうしてジェラルド・アンダーソンは、肯定派のUFO研究家からもウソ吐き呼ばわりされた。
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| 次に、フランキー・ロウの父親。この証言に関しても、物証はまるでありません。
| また彼の場合は、主張する墜落現場がまるで違っていてロズウェル市街なんです。
| そしてロズウェルの消防隊が、彼が主張する墜落現場の市街まで出動する事はありませんでした。
| 完全に管轄外でしたし、そもそも事件当日の出動記録は見付かってないんです。
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証言者達
・バーニー・バーネット：破損した円盤や異星人の死体を見たと証言。
・ジェイムズ・ラグスディル：現場で円盤の墜落を目撃、異星人のヘルメットを脱がそうとする。
・ジェラルド・アンダーソン：5歳のとき、墜落する円盤と異星人を目撃。叔父が日記につける。
・フランキー・ロウの父：消防隊員として墜落現場に出動、破片を持ち帰る。
・フランク・カウフマン：円盤回収チーム「アンホーリー13」として、円盤・異星人回収作業を実行。
・グレン・デニス：看護婦ナオミ・マリア・セルフから、異星人死体解剖の話を聞く。
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｜ な、なんだそりゃ……
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| メタメタな話だな。
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| では、実際に回収作業を実行したフランク・カウフマンはどうか……？
| これもまるで物証はないし、「アンホーリー13」なんてチームは彼の話でしか出てきません。
| そもそも、事件当時にはフランク・カウフマンはすでに除隊していたことが判明。
| 一介の民間人に過ぎないオッサンを、そんな「アンホーリー13」なんて極秘チームに編入させますかね？
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証言者達
・バーニー・バーネット：破損した円盤や異星人の死体を見たと証言。
・ジェイムズ・ラグスディル：現場で円盤の墜落を目撃、異星人のヘルメットを脱がそうとする。
・ジェラルド・アンダーソン：5歳のとき、墜落する円盤と異星人を目撃。叔父が日記につける。
・フランキー・ロウの父：消防隊員として墜落現場に出動、破片を持ち帰る。
・フランク・カウフマン：円盤回収チーム「アンホーリー13」として、円盤・異星人回収作業を実行。
・グレン・デニス：看護婦ナオミ・マリア・セルフから、異星人死体解剖の話を聞く。
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｜ まあ、普通はやらんわなぁ……
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| 退役軍人は、事実上の部外者。そんな極秘機密に関わらせるとは思えないな。
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| グレン・デニスの証言ですが、これも裏付ける証拠は一切なし。
| 肝心の看護婦ナオミ・マリア・セルフですが、当時のロズウェル基地にこんな看護婦は実在しませんでした。
| この話を聞いたグレンは、「いや、セルフ（self）じゃなかった。selffだったかな？ sipesだったかな？」と弁明。
| どっちにしろ、該当するような看護婦は存在しません。
| さらに、グレンはロズウェル基地近くの葬儀屋に勤めていた、という事実そのものがデタラメだったんです。
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証言者達
・バーニー・バーネット：考古学者達と共に、破損した円盤や異星人の死体を見たと証言。
・ジェイムズ・ラグスディル：現場で円盤の墜落を目撃、異星人のヘルメットを脱がそうとする。
・ジェラルド・アンダーソン：5歳のとき、墜落する円盤と異星人を目撃。叔父が日記につける。
・フランキー・ロウの父：消防隊員として墜落現場に出動、破片を持ち帰る。
・フランク・カウフマン：円盤回収チーム「アンホーリー13」として、円盤・異星人回収作業を実行。
・グレン・デニス：看護婦ナオミ・マリア・セルフから、異星人死体解剖の話を聞く。
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｜ 看護婦は、そもそも存在しなかったのか……
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| ロズウェル基地の看護婦は5人、その中に該当者は存在しなかった。
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| 結局のところ、証言をしているのは極めて信頼性において問題のある人物ばかり。
| また彼等の証言自体もコロコロ変わり、その内容は証言者によってまるで異なります。
| 異星人の数なんて、証言者によってまるでバラバラ。とても同じ事件に関する証言とは思えません。
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現場で目撃された異星人の数
・バーニー・バーネット：無数、全員死亡
・ジェイムズ・ラグスディル：3人、全員死亡
・ジェラルド・アンダーソン：死亡2、生存2
・フランキー・ロウの父：死亡2、生存1
・フランク・カウフマン：5人、全員死亡
・MJ12文章：4人、全員死亡
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｜ びっくりするほどバラバラだなぁ。
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| MJ12文章に関しては、別に講義する予定。
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| 百歩譲って、異星人の数は錯誤が出てもおかしくないとしても……
| 現場が証言者によってまちまちなのは、どうなってるんでしょうか。
| 事件現場が統一されてないなんてムチャクチャな話、普通ならありえませんよ。
| 共通するファクターは、墜落した円盤と異星人の死体のみ。あとはバラバラ。
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第二墜落現場
・バーニー・バーネット：サンオーガスチン平原
・ジェイムズ・ラグスディル：コーン牧場（ロズウェル北56キロ）→ロズウェル西方80キロに撤回
・ジェラルド・アンダーソン：サンオーガスチン平原
・フランキー・ロウの父：ロズウェル市街
・フランク・カウフマン：コーン牧場
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｜ これはひどい。
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| これらの証言者達は事件絡みで生計を立てている、という事実もある。
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| さらにフォスター牧場の主であるブレーゼルの証言によれば、残骸は6月14日からあったとのこと。
| これはかなり以前からブレーゼルが語っていた事でもありますね。
| そうなれば、7月2日にダン・ウィルモット夫妻が見たというUFOはまるで無関係になってしまいます。
| この直後にUFOが落雷の直撃を受け、破片がフォスター牧場に撒き散らされた――
| そんな定説の時系列は、完全にムチャクチャになってしまうんですよ。
| 定説は、事件直後のブレーゼルの証言（7月9日の新聞に掲載）のみで早くも崩壊してしまってるんです。
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｜ そもそも、時系列に致命的な問題が……
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| 本当は誰か好きな人が、いること知ってるけれど。
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| 結局のところ、こういう不確かかつ信頼できない事例をロズウェル事件から除外すれば――
| 残ったのは、1947年にフォスター牧場にて散らばっていた残骸のみ。
| これに関しては物証があり、何かが落ちたというのは間違いないんです。
| フォスター牧場に落ちたのは何だったのか――これこそが、結局は事件の核心なんですよ。
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｜ UFO本体や異星人の死体があったっていう第二墜落現場、すっかり消えたな……
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| 70年代に唐突に出てきたこの話、まるで物証もないんだもの。
| 異星人の人数に関しては証言がまるで食い違うし、UFO研究家の間でも見解は不統一。
| 実際のところ、第二墜落現場の正確な場所すら分かってないんだから。
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| では、マーセル少佐の「ハンマーで叩いても壊れない」「すり替えられた」という証言はどうでしょうか。
| この残骸については7枚の写真が撮られていますが、以下の写真の残骸は本物とマーセル少佐は証言。
| そして残る6枚については全てすり替えられた後の残骸だと主張したんですが――
| 細かい写真検証の結果、この7枚に写っている残骸は全て同一のものという事が判明しました。
| ここで、「すり替えられた」という証言が大きく揺らぎます。
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｜ つまり、すり替えの事実はなかった？
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| そういう事になるな。
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| そしてこのマーセル少佐、なんと軽度の虚言癖があった事が明らかになりました。
| まず彼は、取材に来たUFO研究家に対して自分の経歴を大幅に脚色していたんです。
| そして空軍の査定書によると、「問題を大げさにする傾向がある」とのこと。
| 「ハンマーで叩いても壊れない」とか、「グシャグシャに潰しても再生」とか、どこまで本当だったのか……
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・B-24のパイロットで、数多くの戦闘飛行 → 写真分析官として同乗、パイロットではない
・高い戦績を誇り、航空勲章を5個授与 → 勲章は2個だけ、勤務時間に関するもので戦績はなし
・ジョージワシントン大学、ウィスコンシン大学、オハイオ大学、ニューヨーク大学、ルイジアナ州立大学に通う。
→ ルイジアナ州立大学に1年半ほど通ったのみ
・トルーマン大統領のラジオ原稿を書いた事がある → そのような原稿は存在せず
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｜ これはひどい。
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| こういう点がウソだったから、残骸に関する証言もウソだっていう論法は乱暴かもしれないが……
| やはり、信憑性に大きな疑問符が付くよな。
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| つーかそもそも、「グシャグシャに潰してもシワ一つ残らず再生した」って話ですが……
| 問題の写真では既にグシャグシャですし、硬いという割には簡単にひん曲がっています。
| 彼の証言を、実際の破片写真が簡単に否定してしまっているんですよね。
| フォートワース基地での残骸検分に呼び出された、気象官のアーヴィン・ニュートン少佐によれば……
| 「象形文字だ」とか「円盤の破片だ」とか主張するマーセル少佐に対し、レイミー准将は冷ややかだったようです。
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「ロズウェルからやってきた少佐は、物体の正体を空飛ぶ円盤だと決め付けていた」
「それは、別に珍しいものじゃなかった。私は同じものを、何千回も打ち上げていたのだから」
アーヴィン・ニュートン少佐
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｜ 結局、マーセル少佐は……
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| 好意的に見て、早とちりだった可能性が高いな。
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| とにかくこのロズウェル事件はアメリカ人の大きな関心事となり、真相を知りたいという声が世間に満ちます。
| 1994年にそれを受けたのが、ニューメキシコ州の下院議員であるスティーブン・シフ氏。
| 彼の働きかけにより、アメリカのGAO（会計監査院）が本格的な調査を実行する事になりました。
| そして浮かび上がってきたのは「隠蔽はあった」「残骸は気象観測気球ではない」という事実だったんです。
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｜ な、なんだってー！？ ここに来て、そんなドンデン返しが！？
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| どうしよう、上手くいかない恋。こんな時、もっと大人になりたい。
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| この残骸は、1947年当時の米軍にとっての極秘計画が関わっていました。
| それが、暗号名「プロジェクト・モーガル」。
| この計画には、東西冷戦が本格化し、核爆弾の技術を持っていたのはアメリカだけという時代背景がありました。
| そしてアメリカの最大の関心事は、「ソ連がいつ、原爆の開発に成功するか」。
| この「プロジェクト・モーガル」は、ソ連の原爆開発を察知するための極秘計画だったんです。
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・プロジェクト・モーガル
核実験によって生じる衝撃波を察知するという極秘計画で、当時はトップシークレットに指定されていた。
高高度気球と音響センサーを組み合わせる事により、衝撃波の探知を可能にするという。
1946年にスタートしたが、幾多の問題が生じて計画は失敗。
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｜ なんと、こんな計画が……
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| 冷戦初期…… まさに、こういう時代だったんだよ。
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| このプロジェクト・モーガルによって、いくつかの実験気球が打ち上げられたんですが――
| 1947年5月29日に打ち上げられたフライト3と、6月4日に打ち上げられたフライト4が行方不明になったんですよ。
| フォード牧場で回収された残骸は、この実験気球のうちのフライト4と完全一致しました。
| そう、この残骸は気象観測気球などではなく、軍の極秘計画に関わる気球だったんです。
| まあ、モノ自体は気象観測気球とそんなに変わりませんでしたがね。
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｜ じゃあ、謎の残骸の正体は……
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| 結局のところ、「ロズウェルに墜落したのは円盤ではない」との調査結果だった。
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| また、マーセル少佐いわく「象形文字が記されたテープ」の正体も判明しました。
| 牧場主ブラーゼルの娘は「花柄のようだった」と表現していたんですが――
| なんと、本当に花柄のテープだったんです。
| オモチャメーカーから仕入れた花柄やハート柄のテープを、実験気球で使用していたんですね。
| どうしても適したテープがなく、このような柄付きテープが部品に用いられていたんです。
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「レーダー・ターゲットを作るために玩具メーカーに行かなければならないなど、世界最大のジョークだ」
プロジェクト・モーガルの関係者、トラコウスキー大佐
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｜ 象形文字なんかじゃなかったんだな……
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| そもそも、象形文字だったと言っていたのはマーセル少佐。
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| このロズウェルにて落下した実験気球の正体を隠蔽するため、軍は隠蔽工作を施したようです。
| 例の気球の残骸は、アラゴモードで打ち上げられた気象観測気球と判明した、とかのウソ情報ですね。
| プロジェクト・モーガルと、回収された残骸を結びつけさせないような工作が行われています。
| 当時の世情を考えても、ソ連の原爆開発察知計画なんて極秘中の極秘。
| 隠蔽がなされていても、なんら不思議じゃありません。
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｜ 隠蔽工作自体は、実際にあったんだな……
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| 決して、墜落した円盤や異星人の死体を隠した訳じゃなかったんだけどな。
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| 結局は、これだけの話だったんです。
| 軍の極秘計画に関わる実験気球が牧場に墜落、その残骸が回収されただけの素朴な事件。
| 「空飛ぶ円盤か！？」と騒がれもしましたが、1947年中に騒動は終息したんです。
| それが1970年代、30年の時を経て唐突に復活しました。
| 「政府の陰謀」や「異星人の死体回収」といった、当時流行していた物語にすっかり変質してね。
| 第二墜落現場とやらも、70年代になって唐突に出現したものにすぎないんです。
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｜ 作られた神話、か……
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| 70年代には、ロズウェル事件など完全に過去の事件。
| 残骸も残ってないし、直接の関係者も多くが死去していた。
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| なお、空軍のロズウェル事件調査報告書にはこんな一文があります。
| 「この報告書を見て、UFO信望者はこれも隠蔽工作の一部だと結論するだろうが――」
| この報告書の予告どおり、多くの人間が「プロジェクト・モーガル」自体が隠蔽工作のデッチ上げと主張。
| アメリカ軍はこういう陰謀論者に対して、もはや説得を諦めている感が漂っています。
| 何を言っても、どれだけ論理的に説明しても、何の根拠もなく「陰謀だ！ 隠蔽だ！」の一辺倒ですからね。
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｜ 悲しい話だな。
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| 94年のロズウェル事件調査では、ロズウェル事件関連の本も調査対象になったが……
| その内容は、ひどいものも多かったようだ。
| 51年に死んだはずの人間が90年にインタビューを受けてたり、資料が編集されてたり……
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／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| そもそも、これがUFOの破片に見えますか？ どう控え目に見ても、ブッ壊れた凧ですよ。
| 異星からやって来た乗り物の材質が、アルミ箔？ 紙？ 木材？ テープ？
| こんなモノでも、見る人が見ればUFOの一部になってしまうとは……人間の想像力は偉大です。
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｜ これじゃ、宇宙は飛べそうにないよな……
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| 誰もが悩んだ事なのか、まったく、先生。せんせぇぇぇぇぇぃ！！
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| 1947年は、それでもUFOに関する大衆の認知度は低いものでした。
| しかし復活した70年代は、政府との密約とか異星人死体回収話などが全盛期。
| そんな世情にマッチするよう変質したロズウェル事件は、神話として世界中に広がっていきました。
| そして現在も、ロズウェル事件は変形しています。新たな説が生まれ、新たな極秘資料とやらが発見され――
| 今から何十年後かのロズウェルは、その時に流行しているファクターを吸収して変形しているでしょうね。
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｜ 成長する物語、か。
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| 強く抱き合った仲間ともいつかは、離れていくかもしれないけど。
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| この事件を隠蔽するための秘密文章、MJ12…… 回収されたUFOが運び込まれ、研究されたエリア51……
| 事件によって回収された異星人の解剖フィルム…… この事件に関連して、いくつもの話が存在します。
| ロズウェル事件はまさに神話。後に続く物語の、全ての発端となった事件なんですよ。
| この神話が崩壊すれば、一挙に「空に不明の飛行物が飛んでいる！」という時点まで後退してしまうんです。
| だからこそ、多くのUFO研究家達はロズウェル事件をかたくなに信じ続けるしかないんですね。
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「我々（UFO研究家）からロズウェル事件がなくなってしまったら、どうなるだろうか。
我々はまた、空の彼方に見える奇妙な光点を追い求めるだけの存在になってしまうだろう」
UFO研究家 ジェリー・ラッチ
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｜ 全ての物語の基礎論なんだな。
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| 二度とは戻らない時間を、笑って、歌って……
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| さて、ロズウェル事件に関してはここまでです。
| 今後は、UFO関係の通史も扱っていきたいですね。
| ……てな訳で、今回の講義を終わりましょうか。
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｜ ふぅ、疲れたな。
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| ずっと忘れない、いつまでもあの恋。
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━ | もう、講義は終わった？
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∇ (,,ﾟДﾟ) ∩(ﾟДﾟ∩ ∧ ∧
┌─┐ /⊂ ヽ /ヽ ヽ (ﾟーﾟ*)
｜□｜ √￣ (_＿_ﾉ〜 √￣ (_＿_ﾉ〜 と つ
｜ | || ━┳┛ || ━┳┛ ヽと ）〜
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｜ うん。帰ろうか、しぃ美。
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／￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣
| 失くさない、胸を叩く痛みを。
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／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| なぁ、異星人っていると思う？
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━ | 私は、いると思うけど…… ∨
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┌─┐ /ヽ ヽ (*ﾟーﾟ) (ﾟДﾟ,,)
｜□｜ √￣ √￣ (_＿_ﾉ〜 ⊂ つ⊂ つ
｜ | || ━┳┛ || ━┳┛ （（（ 〜 つ | つ
￣￣￣￣｜ | ＝＝＝＝＝＝＝＝＝∧＝＝＝＝＝ し' し'
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｜ 汗かき、息はずませ走る日々はまだ今も続く。
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┌─┐ /ヽ ヽ
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｜ 忘れない恋心、いつまでも恋心。
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