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| そもそも、そのソ連への亡命が謎だらけなんですよ。
| ロシア語は、いったいどこで身につけたんですか?
| それに、オズワルドがソ連に渡る時の1500ドルもの旅費はどこから出たんですか?
| また、亡命ルートとしてロンドンからどうやってヘルシンキに行ったんですか?
| 飛行機に乗って行ったことになってますが、民間航空にそんなフライトは存在しませんでした。
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※ロシア語は、いったいどこで〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第8巻では、軍隊時代に身につけたものと表記。
   ・メランソン著『スパイ・サガ』によればロシア語習得に1500時間は必要。
  1500ドルもの旅費はどこから〜
   ・ウォーレン委員会報告書
  民間航空にそんなフライトは〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第26巻証拠物件第2676号
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
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    | 確かに… しょっぱなから謎が山積みだな。
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         | 当時だと、ソ連に行くのも大変だなぁ。
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| ではここで、亡命時のオズワルドの様子を見てみましょう。
| 彼は1959年にソ連へ渡ると、そのままモスクワのアメリカ大使館へ行って米国籍の破棄を申し出ました。
| その時に応対したスナイダーは、亡命などやめるようオズワルドを説得します。
| オズワルドは毅然とした態度でこう言いました。
| 「領事、あなたがこれから何をおっしゃりたいのか解っています。ですが説教も忠告もしてほしくありません。
|  お互い時間の無駄ですから。書類を下されば、署名してすぐに帰ります」。
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    | きっちりした対応だな。
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         | 芝居じみちゃいるけど。
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| スナイダーはこのオズワルドの言葉を、「あらかじめ稽古してきたな」と直感しました。
| でも、それくらいなら別におかしくはありませんよね。頭の中で何度もシミュレートしたのかもしれません。
| しかし… さらにスナイダーは説得すると、オズワルドはこう漏らしてしまったんですよ。
| 「亡命を思いとどまるようにとあなたが説得するだろうとは言われていたが、その通りだったようだ…」
| …ん? 誰に言われていたんですか?
| ウォーレン委員会によれば、オズワルドは単独で亡命を決意し、誰にも相談していないはずですよね?
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※「あらかじめ稽古してきたな」と直感〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第8巻
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    | ホントだ… 誰に言われたんだ…?
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         | このやり取り、誰かの前で練習でもしてたのか…?
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| ソ連への亡命意図も不明で、ソ連側の資料でもオズワルドの意図に関しては首をひねっていますね。
| そして、わずか3年後には何のおとがめもなく妻ともどもアメリカに帰国。
| オズワルドは「軍事情報をソ連に売る」とまで公言した男ですよ?
| 帰国許可どころか、犯罪者扱いになっていても不思議じゃありません。
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※ソ連側の資料でも〜
   ・KGB秘密文書31451
  何のおとがめもなく帰国〜
   ・CIA文章#1004-400
   ・エプスタイン著『伝説』
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
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    | 「祖国を売った」って宣言したも同義だもんな。
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         | 妙すぎるよなぁ…
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| そして帰国したオズワルドは、ダラスに渡ってチャイルズ・ストーバル社に就職してます。
| ソ連への亡命経験者が、国務省等からの仕事を請けているような会社に就職できるのは、異例というより異常。
| こんなの、超エリート待遇じゃないですか。
| そしてオズワルドは、この時期にFBIの情報提供者として登録されていたようなんです。
| コード番号を受け、月給まで貰っている… ほとんど職員ですよね。
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※FBIの情報提供者として登録
   ・ウォーレン委員会報告書
   ・ウォーレン委員会秘密会議記録 '64・1/22 & 1/27
   ・ジェラルド・R・フォード著『暗殺犯の肖像』
   ・エプスタイン著『審理』
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
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    | 亡命帰りが、なんでそんなに優遇されたんだ?
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         | 重要な情報を持ってたとか…?
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| さて、ダラスに移り住んだオズワルドの面倒を親身になって見てくれた人がいました。
| それが、ロシア人社会のボスであるジョージ・モーレンシルツ。
| ロシア人の彼はソ連からフランスへ亡命し、第二次大戦後はアメリカに渡ってCIAで働いた事もあったんです。
| あのグアテマラのCIA軍事訓練所では、あのハワード・ハントとも接触していたんですよ。
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※CIAで働いた事も〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第9巻
   ・<ダラス・タイムズ・ヘラルド>'78・7/27
   ・サマーズ著『陰謀』
   ・スコット著『ダラスの陰謀』
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    | ハワード・ハント? どっかで、名前が出たような…
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         | ビッグス湾事件だな。ケネディとCIAが対立するきっかけになった事件。
         | 亡命キューバ人にCIAで軍事訓練を施したヤツの1人だ。
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| そしてオズワルドとモーレンシルツを引き合わせたのは、CIAのウォルトン・ムーアという人物だったんです。
| モーレンシルツとCIAに繋がりがあったのは問題ないんですが、なぜそこにオズワルドが絡んでくるのか…
| CIAは、何の為にオズワルドとモーレンシルツを引き合わせたのでしょうか。
| なおモーレンシルツは後に変死してるんですが、それについてはまた後で。
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    | モーレンシルツって確か、教科書倉庫ビルの仕事も斡旋してくれたんだよなぁ…
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         | 怪しい… ってか、変死!?
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| そして、1963年3月20日に粗悪狙撃銃のカルカノ購入。
| ウォーレン委員会では、このライフルを買った時には既にケネディ暗殺を決意していた、となっています。
| 購入に用いた名前は、アレック・ジェームズ・ハイデルという偽名。筆跡も疑いようがなく彼のものですね。
| 後にオズワルドが逮捕された時、アレック・ハイデルの名前での偽造選抜徴兵カードを所持してたんですよ。
| ちなみにこの偽造カード、初日の身体検査の時ではなく、2日目に出てきてます。
| 普通、捕まった時点で所持品は全部チェックすると思うのですが…
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※アレック・ジェームズ・ハイデルという偽名〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第17巻
  偽造選抜徴兵カードを所持〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集証拠物件第795-796号
  初日の身体検査の時ではなく〜
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
   ・ヘンリー・ハート著『もっともな疑惑』
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    | なんで、そんなカードを後生大事に持ってたんだ?
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         | たまたま捨てるの忘れてたとか。マヌケな話だが、矛盾ではないよな。
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| そもそも、当時のアメリカでは身分証明書を見せなくても銃が変えたんです。
| オズワルドは、わざわざバレバレの偽名を使って通販で銃を買ってるんですよ。
| ライフルを買う際に偽名を使う必要なんて、これっぽっちもなかったのに。
| 普通に店に行けば、名乗らなくても買えたんだから。
| なおアレック・ジェームズ・ハイデルという偽名は、後のビラ配り事件の時にも使用しています。
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    | めちゃくちゃマヌケな話だけど…
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         | 矛盾ではないよな。
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| さらに、上で紹介したライフル買って記念写真。この写真、非常に変なんです。
| この写真は、ライフルが届いてから11日後の1963年3月31日にオズワルドの妻が撮ったもの。
| オズワルド逮捕後にこの写真が発見され、彼は狂気に満ちた共産主義者であるという印象が固まりました。
| なおオズワルドの妻は、この写真について証言を二転三転… と言うより六転くらいはさせています。
| おまけにこの写真、事件直後の家宅捜索の時ではなく、翌日の再捜索で出てきてますし。
| オズワルド本人は、「こんな写真知らない。顔は僕だが、合成写真だ」と逮捕後に訴えてますね。
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・「世界でもっとも研究し尽くされた写真」という異名を持つオズワルドの写真
 
 (ウォーレン委員会報告書全集第16巻証拠物件第133A号及び133B号)
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    | どこが変なんだ?
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         | どことなく、違和感はあるけど…
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| まず、この写真が撮影されたという3月31日の天候は曇りでした。しかし、とてもそうは見えませんね。
| おまけに背景に写ってる花は、ダラスでは秋にしか咲かない種類なんです。
| あと、光の方向が合ってない部分があります。何より、一見して全体的に不自然ですよね。
| またこの画像では画質の問題で確認できませんが、オズワルドは片方の写真では指輪してます。
| でももう一方の写真では、指輪をしていないんです。決して根源的な矛盾って訳じゃありませんが…
| 普通は連続して写真撮る時、あんまりそんな指輪を付けたり外したりしないですよね。
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・「世界でもっとも研究し尽くされた写真」という異名を持つオズワルドの写真
 
 (ウォーレン委員会報告書全集第16巻証拠物件第133A号及び133B号)

※写真の問題点
   ・ジャック・ホワイト&ジム・マーズ『フェイク』
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    | まあ、ありえないとは言い切れないが… 確かに不自然だな。
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         | 疑惑の写真、か。
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| さらに、オズワルドは居を変え職を変え、あちこちを転々としています。
| にもかかわらず、彼は職にも金にも困っていません。
| ソ連帰りという、社会から孤立してもおかしくない経歴を持つ彼が、なぜそんな暮らしができたのか。
| 職をすぐ辞めては、何度も新しい職にありついています。
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    | そんな事も、ないとは言えないだろ。
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         | まあ不自然ではあるが、矛盾とまでは言えないだろうな。
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| そして1963年8月9日、ニューオーリンズにてビラを撒き、キューバ人に襲われる事件。
| その時のオズワルドが所属していたと自称する組織は「対キューバ公正委員会」。
| しかし、「対キューバ公正委員会」への所属はあくまで自称、実際は申請のみで所属まではしていません。
| つまり、オズワルドの行動に「対キューバ公正委員会」は関わってないんです。
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    | つまりオズワルドは、所属もしていない「対キューバ公正委員会」の名前を勝手に使ったってことか。
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         | でも申請はしていたんだろ? オズワルドはどういう立場だったんだ?
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| 「対キューバ公正委員会」側の視点から見ると、こうです。
| 1963年4月、ワシントンに本部があるだけのマイナー組織「対キューバ公正委員会」に手紙が届きました。
| 差出人はオズワルドと名乗る男。内容はこうです。
| 「僕は共産主義者で、あなた方の思想に賛同している。『カストロ万歳』のプラカード下げてビラも配った。
|  もっとビラを配りたいので、僕の家に送ってくれ」。
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    | 政治運動に身を投じたってやつか。
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         | プラカード、ビラ配り… もはや完全な運動員だな。
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| 少し話はそれますが、FBIダラス支局の捜査官は「そんな事はありえない」と証言しています。
| 「もしそんなプラカードを下げてビラを配る男がいれば、たちまちFBIに連絡が来るはずだ」と。
| つまり、オズワルドは手紙でウソをついてたという事になりますね。
| その後もオズワルドは「対キューバ公正委員会」に何度も手紙を送り、入会の意思を明らかにします。
| そして彼は、手紙でこう提案してきました。
| 「私が現在住んでいるニューオーリンズに、『対キューバ公正委員会』の支部を作りたい」。
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※FBIダラス支局の捜査官は〜
   ・ウォーレン委員会報告書
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    | オズワルド、かなり熱心だな。
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         | ニューオーリンズ支部の創設か。
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| この提案に対し、「対キューバ公正委員会」のリー委員長は絶対反対の返事を書きます。
| ニューオーリンズはカストロを恨む者が多く、ここに支部を構えるのは非常に危険でした。
| にもかかわらずオズワルドはビラを刷り、「対キューバ公正委員会」ニューオーリンズ支部とやらの住所を印刷。
| その住所と言うのは、「ニューオリンズ、キャンプ街544番地」でした。
| オズワルドはこれらの行動を「対キューバ公正委員会」に手紙で報告。
| リー委員長はオズワルドの勝手な行動に腹を立て、以後は彼に関わらないようにします。
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    | つまり、この時点でオズワルドは「対キューバ公正委員会」から見放されたと…
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         | 「対キューバ公正委員会」のニューオーリンズ支部ってのは、オズワルドのでっち上げか。
         | その「ニューオリンズ、キャンプ街544番地」ってのも、架空の住所なのか?
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| いいえ。その「ニューオリンズ、キャンプ街544番地」には、とあるテナントビルが建っていたんです。
| そのテナントビルにあったのは、政治グループの事務所ばかりでした。
| 「キューバ革命委員会」、そして「ガイ・バニスター探偵事務所」。
| 両方とも、反カストロ・反共産主義を掲げる政治組織だったんです。
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※「ニューオリンズ、キャンプ街544番地」には、とあるテナントビルが〜
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
   ・ヘンリー・ハート著『もっともな疑惑』
   ・サマーズ著『陰謀』
   ・ヒンクル&ターナー著『ザ・フィッシュ・イズ・レッド』
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    | なんと。「探偵事務所」と銘打ちながら、政治組織なのか。
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         | 親カストロ組織の「対キューバ公正委員会」と、反カストロ組織の「キューバ革命委員会」…
         | まるで逆の思想を持つ組織だよな。オズワルド、何考えてこのビルの住所をビラに載せたんだ?
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| 「キューバ革命委員会」は反カストロの組織であり、そのスポンサーはなんとCIAなんです。
| ここには、バーナード・バーカーとハワード・ハントという荒事専門の2人がCIAから派遣されてました。
| さて、この2人の名前はこれまでにも登場しましたよね。
| さらにハワード・ハントの名前は、2度も登場していますが…?
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    | ビッグス湾事件で、亡命キューバ人に軍事訓練を施した奴等だ…!
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         | しかもハワード・ハントは、オズワルドの面倒見たロシア人ボスとも繋がりがあったんだろ?
         | なんでそんな連中が、オズワルドのビラの住所に…
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| 次に、「ガイ・バニスター探偵事務所」。
| ガイ・バニスターは元FBIのシカゴ支局長、退職後は政治的な依頼を引き受ける探偵として活躍してました。
| そしてこの事務所には、元CIA局員であるというデビット・フィーリーが働いていたんです。
| さらにクレイ・ショーと呼ばれる人物が事務所に出入り。そして彼も、元CIA局員の噂が…
| バニスター、フィーリー、クレイ・ショーの3人も後に出てくるので、記憶の片隅にでも留めておいて下さい。
| まあその時も補足説明するんで、名前を暗記する必要まではありませんが。
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※ガイ・バニスターは元FBIの〜
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
   ・ヘンリー・ハート著『もっともな疑惑』
   ・サマーズ著『陰謀』
   ・ヒンクル&ターナー著『ザ・フィッシュ・イズ・レッド』
  政治的な依頼を引き受ける探偵として〜
   ・ニューオーリンズ地方検事局記録、デルフィーン・ロバーツの陳述 '67・1/19
  元CIA局員であるデビット・フィーリー〜
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
  クレイ・ショーと呼ばれる人物も〜
   ・ニューオーリンズ地方検事局記録・HSCA関係記録233 JFK #014888
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    | FBIにCIA… 揃いも揃って、何してるんだ。
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         | ここ、オズワルドがビラで適当にデッチ上げた住所じゃなかったのか?
         | なんで、こんな胡散臭い連中の巣窟になってるんだ…
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| とにかく1963年8月9日、オズワルドは例のビラ撒きを強行してキューバ人に襲われます。
| 不思議な点として、オズワルドは唐突に「対キューバ公正委員会」に関わってるんですよ。
| いきなりニューオーリンズにビラを撒いて、キューバ人に襲われて、警察に捕まって、それでお終い。
| このたった1日での出来事以後、オズワルドはキューバ問題にウソのように関わらなくなりました。
| いきなり派手かつ無茶な振る舞いをして、「親カストロの変人」という名を揺るぎないものにしたんです。
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「オズワルドは事件を起こす為に、彼らをハメたように見えました。
 しかし実際に騒ぎが起きた後は、全くもっておとなしく物静かでした」
            マルテロ(オズワルドがキューバ人に襲われている時、駆けつけてきた警官)

※マルテロの証言〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第4巻
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    | 唐突にキューバ問題に身を投じようと思い立ち、「対キューバ公正委員会」に袖にされてブチ切れ、
    | ビラ撒きを強行した初日でヒドイ目に合い、もう懲りたとか…
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         | 確かに壊れた行動ではあるけど、矛盾ってほどじゃないだろ。
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| こうして警察に連行されたオズワルドは、なんとFBI職員を呼んでくれと口走っていますね。
| それも、「『対キューバ公正委員会』のニューオリンズでの活動内容に関して情報を提供したい」と発言。
| そして、実際にFBI捜査官のジョン・クイグリーが呼ばれています。
| この際のオズワルドとクイグリーの面談内容を記した「クイグリー報告書」は、なぜか破棄処分に。
| その後、オズワルドは罰金10ドルを払って釈放されます。
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※警察に連行されたオズワルドは〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第4巻、第17巻、第22巻
   ・メランソン著『スパイ・サガ』
  オズワルドとクイグリーの面談内容を〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第4巻
   ・FBI報告書 '63・8/15
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    | FBI職員を呼び出した… そんなツテがあったのか?
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         | そう言えば、オズワルドはFBIの情報提供者に登録されてたとか…
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| この一件はニュースになり、なんとオズワルドはラジオ番組に出演する事になったんですよね。
| そこでオズワルドは、極めて興味深い失言をやっちゃい、慌てて取り繕ってます。
| その後、ウォーレン委員会はその失言部分を改変して発表してるんですよ。
| このラジオ番組は実際に録音データがあるので、改変は明らかなんです。
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討論者:あなたはソ連で何をしていたんです?
オズワルド:働いていました。私は常に保護を受けていたんです。
        …つまり、合衆国政府の保護を受けていなかったんです。
                        (ラジオ番組の録音テープより)

討論者:あなたはソ連で何をしていたんです?
オズワルド:働いていました。私は常に保護を受けていなかったんです。
        …つまり、合衆国政府の保護を受けていなかったんです。
                        (ウォーレン委員会による発表)
※興味深い失言を〜
   ・WDSUニュースフィルム '63・8/23
 失言部分を改変して〜
   ・ウォーレン委員会『スタッキーの証拠書類』第21巻
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    | 保護を受けていたって、誰の…? しかも、その部分を改変って…
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         | ウォーレン委員会による発表だと、変な繰り返しになっちゃってるし。
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| そして前述通り、この頃からオズワルドは奇行を見せるようになります。
| 例のカルカノをこれ見よがしに持ち歩いている姿も各所で頻発。
| ウォーレン委員会の結論によれば、カルカノを買った時からオズワルドはケネディ暗殺を決意してました。
| そんな人間が、カルカノ片手に町で暴れ回りますかねぇ。
| 普通の人間なら目立たないようにするでしょうし、警察にカルカノ没収されたら泣くに泣けません。
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    | まあ、理屈で考えりゃそうなんだけど…
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         | 人間って、けっこう不合理な行動をとるからなぁ。
         | 確かにちょっと不審な行動だけど、矛盾って言うほどじゃないんじゃないか?
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| ダラスの射撃場では、オズワルドは他人の標的を横から撃ち抜くと、大笑いしながら言いました。
| 「こりゃすまん! あの標的がケネディの野郎に見えて、我慢できなくてな!」。
| そもそも、この時期のオズワルドの暴れ方はどうにも不可解なんですよ。
| まるで町の人やマスコミに、『オズワルド』っていうキャラクターをアピールするような行為。
| そしてその『オズワルド』という狂った青年が、後にケネディを射殺してしまうんです。
| ここで、大胆な仮説を立てましょう。この時期に、オズワルドが2人いたとしたら?
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※他人の標的を横から撃ち抜くと〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第10巻
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
   ・サマーズ著『陰謀』
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    | ハァ? オズワルドが2人?
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         | なんだ、そりゃ。ギャグか?
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| 町で暴れている『オズワルド』は、本来のオズワルドとは別の『オズワルド』だったら?
| 反社会的な人間で、共産主義に傾倒していたと人々に印象付けるための『オズワルド』だったとしたら?
| ケネディが暗殺された後に、「あいつだったらやりかねないな」と思わせたいかのような奇行。
| それを、もう一人のオズワルド…… いや、オズワルドに扮した影武者が行っていたとしたら?
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    | つまり、オズワルドに罪を着せたい何者かが、影武者にわざと奇行をさせたと…
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         | いくらなんでも、そりゃ荒唐無稽な誇大妄想だろう。
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| しかし… ここに、驚くべき証言があります。
| オズワルドによって試乗車の暴走に付き合わされ、「ソ連車は最高だ」と散々に挑発されたセールスマン…
| アルバート・ボガードは、後にこう証言しました。
| 「俺が見たオズワルドと、ケネディ暗殺で捕まったオズワルドは全く別の人間だ」。
| ちなみにアルバート・ボガードは、事件から2年後に謎の自殺を遂げています。
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※アルバート・ボガードは、後にこう証言〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第10巻
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
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    | 確かに奇妙だけど…
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         | でも、彼の勘違いってこともあるしなぁ…
         | …って! 死んだの!?
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| …あと補足ですが、オズワルドは車が運転できません。
| おまけにこの時のオズワルドは、なんと身長が10cmほども違ったんですよ。
| さらに全く同じ時間帯、オズワルドはペイン家に遊びに行っていました。
| このオズワルドと会ったのは知人で、彼を普段から知ってる人ですね。
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    | つまり、オズワルドは同じ時間帯に二箇所に現れたって事か…?
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         | セールスマンを挑発した方と、知人の家に行った方…
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| 以降のオズワルドは、カルカノ片手に町や射撃場に現れては大暴れ。
| しかし不思議な事に、オズワルドは不審な欠勤もなく、教科書倉庫ビルで働いていたんですよね。
| 勤務記録によると、明らかにオズワルドが仕事してた時でも、オズワルドは町に出没。
| これは彼のドッペルゲンガーなんでしょうか? その割にはあまり似てないようですし。
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1960年1月3日:「オズワルドと名乗った男が出生証明書を利用」というFBIメモ(証拠物件第294B号)が。
          なお、この時期のオズワルドはソ連に亡命中。
1961年1月20日:リー・オズワルドを名乗る男が、自動車販売店を訪問。
          所属する政治団体の為に必要として、トラック10台を購入。
          なお、この時期のオズワルドはソ連に亡命中。
1963年9月25日:オズワルドを名乗る男が徴兵局に出現、除隊について免職からの格上げを要求。
          なお、この時期のオズワルドはメキシコに移動中。
1963年11月1日:オズワルドを名乗る男が鉄砲店に出現、弾薬を買う際に揉め事を起こす。
          なお、その時間帯のオズワルドは教科書倉庫ビルで仕事中。
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    | なんと、ソ連亡命中から…
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         | しかも、何がしたいのかさっぱり分からない…
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| そして1963年9月27日から10月3日の間、彼はメキシコ市に滞在するのですが… その行動は極めて不可解。
| では先程の「2人のオズワルド」ってのを念頭におきつつ、オズワルドのメキシコでの行動を見てみましょう。
| その前段階として、オズワルドは9月17日にメキシコ領事館でビザを取得しています。
| しかしこのビザ、申請からたった1日で下りてるんですよ。一般の手続きなら3日は掛かります。
| まして彼はソ連への亡命経験あり。普通なら、一生かかってもビザなんて下りないはず。
| まるで、オズワルドを優遇したかのように迅速なビザ発行… いきなりヘンです。
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※申請からたった1日で〜
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
   ・ワイズバーグ著『ごまかし』
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    | たまたま、手続き上の手違いがあったとか…
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         | オズワルド優遇か…
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| そして、彼が手にしたビザの番号は24085。
| ここでCIAの公表した資料の、この24085番のビザに関する項目を見てみましょう。
| 資料には、24082や24083、そして24086、24087のビザを受け取った人物に関して詳細に記載されていました。
| しかし、24084番… オズワルドの前に並んでいてビザを取った人物については、全く記載されてないんです。
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    | それが、何か関係があるのか?
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         | CIAが名前を伏せた人物ってことだよな…
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| しかし、このCIAの資料に載っていない人物についても判明しています。
| 彼の名はウイリアム・ゴデット。お約束どおり、CIAの情報部員でした。
| このウイリアム・ゴデットがなぜオズワルドの前に並んでいたかは不明、偶然かもしれません。
| とにかく、オズワルドの周囲をウロウロしていたCIA関係者がまた1人増えてしまいました。
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※彼の名はウイリアム・ゴデット〜
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
   ・サマーズ著『陰謀』
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    | さすがに、こりゃ偶然だろう。
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         | CIA関係者、メチャクチャ多いな…
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| では、メキシコ市に入ってからのオズワルドの足取りを追ってみましょう。
| 彼は、9月27日10時にバスにてメキシコ市に到着しました。
| そして10時30分と10時37分の二回に渡り、ソ連大使館領事部に電話をかけたという事になっています。
| その内容は、2度とも「オデッサ(ソ連の港町)に行く為のビザが必要なのですが」という問い合わせ。
| ソ連大使館は「担当者がいないので11時30分以後に電話下さい」と答えています。
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    | ほほう、いきなり電話か。
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         | しかも、ソ連大使館にビザを…?
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| さて、ここで早くも問題が。この電話のやり取りは、スペイン語でなされていたんです。
| オズワルドは軍にいた時にスペイン語を習っていますが、その評価は「ひどい」「理解不能」というもの。
| この電話の主は、本当にオズワルドだったのか…
| 下院暗殺調査特別委員会は、「メキシコ市ではオズワルドの偽者が暗躍していた」と結論。
| 「断定はできないが、この仮説を否定できないほどの証拠は存在する」とまでコメントしているんですよ。
| なお下院暗殺調査特別委員会は、後で紹介しますがれっきとした政府調査機関です。
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※メキシコ市では偽者の〜
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
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    | 偽者のオズワルドが…!?
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         | れっきとした政府調査機関って事は、そこらの陰謀論とは訳が違うって事か…
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| そしてオズワルドは、27日11時にキューバ大使館を訪れました。応対したのは受付娘のシルビア・デュラン。
| オズワルドは、「キューバを経由してソ連に行きたいので、ビザを出してくれ」と言います。
| 書類に写真が無い事を指摘されたオズワルドは、いったんキューバ大使館を出て写真撮影。
| さらにデュランは、「ソ連のビザがないと、キューバのビザは出せない」とオズワルドに説明しました。
| こうしてオズワルドは、非常に近く(ほぼ隣)にあるソ連大使館に向かう事になります。
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    | キューバ大使館から、ソ連大使館へ…
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         | またビザか。何をするつもりなんだ?
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| オズワルドがソ連大使館に到着したのは、12時30分。
| 応対したネチポレンコ副領事は、オズワルドに対して「スペイン語は話せるか?」と質問。
| それに対し、オズワルドは「ノー」と答えています。
| オズワルド、確か2時間前に電話でスペイン語をしゃべってたはずじゃ…
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    | あれ…?
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         | 変だよな、絶対…
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| オズワルドは「ソ連へのビザを出してほしい」と伝えると、ネチポレンコはビザ申請用紙を渡して言いました。
| 「ビザは出してもいいけど、4ヶ月かかるよ」と。それを聞いて、オズワルドの血相は変わります。
| そして彼は、「それじゃ駄目だ! それじゃ困る! とんでもないことになるぞ!」と絶叫。
| そのままオズワルドはビザ申請用紙を受け取らずに、ソ連大使館を飛び出していってしまいました。
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    | どうしたんだ、オズワルド…?
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         | ずいぶんヒステリックだな。
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| そしてオズワルドは、16時〜17時に再度キューバ大使館を訪れました。
| 「ソ連のビザは問題ないよ」とウソをつくオズワルドに対し、受付娘のデュランは不審を感じ取ります。
| そしてデュランは、ソ連大使館に電話で確認を取ってみたんですよ。
| ソ連側からの返答は、「ソ連のビザは許可していない(ってか、そもそも申請してないじゃん)」。
| 嘘がバレると、オズワルドは激昂。職員のエウセビオ・アズキューと喧嘩になり、そのまま大使館を去ります。
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    | なんか、もうグダグダだな…
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         | デュランたんも大変だよな。
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| 翌日――9月28日の9時30分、オズワルドはまたしてもソ連大使館に現れました。
| 応対に出たコスチコフに、オズワルドは泣きまで入れて食い下がります。
| 「このままじゃ殺される、ソ連に入れてくれ!」、「メキシコに来た時も尾行されてるんだ!」…
| ついには拳銃を出して、「身を守るために、こんなモノまで持ち歩かなきゃいけないんだぞ!」。
| しかしオズワルドはどれだけ懇願してもビザは下りない事を理解し、肩を落として大使館を去ります。
| またしても、ビザ申請用紙は持ち帰らないままに…
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    | なんで、オズワルドはそんなに焦ってたんだろ…
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         | 「このままじゃ殺される」って…
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| そして彼がソ連大使館を後にしてから1時間後の11時51分、ソ連大使館に電話がかかってきます。
| 電話を掛けてきたのは、キューバ大使館の応対娘、デュランでした。
| そして彼女から、オズワルドがまたキューバ大使館に来ているという話を伝えられます。
| 「で、今度はなんですか?」と、ソ連側はオズワルドを直に受話器に出させました。
| オズワルドは「さっきそっちに行った際に、私の滞在先をメモしましたよね?」と訊ねてきたんです。
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    | 今度は、キューバ大使館から電話攻撃…
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         | 大使館の中の人、ほんとに大変だよな。
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| 意味の分からない質問に、ソ連側は「はぁ」と適当に相槌を打ちました。次にオズワルドは言います。
| 「その時には滞在先は忘れていたんです。滞在先を教えてもらいにキューバ大使館に来ています。
|  キューバ大使館は知っていますので」 …さっぱり意味が分かりません。ソ連側はとりあえず、
| 「それなら、滞在先のメモを持ってこちらに来られたらどうです? すぐ近くですし」と応対。
| オズワルドは「分かりました、すぐ行きます」と言って電話を切ります。
| しかし、その後にオズワルドがソ連大使館に現れることはありませんでした…
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    | 全然、意味が分からない…
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         | オズワルド、何がしたかったんだ?
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| そして3日後の10月1日、またもやソ連大使館にオズワルドが電話をしてきます。
| 応対した守衛に対し、「以前に来た者だが、ビザはどうなりそうかね」と質問。
| さらに同日の昼には、オズワルドは実際にソ連大使館に出向いています。
| この時に現れたオズワルドの身長は1m80cm、30代後半で体格がっちり、後頭部にハゲあり…
| しかも、この時のオズワルドは写真に撮られています。
| なんと、オズワルドの外見はほんの僅かの間に大変貌してしまいました!
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オズワルド in メキシコ
 (ウォーレン委員会報告書全集第16巻証拠物件第237号)
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    | 明らかに別人じゃん!
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         | どう見ても違うじゃん! おまけに、「ビザはどうなった?」って…
         | オズワルド、そもそもビザ申請書類を提出してないじゃないか!
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| そう! いい着眼点ですね、岸村君。
| このオズワルドって名乗る人物は、オズワルドがビザの申請手続きを終了していると思い込んでいるフシが。
| ここで、9月28日11時51分のキューバ大使館からソ連大使館への電話を思い出しましょう。
| ほんの1時間前にビザがすぐ下りない事を理解し、その場を後にしたはずのオズワルド…
| そんな彼が、1時間前の出来事をまるで分かっていないような発言を繰り返していましたね。
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    | あの時のオズワルドも、すでにおかしいよな…
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         | 岸田です。
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| あの意味不明なオズワルドの発言、これを偽オズワルドのものだと仮定してみるとどうでしょうか。
| 1時間前に訪れた本物のオズワルドが、ソ連大使館で何をしたかを聞き出したがってるように思えませんか?
| ダメ押しですが、キューバ大使館応対のデュランはこう証言しています。
| 「オズワルドは9月27日に現れたきり、二度と連絡すらして来なかった」。
| …あれ? なんか、思いっきり矛盾してませんか?
| 9月28日の電話はデュランがソ連大使館に掛けて、キューバ大使館に来ているオズワルドを出させたんじゃ?
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    | じゃあ… 9月28日の電話は、オズワルドだけじゃなくデュランも偽者だった?
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         | なんか、とんでもない事になってきたな…
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| これらのビザ発給をめぐるやり取りは、すぐにCIAに照会されます。
| ソ連やらキューバに行きたがるだけで、危険人物とされていた時代ですからね。
| そしてCIAは「身長1m80cm、30代後半で体格がっちり、後頭部にハゲあり」の人物をオズワルドと断定!
| …って、全然違うじゃないですか。だいたいCIAも、本来のオズワルドの身体特徴を把握していましたよ。
| にもかかわらず、CIAは似ても似つかない男の行動をオズワルド本人によるものと断定してしまいました。
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    | なんで? 明らかに特徴が違うじゃないか…!
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         | CIAも、わざとやってるとしか思えない…
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| あと、「オズワルドは9月27日に現れたきり、二度と連絡すらして来なかった」と証言したデュラン…
| ケネディ暗殺の翌日、CIAはメキシコ政府に対しこう要請しています。
| 「メキシコ政府当局は可及的速やかに彼女を逮捕し、尋問できるまで独房に監禁」。
| とにかく、ウォーレン委員会は「オズワルドはキューバ及びソ連大使館と何度も接触している」と結論。
| CIAの報告を全面的に取り入れ、デュランの証言は無視されたんです。
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    | なにがなんだか…
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         | デュランは、なんでCIAに取っ捕まらなきゃならないんだ…?
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| またメキシコ滞在時、オズワルドはハワード・ハントに連絡を取っていたようです。
| 「キューバ公正委員会」と同じテナントにあった「キューバ革命委員会」、そこに派遣されているCIA職員。
| そのハワード・ハントが、CIAメキシコ支局長代理として確かにメキシコにいたんですよ。
| とにかく彼は、メキシコを後にして10月3日にダラスへと戻りました… しかし、驚くべき証言が存在します。
| 元CIA局員のデビッド・フィリップスは、「オズワルドはメキシコへ行ったことなどない」と断言。
| さらに下院暗殺調査特別委員会までもが「それを否定できない証拠がある」と発表したんです。
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※オズワルドはメキシコへ行ったことなどない〜
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
   ・マーク・レイン著『まことしやかな否認』
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    | そもそも、オズワルドはメキシコへ行ってない…? どういう事?
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         | 下院暗殺調査特別委員会って、れっきとした合衆国調査機関だろ?
         | じゃあ、メキシコに2種類くらいいたオズワルドは何者なんだ…?
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| ここで時間が前後しますが、オズワルドが1963年4月10日に起こしたというウォーカー将軍狙撃事件について。
| この事件はしばらく未解決でしたが、オズワルドがケネディ暗殺容疑で捕まった後に彼の仕業だと判明。
| しかし例によって、この事件にも不可解な点は多いんです。
| まずオズワルドは、この事件では12mの距離での狙撃を外してるんですよ。
| ケネディ暗殺時は60mの距離で脅威の3連射、3発のうち2発を命中させているとは思えません。
| しかもケネディの時は、目標が車で動いてたんですよ?
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    | まあ、たまたま外すこともあるだろうし…
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         | むしろ、ケネディ暗殺時がスゴ過ぎたのかも。
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| また、このウォーカー将軍狙撃事件には目撃者がいるんですよ。
| その目撃者とは、14歳のウォルター・コールマン少年。
| 彼は「事件直後に1台のシボレーセダンが走り去るのを見た。2人の男が乗っていた」と証言しました。
| ウォーレン委員会によれば、オズワルドはいかなる犯罪でも1人でやってきたはず。
| さらにウォーレン委員会の見解では、オズワルドは車を運転できないんですよ。
| じゃあ、この車に乗って走り去った2人の男とは一体…?
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※事件直後に1台の車が走り去るのを見た〜
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
   ・サマーズ著『陰謀』
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
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    | 怪しい、怪しすぎる…
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         | 誰なんだよ、その2人組…
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| それがなぜ逮捕後にオズワルドの仕業だと断定されたかと言うと、板書の4つの証拠が挙げられます。
| まず1番。オズワルド夫人によれば、この日に彼は「今、ウォーカー撃ってきた。マジで」と語ったとか。
| 2番に関しては、当然ながら例のカルカノによって発射されたものかどうか照合がなされました。
| 2人に鑑定を依頼したところ、1人は「断定出来ない」、1人は「可能性はある」という結果が。
| そして3番、メモ自体は確かにオズワルドのものでしたが、書いてある内容は遺書かどうかは微妙。
| 遺書と言うよりむしろ、ロシア人の妻にあてた「アメリカでの日常生活メモ」みたいな感じでした。
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 ・オズワルドがウォーカー狙撃犯と断定された証拠
  1.オズワルド夫人の証言。
  2.現場に残された銃弾。
  3.オズワルドの自宅から、遺書っぽいメモが発見された。
  4.オズワルドの自宅から、ウォーカーの家の写真が発見された。

※今、ウォーカー撃ってきた。マジで〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第22巻
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    | なんか、微妙なのばっか。
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         | まともなのは、妻の証言くらいか。
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| そして、4番の写真は妙なものでした。ウォーカー将軍の豪邸の前に、車が停まっている写真なんですが――
| この写真のコピーが公表されたのですが、車のナンバープレートの部分が切り取られているんです。
| オズワルドの自宅からの押収物を集めた写真に、このウォーカー邸写真も小さく写っているのですが、
| そこには切り取られた跡なんてないんですよ。その写真では、ナンバーまでは読み取れませんが。
| つまり、明らかに警察に押収されてからナンバーが切り取られてるんですね。
| では、何のため? 誰のものかも分からない車のナンバーが、バレてはまずい理由が警察にあったんですか?
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 1.オズワルド夫人の証言。
 2.現場に残された銃弾。
 3.オズワルドの自宅から、遺書っぽいメモが発見された。
 4.オズワルドの自宅から、ウォーカーの家の写真が発見された。

※車のナンバープレートの部分が〜
   ・ウオーレン委員会報告書証拠物件第5A号、第5B号
  自宅からの押収物を集めた写真に〜
   ・ウオーレン委員会報告書証拠物件第3号
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    | プライバシーを考慮したとか。
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         | そんな風習、当時はなかっただろ?
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| オズワルドは車を運転できないので、バスでウォーカー邸まで来た事になっています。
| この車――1957年型のシボレーセダンは、いったい何なのでしょうか。
| ここで、現場から走り去る車を見たと言うコールマン少年の事を思い出してください。
| 彼は、「その車はシボレーセダンだった」と証言しているんですよ。それだけじゃありません。
| ウォーカー将軍の側近達は、まるで下見をするように家の周囲をウロつく車を何度も目撃しています。
| その車は… やっぱり、1957年型のシボレーセダンだったんですよ。
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    | 1957年型のシボレーセダンなんて世界に何千台もあるんだから、偶然の一致じゃないか?
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         | 問題は、なぜ警察がそのナンバーを隠したのか…
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| まだまだ、一連のケネディ暗殺事件には他にもシボレーセダンが出てきますよ。
| 話をちょっと先に進めて、ケネディが射殺された後、オズワルドが逃走中の出来事ですね。
| 13時35分にオズワルドはテキサス劇場へ逃走。13時45分には警官が突入し、14時に捕まってしまいます。
| その後ですが、まだダラス中の警官達は犯人探しを続行していました。
| そして14時33分、とある無線内容が全パトカーに伝えられたんです。
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    | また、えらく先の話だな。
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         | 不審者が警官を殺しただの、劇場に逃げただの、大混乱だった時だな。
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| その内容とは「14時33分頃、犯人らしき武器を携行した男が目撃された」、「場所はテンス&ジェファーソン付近」、
| 「犯人らしき男は車に乗っていて、車種は1957年型のシボレーセダン」、「ナンバーはNA4445」。
| 結局オズワルドは30分も前に逮捕されているので、これ以上の犯人探しは取り止めとなりますが…
| この送信内容は、いったい何だったのでしょうか? 単なるガセ? どこから来た情報?
| ナンバーまでしっかり出ていますが、どうも例の写真の隠されたナンバーとの関連を疑ってしまいますね。
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※この送信内容〜
   ・ウォーレン委員会報告書証拠物件第1974号
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    | 事件とは関係ないガセだろ…?
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         | こんな情報が出たってことは、そういう怪しい車がウロついてたって事か?
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| さらに、ダメ押しの事実があります。
| ケネディ暗殺30分前、グラシー・ノールの駐車場近くで見慣れない車がウロついていたという証言がありましたね。
| この時に目撃された車も、型式不明のシボレーセダンなんですよ。
| 暗殺後にその場へ急行した警察官は、シークレット・サービスを名乗る男に追い返された…
| そして、シークレット・サービスは誰もそこへ行っていないことが後に判明。
| この奇妙な符号を、「シボレーセダンはいっぱいある」として切り捨ててよいものか。
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※駐車場近くで見慣れない車が〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第6巻
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    | シボレーセダンが多すぎる…
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         | なんか、不気味すぎる符号だ…
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| さて、視点をメキシコからダラスに戻った後のオズワルドに移しましょう。
| ダラスに帰った後のオズワルドは、モーレンシルツに教科書倉庫ビルでの仕事を紹介され、そこで働く事に。
| そして11月22日12時30分、ケネディはダラスにて射殺されます。
| これが、暗殺時のオズワルドの行動。この時表を見て、何か不自然な点はないですか?
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。
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    | 11時55分に「下に降りない」と言ってるのに、直後には下に降りている! 矛盾だ!
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         | 確かに言動と行動が一致してないけど、物理的矛盾って訳じゃないだろ。
         | それより、12時30分にケネディを狙撃して、2〜3分後に2階で目撃されてるのって妙じゃないか?
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| その通りですよ、きしめん君。
| オズワルドは12時30分にケネディを狙撃、そのままライフルを隠し、適当ながらも現場の証拠隠滅。
| さらに4階分を階段で駆け下り、2階へ到達してコーラ購入。この間、わずか2〜3分。
| 絶対無理とまではいきませんが、かなりキツいです。
| さらにベーカー巡査の証言によると、この時のオズワルドは息ひとつ切らせてませんでした。
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。
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    | わざと名前を間違えて、怒りをさそっている… この教授、やりやがるぜ!
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         | 岸田です。
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| 一方、12時15分〜20分の間、ビル2階の食堂でコーラ飲んでるオズワルドを目撃したという証言があります。
| 証言の主はキャロリン・アーノルド。ビルの秘書ですね。
| この証言を取り入れるなら、オズワルドの動きはさらに厳しくなってしまいます。
| さらに12時15分に教科書倉庫ビル6階の西側窓、16分にはビルの東側窓から、男が目撃されていたんです。
| しかも、そこにいたのは1人ではなく… まあ、これは後で述べましょうか。
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 (12時15分〜20分:コーラを飲んでいるオズワルドが目撃される)NEW!!
 (12時15分・16分:6階窓から不審人物が目撃される)NEW!!
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。

※コーラ飲んでるオズワルドを目撃〜
   ・サマーズ著『陰謀』
   ・アール・ゴルツのインタビュー<ダラス・モーニング・ニュース>'78・11/26
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    | カッコでくくられた部分が追加されると、オズワルドじゃ無理じゃないか…?
    | おまけに、コーラ飲みすぎだし…
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         | 「1人ではなく…」って、まさか…
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| そして、ビル封鎖は遅いです。こういう事件が起きた時、現場から去る人間をチェックするのは基本中の基本。
| そして警官の一人が事件発生から2〜3分でビル内に踏み込んだ事からも分かるように、絶好の狙撃ポイント。
| 真っ先に封鎖してしまうのが正しい対処ですよね。しかし封鎖は明らかに遅れました。
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 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。
 12時45分:教科書倉庫ビル、封鎖。
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    | まあ警察の失態ではあるけど、矛盾点って言うほどじゃ…
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         | そうだよな。
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| また、誰がオズワルドの特徴を大統領暗殺犯として伝えたかもナゾなんです。
| すぐに警察で流布された無線は、「犯人は身長約5フィート10インチ、30代初めのやせた白人男性」という内容。
| ウォーレン委員会によれば、ブレナンという一般人がビルの6階にて銃を構える不審者を見て、通報したとか。
| では、「犯人は身長約5フィート10インチ、30代初めのやせた白人男性」というのはブレナンの通報なのか…?
| でも、これは二重に変なんですよ。
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※犯人は身長約5フィート10インチ〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集証拠物件第1974号
  ブレナンという一般人がビルの6階にて〜
   ・ウォーレン委員会報告書
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    | 二重に変?
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         | ブレナンって奴が目撃したんだろ?
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| まず、ブレナンのいた目撃位置だと、犯人の身長を確認する事は不可能なんです。
| 6階にいた人間を見上げる形になりますので、犯人が立ってるか座ってるかすら分からない状態。
| これに関しては、ウォーレン委員会の報告書ですら認めています。
| にもかかわらずブレナンは身長を見抜き、「犯人は身長約5フィート10インチ、30代初めの男性」と警察に通報。
| そして通報を受けた警察は、「犯人は身長約5フィート10インチ、30代初めのやせた白人男性」として緊急配備。
| …あれ? 何か、特徴が増えてはいませんか?
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※ブレナンのいた目撃位置だと〜
   ・ウォーレン委員会報告書
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    | 「やせた白人」、って部分が増えてるな…
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         | なんで、勝手に特徴が増えたんだ?
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| さらにブレナン、実はオズワルドの顔を把握してなかったという事実が発覚。
| 後に行われた複数の写真から犯人を選ぶテストで、ブレナンはオズワルドを当てられなかったんですよ。
| そんな人間が、なぜオズワルドの特徴をぴったり合致させて通報できたのか…
| 彼は後に「実は事件現場でオズワルドの顔を確認できたが、面通しの時にはウソをついた」と発言してます。
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    | ブレナン…
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         | ブレナン…
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| さらに無線課へ犯人の特徴を通告したソーヤー刑事部長は、「その情報の通報者はブレナンではない」と証言。
| しかし通報者の名は控えられておらず、白人の中年男性としか分かりませんでした。
| 結局、狙撃犯の特長はどういういきさつで特定されたのか不明なんです。
| にもかかわらず、この特長はオズワルドに完全合致していました。
| 目撃者は不明。それでも、オズワルドを指す正確な情報は非常に早い段階で浮上していた…
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    | なんか、犯人像だけが先行してたみたいな感じだな…
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         | つまり、最初からオズワルドを手配するつもりだった? そんなバカな、ハハハ。
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| さて、教科書倉庫ビル6階にて不審人物を見た人間は、上述のブレナンを含めて7人でした。
| しかしブレナンを除いた6人は、驚くべき証言をしてたんです。板書した内容が、そのうち2人の証言。
| バーバラ・ローランド、ルビー・ヘンダーソン、キャロリン・ウォルター、ノーマン・シーミラス…
| 以上の4人も、アーノルド・ローランドとほぼ同様の証言をしました。
| 前提を完全に覆してしまう内容にもかかわらず、謎の黒人に関してはなぜか調査がなされなかったんです。
| 彼等はウォーレン委員会にて目撃証言をしたにもかかわらず、完全に黙殺されてしまいました。
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 リー・ユーインズの証言:
  狙撃の瞬間、ビル6階にライフルを手にした黒人の男がいた。

 アーノルド・ローランドの証言:
  ビル6階でライフルらしきものを持った男を見た。
  さらにそれより前、窓から年配の黒人が顔を出すのも見た。
  この黒人は、パレードが始まる5分ほど前にも姿を見せた。

※ブレナンを除いた6人は、驚くべき証言を〜
  ・ウォーレン委員会報告書全集第2巻、第6巻、第24巻
  ・下院暗殺調査特別委員会報告書
  ・ワイズバーグ著『ごまかし』
  ・サマーズ著『陰謀』
  ・ヘンリー・ハート著『もっともな疑惑』
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    | おいおいおい! これ、メチャクチャ重要な証言じゃないか!
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         | もう、これだけでオズワルド単独犯行説崩壊してるだろ!
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| だいたい、なんで狙撃犯がただちにオズワルドだと素性割れしたのでしょうか。
| ウォーレン委員会の調査報告によると、これもかなり奇妙な理屈なんです。
| 「教科書倉庫ビルで働いている90人の従業員はただちにチェックされ、オズワルドの不在が明らかになった」。
| 教科書倉庫ビルの従業員達の多くは、パレード見物の為に外へ出ていました。
| 後の調べによると、この時に所在が確認できなかった従業員は12人。
| 人数なんてまともに確認できる状態ではなく、オズワルドの特定なんて不可能だったはずなんですよ。
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※オズワルドの特定なんて不可能〜
   ・メランソン著『スパイ・サガ』
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    | にも関わらず、警察はオズワルドがいないと即座に断定…
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         | 変だよな、これ…
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| もう一つ、妙な点があります。その混乱期に、警察は至急ビルの従業員リストを作ってるんです。
| このリストには、「ハーヴェイ・リー・オズワルド」とフルネームで表記されていました。
| しかしこのリストを作るのに協力したビル支配人のロイは、オズワルドのミドルネームを知らなかったんですよ。
| 「リー・オズワルド」しか知らないはずのロイ。しかし完成したリストは、ミドルネームまで完全に記載されてました。
| 「ハーヴェイ」というミドルネームがなぜ正確に記載されていたか、現在でも分かっていません。
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※「ハーヴェイ・リー・オズワルド」とフルネームで〜
   ・証拠物件第2003号
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    | もう、最初からオズワルドの存在は浮上してたとしか思えない…
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         | 浮上も何も、オズワルドはまるで――
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| さて、教科書倉庫ビル6階において、狙撃に使われたライフルが発見されました。
| それを見つけたのは、署内でも銃器専門家として知られていたシーモア・ワイズマン巡査。
| スポーツ店(銃もスポーツ用品)の経営者でもあり、彼はライフルには非常に詳しかったんです。
| そんな彼が6階に詰まれたダンボールの下から発見したのは、ドイツのマウザー社製のライフル。
| 性能の良さで非常に評価が高く、その分値が張る一品。狙撃のプロが選んでもおかしくないシロモノでした。
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    | えっ!? カルカノじゃないのか?
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         | オズワルド、あれだけカルカノ見せびらかしてたんだろ!?
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| 発見者のワイズマン巡査は、「確かに発見したのはマウザーのライフルだ」と断言。
| 彼だけではなく、現場にいた複数の警察官が「あれはマウザーだった」と証言しています。
| 保安官助手のユージン・ブーンなんて、「神に誓ってマウザーだった」と宣誓供述書まで書いてますよ。
| さらに事件発生日である11月22日の夜中には、警察が報道陣に対して「マウザーを発見」と発表してるんです。
| しかし後の公式発表では、いつの間にやら現場で発見されたのはカルカノということになってました。
| ワイズマン巡査達が狙撃現場で発見したはずのマウザーは、闇に消え去ってしまったんです。
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※確かに発見したのはマウザーのライフル〜
   ・ウォーレン委員会報告書
   ・CIA文章 '63・11/28
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    | どうなってんの、これ…?
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         | さぁ…
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| そして、現場で発見されたというカルカノ。これに関しても不審な点が。
| FBIの指紋専門官であるセバスチャン・ラトナーは、11月23日にカルカノについてこう言いました。
| 「オズワルドが使用したライフルからは、残念ながら指紋も掌紋も見つからなかった」。
| この発言は、ラジオ局によって報道されました。
| 同日夜も、フィリッツ警部は記者達の「指紋はあったのか?」という質問に対して「ない」と答えています。
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    | 指紋も掌紋も採れなかったのか。
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         | そのくらい、狙撃手も気を配ってるだろ。オズワルドかどうかは知らないけど…
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| しかし11月29日、唐突にカルカノから採れたオズワルドの「掌紋」が表舞台に登場します。
| ダラス警察は、掌紋は22日に採られたものと発言。この主張は今までの発言と全く食い違っていますね。
| なお22日に撮られた写真の中に、この掌紋写真はありません。
| 掌紋を発見したにもかかわらず、まるで写真を撮らないってのはどうなんでしょうか。
| とにかく、この唐突に出現した掌紋によって、カルカノは犯行に使われたライフルである事が確定しました。
| さらに余談ですが、このカルカノは照準器がズレてたんです。そんなので、どうやってマトに当てたのか…
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※唐突に出現した掌紋〜
   ・マーズ著『クロスファイア』
   ・アンソン著『彼らは大統領を撃った』
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
  このカルカノは照準器がズレて〜
   ・ウォーレン委員会報告書
   ・アンソン著『彼らは大統領を撃った』
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
   ・エヴィカ著『そして我々はみな必ず死ぬ』
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    | 最初は、採れなかったって発表したじゃん…
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         | しかも、照準器がズレてたって…
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| 狙撃現場には、まだまだ他にも不審な点がありました。
| 現場から3発の薬莢が発見されたんですが、一箇所で綺麗にまとまってたんですよ。
| 薬莢ってのは排出される際にかなりの衝撃を受けるので、バラバラの方向に飛んでいきます。
| それが同じ場所に集まったってのは、自然にそうなるって可能性はほぼ皆無。
| まあ、証拠を隠滅する意図で、オズワルドが一箇所に集めた可能性は捨てきれません。
| そんな事するくらいなら、ポケットに入れて持ち去った方が早い気もしますが。
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    | もうなんか、教科書倉庫ビル6階ってどうなってたんだろう…
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         | ふしぎ空間だったんだろ。
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| なおこの薬莢、確かにカルカノから発射されたものでした。
| つまり、現場にはマウザー製のライフル本体と、カルカノから排出された薬莢が残ってたことになるんです。
| あと、オズワルドは逮捕時に硝煙反応テストを受けましたが、反応が出たのは両手のみ。
| 手からは、洗剤などの薬品によって誤反応が起きる事がありますね。
| そしてこれが重要なんですが、オズワルドの頬からは全く硝煙反応が出なかったんです。
| 狙撃銃は撃っていないか… もしくは頬をライフルに接近させない、常識外れの姿勢で撃ったか…
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・参考画像
 

※頬からは、全く反応が〜
   ・ウォーレン委員会報告書
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    | ちょろいもんだぜ。
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         | これ、どこがどう参考なんだ…?
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| まだまだありますよ。この教科書倉庫ビル6階は、狙撃しやすいようなダンボール配置がしてありました。
| このダンボール配置は、「狙撃手の巣」と呼ばれています。
| ウォーレン委員会によると、当然ながら「狙撃手の巣」を作ったのもオズワルド1人ということになりますね。
| じゃあ、いつオズワルドはこの作業をやったのか?
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。

※狙撃しやすいようなダンボール配置が〜
   ・ウォーレン委員会報告書証拠物件第1302号
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    | アリバイ表をチェック!
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         | わかったぞ!
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| 午前中、6階に異常はありませんでした。
| 板書と比較すると、12時10分から暗殺の瞬間までの20分間になります。
| このわずか20分の間に、オズワルドは「狙撃手の巣」を配置…
| ダンボールは空ではなく、中には書物がみっしり。動かされていたダンボールは40個×25kg。
| たった20分で、総計1トンの荷物を動かすなんて作業ができますか?
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。
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    | できない… とは言えないんじゃないか?
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         | でも、この作業でオズワルドの仕事は終りじゃないんだろ?
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| 岸岡君、大正解です。
| 20分で40箱ものダンボールを積み上げるという重労働を終えた後、大統領を狙撃しなきゃいけないんです。
| にもかかわらず、オズワルドはゴルゴもびっくりの超速連射&精密射撃。
| 大統領を殺った後は、ライフルを隠してなぜか薬莢を一箇所に集め、2階まで直行。この間2分。
| 4階分を一気に駆け下りつつも息一つ切らさず、警官にすら不審を悟られずにコーラを購入。
| すごいぞオズワルド! やったぜオズワルド! 超人オズワルド!
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。

※警官にすら不審を悟られず〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第3巻
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    | まさに超人だな。
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         | 岸田です。
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| これだけ言っても、まだ補足する事は残っています。
| 12時30分にケネディが撃たれてから、わずか2分でベーカー巡査が教科書倉庫ビルに突入しています。
| 12時45分には、やけに遅れて教科書倉庫ビルが封鎖。
| そして6階にて「狙撃手の巣」が発見されたのは… なんと、13時15分なんです。
| 12時35分には多くの警官がビルになだれこみ、6階に不審者がいたという目撃証言もあり…
| それで40分も、何をしていたんですか? 教科書倉庫ビル、全然大きなビルじゃないですよ?
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 12時33分:オズワルド、ビルを出る。
 12時45分:教科書倉庫ビル、封鎖。
 13時15分:「狙撃手の巣」、発見。
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    | たまたま、現場が混乱しててこずったとか…
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         | 警察にも、不手際くらいあるさ。でも、オズワルドの手配はやたらに早かったんだよな…
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| ここで、奇妙な証言を紹介しましょう。12時30分の狙撃後、教科書倉庫ビル6階を見上げていた女性がいました。
| 彼女は「窓のところで箱が動いている」と証言したんですよ。
| この証言が真実ならば、オズワルドが2階へ降りた後、何者かがダンボールを動かしていた事になるんです。
| さらに下院暗殺調査委員会は、以下の調査内容を提示しました。
| 「ケネディ大統領に向けて最後の銃弾が撃たれた2分後、明らかに箱が動かされた形跡がある」。
| 下院暗殺調査委員会ってのは何度も言った通り、ちゃんとした政府の調査機関です。
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。

※明らかに箱が動かされた形跡が〜
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
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    | え… えぇぇぇぇ――ッ!!
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         | 6階に、オズワルド以外の誰かが残ってた事になるじゃないか!
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| 暗殺までの限られた20分間に、オズワルドが「狙撃手の巣」を完成させるのは極めて厳しい――
| そしてケネディ暗殺の後の40分の間に、ダンボール箱が動かされたという証言・形跡がある――
| ウォーレン委員会によれば、オズワルドは射撃後に2階へ降りている――
| 40分の不自然な空白の後、警官達は「狙撃手の巣」を発見した――
| これらを総合すると、謎の第三者が12時30分〜13時15分の間に「狙撃手の巣」を作ったという可能性が浮上。
| 12時30分にケネディ狙撃が完了しているにもかかわらず、誰が、一体なぜそのような事を…?
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 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。
 12時45分:教科書倉庫ビル、封鎖。
 13時15分:「狙撃手の巣」、発見。
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    | 「狙撃手の巣」が出来上がるまで警察は何してたんだ!? 指くわえて待ってたのか!?
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         | お前、なんか核心を突いたような気が…
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| さて、12時33分にオズワルドが教科書倉庫ビルを脱出するのですが…
| ここで、もう一つ奇妙な目撃証言があります。
| ジェームズ・ワレルという男が、教科書倉庫ビルの裏口から走り出る男を目撃しているんですよ。
| 果たして、その男は何者だったのか…
| 余談ですがジェームズ・ワレル、この事件から3年後に事故死しています。
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。
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    | んん? オズワルドの他にもビルから走り去った男がいるのか?
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         | オズワルドは、12時33分に脱出したんだろ?
         | …って、目撃者、死んだのかよ!
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| まだまだ、さらに奇妙な証言があります。
| 教科書ビルが封鎖されたのと同時刻の12時45分、そこから出てくるオズワルドが目撃されているんです。
| クレイグ副保安官という人が、教科書倉庫ビルから走ってくるオズワルドらしき人物を目撃。
| そこへ黒人が運転する一台のステーションワゴンが迎えに現れ、彼はそれに乗ってその場を後にしたとか。
| 明らかにおかしいですよね、これ。オズワルドは12時33分にビルを出てるはずなのに…
| 運転手の黒人も、いったい何者でしょうか?
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。

※そこから出てくるオズワルドが〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第19巻
   ・マーズ著『クロスファイア』
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    | オズワルドは、12時33分にビルを出たんじゃなかったのか…?
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         | ジェームズ・ワレルってのが見た男とも違うんだろ…?
         | なんで、ビルからこんなにワラワラ出てくるんだ?
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| クレイグ副保安官は至急、それを近くにいたシークレット・サービスに報告。
| しかし後になって、そんな報告を受けたシークレット・サービスなどいない事が判明。
| そもそも、その場にはシークレット・サービスなんていなかったんです。みんなケネディに付き従って病院でした。
| クレイグ副保安官が報告した人物とは、一体何者だったのでしょう…?
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。

※それを近くにいたシークレット・サービスに〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第19巻
  その場にはシークレット・サービスなんて〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第6巻、第7巻
   ・アール・ゴルツ記『JFK証人により偽のSS浮かぶ』<ダラス・モーニング・ニュース>'78・8/27
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    | またもや偽シークレット・サービス、キター!!!
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         | もうわけわかめ!!
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| そして、奇妙な目撃報告はまだまだ続きます。
| 鉄鋼労働者のリチャード・ランドルフ・カーは、2人の男が教科書倉庫ビルの裏手から駆けてくるのを目撃。
| 2人の男の前にステーション・ワゴンが迎えに現れ、そのまま彼等を乗せて走り去ったそうです。
| なお、ステーション・ワゴンに最初から乗っていたのは運転手を含めて2人。
| 乗員は全部で4人になって、その場から消えたことになりますね。
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。

※リチャード・ランドルフ・カーは、2人の男が〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集証拠物件第385号
   ・マーズ著『クロスファイア』
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    | 元々2人が乗ってたステーション・ワゴン…?
    | さっきの保安官の証言の車と、同じものだとしたら…
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         | 黒人運転手+オズワルド+ここで拾った2人。計算は合うな…
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| なお、現場に大量発生していた偽シークレット・サービスですが…
| もう1人、偽シークレット・サービスに遭遇した意外な人物がいます。彼の名は、なんとオズワルド。
| 逮捕後の供述によれば、彼はビルから脱出する際、若い男とぶつかったそうです。
| 男はシークレット・サービスの証明書を見せ、「電話はどこですか?」と訊ねたとか…
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※偽シークレット・サービスに遭遇した意外な人物が〜
   ・ウォーレン委員会報告書
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    | オズワルドも、偽シークレット・サービスに会ってんの!?
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         | 11月22日のダラスは、ふしぎ空間だったのか…?
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| さて、オズワルドが逮捕されたときに所持していたバス券は、12時36分に発行されたものでした。
| 微妙に時系列が変ですが… まあ微妙な問題なんで、良しとしましょう。
| オズワルドがバスを4分で降りたのは、「ビル方向へ戻るバスだったから」、「渋滞して動かなかった」からとか。
| その割に、4分も乗っていたのは明らかに長いと思うんですが…
| なおバス内では、「俺は今、ケネディを撃ってきたのさ! ウヒャハハハハ!」と乗客に対して発言。
| オズワルド、見事な壊れっぷりがステキです。
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 12時33分:オズワルド、ビルを出る。
 12時40分ごろ:オズワルド、バスに乗る。
 12時44分ごろ:オズワルド、バスから降りる。
 12時45分ごろ:教科書倉庫ビル、封鎖。
 12時47分ごろ:オズワルド、タクシーに乗車。
 12時50分ごろ:オズワルド、タクシーから降りる。下宿先へ。
 13時ちょうど:オズワルド、下宿先に到着。
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    | このオズワルドは、12時33分にビルから脱出したヤツだよな…
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         | ステーションワゴンで逃げたオズワルドもいるし。どうなってんだ、一体…
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| バスから降りたオズワルドは、ウィリアム・ウェイリーのタクシーに乗り込みます。
| しかしそこへ、タッチの差でタクシーに乗れなかったおばあちゃんが。
| オズワルドはタクシーから降りようとしながら、「あ、どうぞ」とおばあちゃんにタクシーを譲ったんですよ。
| さすが超人オズワルド、大統領撃って逃げてるときだろうが、御老人には優しいです。
| ウィリアム・ウェイリーは、とりあえず無線で仲間のタクシーを1台呼びました。
| おばあちゃんは「今呼んだタクシーに乗るんで、先にどうぞ」と、オズワルドにタクシーを譲ったんですよ。
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 12時33分:オズワルド、ビルを出る。
 12時40分ごろ:オズワルド、バスに乗る。
 12時44分ごろ:オズワルド、バスから降りる。
 12時45分ごろ:教科書倉庫ビル、封鎖。
 12時47分ごろ:オズワルド、タクシーに乗車。
 12時50分ごろ:オズワルド、タクシーから降りる。下宿先へ。
 13時ちょうど:オズワルド、下宿先に到着。
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    | 寸前まで、「大統領撃ったんだよウヒャハハハ」って笑ってたのにな。
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         | 普段はワルぶってるけど、本当はジェントルでピュアなガイなんだろ。
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| さて、ウィリアム・ウェイリーがオズワルドを乗せた時刻ですが…
| 乗車記録によれば、12時30分。もう時系列が思いっきりおかしいです。
| 果たして、ウェイリーはいったい誰を乗せたのでしょうか?
| 余談ですがウィリアム・ウェイリー、事件から2年後に事故死していました。
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 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。
 12時40分ごろ:オズワルド、バスに乗る。
 12時44分ごろ:オズワルド、バスから降りる。
 12時45分ごろ:教科書倉庫ビル、封鎖。
 12時47分ごろ:オズワルド、タクシーに乗車。
 12時50分ごろ:オズワルド、タクシーから降りる。下宿先へ。
 13時ちょうど:オズワルド、下宿先に到着。

※乗車記録によれば〜
   ・ウォーレン委員会報告書
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    | 12時30分!? ケネディが撃たれたのと同じ頃じゃないか!!
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         | なんかもう、メチャクチャじゃないか…
         | …ってか、また事故死…?
         \________________________


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| とにかく徒歩で逃走中のオズワルドは、13時16分に警察官のティピットを射殺。
| この際、オズワルドは現場にジャンパーを脱ぎ捨てていますね。
| さて… この一見は多くの不審に満ちています。
| まずティピットは余りにも無防備すぎ。警官の対応じゃありません。
| 大統領暗殺の容疑者に向かって、銃も構えずに平気で近付いていったんですから。
| こうしてティピットは、38口径の『オートマティック』で4発もの弾丸をブチ込まれるんですよ。
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※現場にジャンパーを脱ぎ捨てて〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第7巻
  38口径の『オートマティック』で〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第1巻、第23巻
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    | まあ、間抜けな警官もたまにはいるだろう。
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         | 矛盾ってほどじゃないよな… ってか、銃の種類をやけに強調したな。
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| そして、この事件が起きたオーク・クリフ地区はティピットの管轄外だったんですよ。
| なぜここにティピットがいたのか、満足な説明はなされていません。
| そしてオズワルドの下宿先があったのもこの地域なんですが、ここで一つの奇妙な証言があります。
| 「オズワルドが下宿先に戻って来た次の瞬間、パトカーが彼の部屋の方へ近付いてきた。
|  そのパトカーはオズワルドの部屋の前で2回クラクションを鳴らすと、そのままゆっくり去っていった…」
| これは、オズワルドの下宿の掃除婦アーリン・ロバーツの証言です。ティピットが射殺される、少し前の事ですね。
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※オズワルドが下宿先に戻って来た次の瞬間〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第6巻
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    | オズワルドの下宿先に、パトカーが?
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         | 下宿先まで来たパトカー… もしかして、ティピット…?
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| この一件が起きた時、まだオズワルドに関する情報がほとんどなかった事も忘れてはいけません。
| もしこのパトカーがティピットだとしたら、なぜ彼はオズワルドの下宿先まで現れたのか…
| さらに、このティピット巡査には親友がいました。その親友の名は、ジャック・ルビー。
| まだオズワルドに関する情報が出ていない暗殺直後から、オズワルドを追い始めた男――
| そして、警察署地下通路にてオズワルドを射殺した男なんです。
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    | …何? この奇妙な人間関係?
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         | 2人とも、暗殺直後から犯人はオズワルドだって知ってたような動きを見せてる…
         | そして、この2人は親友同士…
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| さらに、時間に関しても奇妙な証言があるんです。
| この事件の通報者は、時計を見た後に警察へ通報したんですよ。
| その時間は、13時10分。なんと公式より6分も短いんです。
| 何が問題なのかというと、13時に下宿にいたオズワルドが13時10分に事件現場へ到着するのはほぼ不可能。
| 13時にオズワルドが下宿にいたのなら、ティピット殺害は彼には時間的に無理ってことになるんですよ。
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 13時ちょうど:オズワルド、下宿先に到着。
 13時16分:オズワルド、ティピットを射殺。
 13時35分:オズワルド、テキサス劇場へ逃亡。

※なんと公式より6分も〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第3巻証拠物件第2003号
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
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    | 13時に下宿でオズワルドを見たのは、下宿先の掃除婦さんだよな。
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         | でも、ティピットを射殺するオズワルドは多くの人に目撃されたんだろ?
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| この凶行は路上で堂々と行われたので、なんと12人もの目撃者がいます。
| そしてこのうちの7人は、ティピット殺しの犯人とオズワルドは似ていないと証言。
| さらに踏み込んで「ティピット殺しとオズワルドは別人」と証言した者も多かったんです。
| ウェイトレスのヘレン・マーカムは、「背が低く小太り。モジャモジャの黒髪」と犯人を表現。
| これは、明らかにオズワルドの特徴と一致してません。
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※ティピット殺しの犯人とオズワルドは似ていない〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第6巻
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    | 背が低く小太り…? どこかで…
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         | ジャック・ルビー…? まさかな、ハハハ。
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| さらにアキラ・クレメンスという女性は、犯人は2人だったという驚くべき証言をしています。
| 彼女が見たのは、現場付近で立ち話する2人の男。そこへティピットが現れました。
| 男の1人は、そのままティピットを射殺。2人は別々の方向に逃げたとか…
| 撃った方の男は、「背が低く小太りだった」ということです。
| この内容は、他の人との目撃証言と照らし合わせても矛盾しません。
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※アキラ・クレメンスという女性は〜
   ・マーク・レイン&エミール・ダントニオ『判断を急いで』
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    | 2人!?
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         | もう、どうなってるんだか…
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| さらに目撃者のドミンゴ・ベナビテスは、「ティピット殺しとオズワルドは別人だ」と断言。
| 通行人のハロルド・ラッセルやウォーレン・レイノルズも同様の主張を行っています。
| しかしハロルド・ラッセルは、3年後に警官によって射殺。
| ドミンゴ・ベナビテスとそっくりな双子の弟のエディは、事件から3ヵ月後に何者かにより射殺。
| さらにウォーレン・レイノルズは事件から2日後、何者かに襲われて瀕死の重傷を負います。
| 奇跡的に助かった彼は、証言を180度変えて「ティピット殺しはオズワルドだ」と主張しました。
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    | なんで、目撃者すぐ死んでしまうん?
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| ティピットを殺したオズワルドは、そのままテキサス劇場の方へ逃走…
| と、ここで、いきなり目撃証言が途絶えます。
| ここまでオズワルド(と言われている不審な白人)を見た人は多いんですが、ここで忽然と消えてしまうんですよ。
| この場面に限らず、移動中のオズワルドを目撃した者は皆無。
| 事件発生現場や下宿といったポイント地点にのみ、オズワルドは重点的に目撃されてるんですよ。
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    | 消えたって、どういう事?
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         | ひょっとしたら、車で移動してるとか…
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| 次にオズワルドが目撃されたのは、テキサス劇場の前。彼はそのまま、キップを買わずに劇場内へ突入。
| それを見た靴屋店員のブルーワーは、劇場の係員に報告。こうして警察に通報されるんです。
| ちなみにその時のオズワルドは、所持金14ドル。75セントのキップなら余裕で買えたんですがね…
| そしてブルーワーは、目撃したオズワルドの事をこう通報しています。
| 「ジャンパーを着て怯えた様子の白人が、キップを買わずに劇場へ駆け込んでいった」。
| さて… この通報には、ものすごく奇妙な点がある事に気付きましたか?
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※それを見た靴屋店員のブルーワーは〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第7巻
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    | 奇妙…? どこが?
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         | オズワルド、警官殺しの時にジャンパー脱ぎ捨てたんじゃなかったか!?
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| その通り。警官殺しの時に脱ぎ捨てたはずのジャンパーを、オズワルドはなぜか着ていたんです。
| なお、ティピット殺しの現場に残されたジャンパーは警察が押収していますが…
| そのジャンパーには、不思議なことにクリーニング店のタグがついていました。
| オズワルド家ではクリーニング店を利用してなかったばかりか、タグの店を見つけ出す事すらできなかったんです。
| あとブルーワーは、ウォーレン委員会では「犯人はジャンパーを着ていたと通報したが、勘違いだった」と証言。
| しかし後には、「確かに、犯人はジャンパーを着ていた」と主張しています。
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※なおブルーワーは、ウォーレン委員会では〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第7巻
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    | ブルーワー、どっちなんだよ…
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         | そりゃ明らかだろ。
         | 警察通報時、「ジャンパーを着た男が劇場に〜」ってなってるんだから。
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| そして、テキサス劇場にてオズワルドは包囲されます。
| 彼は38口径の『リボルバー』を振り回して抵抗しましたが、警官達に抑え込まれました。
| はい、大方の予想通りティピット殺しの時と拳銃が違います。二種類持ってたんじゃないかって?
| 逮捕時にはそんなものなかったし、どこからも見つかってません。
| 「Ah. It's all over now(ああ、これで終わりだ)」とは、逮捕時のオズワルドの言葉です。
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※テキサス劇場にてオズワルドは〜
   ・ウォーレン委員会報告書
   ・マーズ著『クロスファイア』
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    | やっぱり、銃の種類が違ったか…
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         | さっきあれほど強調してたもんな。もうこれくらいじゃ驚かないぜ!
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| その後、ダラス警察署にて2日間に渡る尋問が行われましたが、弁護士は同席していませんでした。
| ウォーレン委員会によれば、「オズワルドは弁護士の同席を拒否した」となっていますが…
| オズワルドは報道カメラの前に立ったとき、「弁護士を呼んでくれ!」と何度も訴えています。
| また尋問をテープに録音されてもいなければ、そもそも調書すら作られていません。
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※テープに録音されてもいなければ、そもそも調書すら〜
   ・ウォーレン委員会報告書
   ・ジム・ギャリソン著『石の遺跡』
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    | なんか、変な尋問だな…
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         | でも、マスコミの前には出したんだろ?
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| その通りですよ、岸岡君。オズワルドは、23日午前12時に記者の前に出されました。
| しかしその記者会見、記者によるオズワルドへの質問は一切禁じられるという、極めて奇妙なものでした。
| ですが記者達はそのルールを破り、「あなたが大統領を殺したんですか?」と質問。
| そして記者に言われて初めて、オズワルドは大統領暗殺の罪で起訴されていた事を知ったんです。
| 彼は表情を強張らせ、「僕はティピット殺しで逮捕されていると思い込んでいた」と発言。
| そこで、記者会見は中止されました。
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オズワルド:
「尋問されて、弁護士の立ち合いも許されなかったので抗議しましたが、事情聴取も短くお粗末でした。
 どういうことなのか、さっぱりわかりません。
 警官殺しの容疑のことしか誰も話してくれませんから、それ以上は知りません。
 僕がお願いしたいのは、どなたかに僕の弁護を買って出ていただきたいということです」
記者:「あなたが大統領を殺したんですか?」
オズワルド:「いいえ、その容疑じゃありません。さっきホールにいた記者も、そんなことを言ってましたが…」
記者:「その容疑なんですよ」
オズワルド:「えっ?」
記者:「あなたは、大統領暗殺で起訴されてるんですよ」
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    | 自分が大統領暗殺の罪で逮捕されてた事を知らなかった…?
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         | いったい、何を尋問してたんだ? 岸田です。
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| さらに彼は、マスコミに対し板書の発言をしています。
| もし彼が大統領暗殺犯だったとしたら、どんな意図で発せられたのでしょうか。
| 自らの歴史に残る仕事を、自ら否定したかのような発言…
| もし彼が大統領暗殺犯でなかったとしたら、どんな意図だったのでしょうか。
| 自分に大統領殺害の容疑がかかっている事を知り、初めて発せられた叫び…
| いずれにしろ、印象深い言葉ではありますね。
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「 No,sir, I didn't kill anybody, I am just a patsy !」
(僕は誰も殺しちゃいない。僕はただの囮なんだ!)
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    | 「僕は無罪だ」とか「僕はやってない」とかじゃなく、「僕は囮だ」…
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         | どんな意味が込められてるのか…
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| そして逮捕から2日後、オズワルドは移送中に射殺されてしまいました。
| この瞬間は生中継されていたのですが、超重要事件の容疑者とは思えないほど無防備な移送。
| ただ一つ、非常に手際が良かったことがありました。それは、なぜか待機していた救急車と救急チーム。
| 撃たれてすぐに救急チームが登場、オズワルドは酸素マスクを被せられて救急車へ。
| なお、こういう場合に酸素マスクを被せるのは間違った処置。純粋酸素が出血を促進します。
| こうして酸素マスクを被せられたせいか、周囲のマイクからはオズワルドの言葉が拾えませんでした。
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(グロ画像にあらず。小さなお子様でも安心して閲覧できます)
・オズワルド射殺の瞬間1
・オズワルド射殺の瞬間2
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    | 無防備なのは、事件の写真見ても分かるよな…
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         | 確かに、こりゃあんまりだ。
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| 他にも、不可解な事実があります。オズワルドが射殺されたのは、24日の朝なんですが…
| 23日の夜には、ダラス市内にて「オズワルドは殺される」という噂が流れていました。
| さらに警察署には、24日の2時30分ごろに不審な内容の電話が掛かってきます。
| 「オズワルドは、移送の途中に殺される事になった。
|  一般市民が巻き添えにならないよう、警察は発砲を控えてほしい」という内容でした。
| この一件に関しては、なんとウォーレン委員会も謎の電話の存在を認めているんです。
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※24日の2時30分ごろに〜
   ・ウォーレン委員会報告書
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    | そして、予告通りオズワルドは殺された…
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         | こんな警告を受けときながら、あんな無防備にオズワルドを移送したダラス警察って…
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| これらのオズワルドにまつわる疑惑の一つ一つは、それぞれ単独で見るなら説明のつけようはあるんです。
| 人間なんて不合理なものですから、ケネディ撃つはずのライフルを見せびらかしてしまったりもするでしょう。
| 時に不可能とまで言われるオズワルドの射撃テクですが、決して物理的に不可能だったわけではありません。
| でも、余りにも無理に無理を重ね過ぎてますよね。
| 貴方たち、「不自然だけど矛盾とは断言できない」って何回言いました?
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    | 一つ一つを見れば、解釈可能なレベルの不自然さや不合理なんだけどな…
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         | これだけ重なるか?って話だな。オズワルドなんて超人化してるし。
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| そして、オズワルドを射殺したジャック・ルビーに関しても謎がいっぱい。
| 先も言った通り、ジャック・ルビーはマフィアとも繋がりのある要注意人物。
| そんな人間が、なぜノーマークで警察署内に入り込めたのか…… 非常に不可解です。
| ウォーレン委員会は、これに関してダラス警察を糾弾していますね。
| 要は叱り飛ばしただけで、論理的な説明はなされていません。
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※これに関してダラス警察を糾弾
   ・ウォーレン委員会報告書〜
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    | マフィアと繋がりのある人間が、簡単に警察署内に…
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         | それも、拳銃を持ち込んだんだよな。
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| ウォーレン委員会によれば、ルビーは市警本部の通用口になんとなく来たところ、移送中のオズワルドを発見。
| 「よっしゃ、やってまえー!」となって射殺、という事になっています。これはルビーの自供内容そのまま。
| しかし、通用口をずっと警備していたロイ・ボーン巡査は、ルビーの姿など見なかったと証言。
| 他にも、ルビーが通用口を通っていないと証言する人間は8人いたのですが…
| その全員の証言は黙殺され、ルビー自身の自供のみが採用されました。
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※ルビーが通用口を通っていない〜
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
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    | またもや、証言の踏み倒しが…
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         | もはやお馴染みだな。
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| ジャック・ルビーは、事件前から不審な姿を見せていました。
| まず「現金は常に持ち歩く」が信条の彼が、事件の一週間前に唐突に金庫を買っています。
| さらに、知人に1000ドル札の札束を見せびらかしたりもしたんですよ。
| ルビーは多額の税金を滞納していて、決して裕福な身ではなかったのに…
| その金がどこから出たか、現在でも分かってません。
| さらにルビーがオズワルド殺しで捕まった後、弟のアール・ルビーの収入が理由なく激増してるんです。
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    | 不審な金の入りか…
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         | 基本中の基本だな。
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| さらにルビーは、ケネディ暗殺事件発生直後から、オズワルドを探して動き始めていた事は前述しましたね。
| 報道される前から、彼はオズワルドが事件に関わった事を知っていた事がうかがえます。
| なおウォーレン委員会によれば、オズワルドとルビーはいっさい面識もありません。
| そして、オズワルドっぽい人に射殺されたティピットも同様に不可解な動きをしていた事も説明済み。
| つまりはオズワルドの情報が公表される前から、2人の人間(親友同士)が彼を追ってたっていう解釈も。
| そして1人はオズワルド(偽?)に殺され、1人はオズワルドを殺した―― 奇妙かつ不可解過ぎる事実です。
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    | なんなんだろうな、これ…
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         | もしかして、両方とも刺客…
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| そしてルビーはオズワルドが逮捕された後に様子がおかしくなり、知人に次々と電話を掛けます。
| 親戚や友人、ちょっとした知人にも。用件は別にありません。思い出話とか、そんなレベル。
| 電話を受け取った人は、なぜルビーが急にこんな電話を掛けてくるのか不審に思ったそうです。
| 姉の証言によると、その後の彼は急に泣き出し、普段はろくに行ってもいない教会へ向かったとか。
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    | なんか、死期を悟った人みたいだな。
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         | お前、またもや核心を…
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| また、ルビーは事件のいたるところで姿を見せているんですよ。
| 例の教科書倉庫ビルの近くでは良く似た人間が撮影され、ケネディが運ばれたパークランド病院では知人と遭遇。
| ルビーは、パークランド病院でいったい何をしていたのか…
| 「魔法の弾丸」と呼ばれた銃弾が、コナリー知事を運んだ簡易ベッドから発見された事を思い出してしまいますね。
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    | あの病院に、ルビーがいた…!?
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         | それは、まさか「魔法の弾丸」を…
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| さらに、警察に逮捕されたオズワルドの1回目の記者会見。
| オズワルドは引っ込まされ、その場に残ったウェード検事が彼の素性について記者団に説明。
| 検事が「オズワルドは『キューバ解放委員会』に属しており…」と言った時に、記者団席から「違う!」の声が。
| その記者の1人らしき男は、「オズワルドは『対キューバ公正委員会』所属だ!」と検事のミスを訂正したんです。
| この男こそ、ジャック・ルビー。1回目の記者会見の時も、記者席に侵入していたんですよ。
| これは警察にとっても痛い出来事でしたが、バッチリTVに映っていたため、流石に認めざるをえませんでした。
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※1回目の記者会見の時も〜
   ・ウォーレン委員会報告書
 バッチリTVに映っていたため〜
   ・WFAAテレビニュース '63・11/23
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    | 『対キューバ公正委員会』って、超マイナー組織って言ってたよな。
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         | ウォーレン委員会によればオズワルドと面識がないはずのルビーが、それを知ってた…
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| 極めつけは、ケネディ暗殺事件発生の1時間前。
| 暗殺現場から近い場所で、ジュリアン・マーサーという一般人が乗った車が渋滞に巻き込まれます。
| その際彼女は、道路に乗り上げるようにして停車している小型トラックを目にしました。
| トラックからは、茶色い紙に包まれた荷物を抱えた青年が降り、グラシー・ノールの方へ走り去り…
| マーサーは、彼の持っていた荷物をライフルだと直感したそうです。
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※道路に乗り上げるようにして〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第24巻
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    | それはまさか、狙撃手を運んできたトラック…?
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         | オズワルドは午前中、仕事だったんだよな。
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| さらにマーサーは、そのトラックの運転席にいた特徴的な男の顔を良く覚えていました。
| そして数日後、マーサーはその男の顔を再びTVで見る事になるんです。
| その男とは、ジャック・ルビーでした。
| ルビーが運んでいた青年とは、いったい誰だったのか… これも判明していません。
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※その男とは、ジャック・ルビー〜
   ・ジム・ギャリソン著『JFK/ケネディ暗殺犯を追え』
   ・ヘンリー・ハート著『もっともな疑惑』
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    | こんなところにも、ジャック・ルビーが!?
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         | ちょっと出没しすぎだろ!?
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| そしてケネディ暗殺後、マーサーは謎のトラックの事を即座にFBIに通報しています。
| しかし彼女の見たものは、証言記録にされる時に変質してしまいました。
| 通報日が1週間後にずれ、おまけにトラックの運転手の顔までは見ていない事になってたんです。
| さらにマーサーは、証言記録の末尾に自分がした覚えのないサインまで見つけたんですよ。
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※トラックの運転手の顔までは見ていない〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第24巻
  自分がした覚えのないサイン〜
   ・ジム・ギャリソン著『JFK/ケネディ暗殺犯を追え』
   ・ヘンリー・ハート著『もっともな疑惑』
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    | それ、記録の捏造じゃないか…?
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         | たまらんね。
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| 逮捕後のルビーは教科書ビルや病院にいた事を否定し、全ての黒幕はジョンソン大統領だと発言しました。
| そして逮捕から3年後、すい臓ガンによって引き起こされた肺塞栓症にてこの世を去ります。
| 司法解剖の結果、彼のすい臓にガンなど無かった事など、もはやちっぽけな問題でしょう。
| ウォーレン委員会によれば、ルビーはあくまで義憤にかられた一市民だったんです。
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「ルビーは悪意のない殺人ゆえに、服役は短期間で済むものとみなされており、
 後一、二ヶ月服役すれば仮出所できる見込みは大いにあった。
 生きていたなら彼は確かに保釈を許されていたはずだ」

※彼のすい臓にガンなど無かった〜
   ・マーズ著『陰謀』
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    | ガンがなかったって…
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         | じゃあ、なんでルビーは死んだんだ?
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| まだまだありますよ。ケネディ暗殺の瞬間には、ルビーと関わりのある人物が現場で姿を見せています。
| と言うか、不審人物として逮捕されているという事実があるんですよ。
| 12時30分にケネディが狙撃され、事件現場は大混乱。周囲にいた不審者が12人も逮捕されています。
| まあ、その全員が名前を控えられただけで、すぐに釈放されたという事ですが。
| その中に、非常に気になる人物がいました。彼の名は、ユージン・ブレイデイング。
| マフィアの中堅幹部として有名な人物であり、ジャック・ルビーとも交流があったんですよ。
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    | ジャック・ルビーの知人が、現場で不審者として捕まってた…?
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         | 妙な符号だけど、そんな大それた話じゃないんじゃないか?
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| ユージン・ブレイデイングが逮捕されたのは、教科書倉庫ビルの向かいに位置するダルテックスビル。
| 暗殺現場の目撃者のうち数人は、このダルテックスビル2階から銃弾が発射されたと証言しています。
| そしてユージン・ブレイデイングとジャック・ルビーを引き合わせたのは、石油産業の大物H・L・ハント。
| このH・L・ハントは、ケネディ暗殺の黒幕説もあるくらい胡散臭い人物なんです。
| 詳しくは、後のほうで説明しましょう。
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            空港からの道
ダルテックスビル         ↓
   ↓                |
   日                |
日 ┌─←───←──┼─
↑  \               │
教科書 ● ←暗殺地点 │メイン通り
倉庫     \          │
ビル      \      │
  / ̄ ̄\    ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄
      ↑             ↓
 グラーシー・ノール  トレードセンターへの道

※ユージン・ブレイデイングが逮捕されたのは〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第19巻、第20巻
   ・トンプソン著『ダラスの6秒間』
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    | ダルテックスビルから、狙撃があった…?
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         | しかも、このマフィア幹部とルビーは黒幕説の大物を介して知り合ってた…
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| さて、このユージン・ブレイデイングですが…
| 暗殺前夜の11月21日夜、ダラスのカバナというモーテルで宿泊しています。
| そこへ、なんとジャック・ルビーが訪れてきたんですよ。
| ジャック・ルビーは何のためにそこへ来たのかというと、ローレンス・メイヤーズに会いに来たと証言。
| ではこのローレンス・メイヤーズ、一体何者なのでしょうか。
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    | 暗殺前日の夜、ダラスのモーテルでジャック・ルビーとユージン・ブレイデイングが会ってた…?
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         | そしてジャック・ルビーはオズワルドを射殺… ユージン・ブレイデイングは現場で逮捕…
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| このローレンス・メイヤーズなる人物には、エドワード・メイヤーズという兄がいました。
| エドワード・メイヤーズとはペプシコーラ販売会社の経営者で、やはり11月21日夜には例のモーテルへ。
| そして、エドワードの息子であるラルフ・メイヤーズもその時に同行しているんです。
| メイヤーズ一族は、清涼飲料水業者の大会に出席する為にダラスへ来たと証言。
| なおその清涼飲料水業者大会には暗殺黒幕説も存在するニクソンも出席していました。
| 後に第37代大統領となるニクソンは、当時ペプシコーラ社の顧問弁護士だったんです。
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    | ローレンス、エドワード、ラルフのメイヤーズ3人組も、事件前夜に同じモーテルへ集まっていた…?
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         | でもこいつら、事件に関わりがあるとは思えないんだけど…
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| いえいえ、彼等も事件に奇妙な関わり方をしていますよ。まず、ラルフ・メイヤーズは陸軍情報部員。
| ここで暗殺直後に視線を移しましょう。例の教科書倉庫ビルは、事件後少し遅れて封鎖されました。
| その封鎖された教科書倉庫ビルに、取り残された男がいます。
| 彼の名はジェームズ・パウエル、陸軍情報部員の人間だったんですよ。
| このジェームズ・パウエルがカメラ片手に現場付近をウロウロしているのが、多くの写真に捉えられています。
| そしてジェームズ・パウエルは、ラルフ・メイヤーズの部下―― 彼は、現場で何をしていたのでしょう?
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※封鎖された教科書倉庫ビルに残った男〜
   ・ウォーレン委員会文章
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
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    | これは、関わりとしては強引な気がするけど…
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         | でも… 陸軍情報部員って、そんなあちこちにいるものなのか?
         | 封鎖されたビルで何をしていたんだ…?
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| さて、エドワード・メイヤーズの話に戻りましょう。彼は、ダラスにて頻繁に電話をかけています。
| その通話先は、なんとCIA本部…!という訳ではなく、彼の恋人の電話番号である「WH4-4970」でした。
| これだけだと、全然変な話じゃありません。しかし、この番号が他の場所の通話記録からも散見されるなら…?
| それが、ジャック・ルビーの通話記録。そこにも「WH4-4970」が何度も登場するんです。
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※それが、ジャック・ルビーの〜
   ・ウォーレン委員会報告書証拠物件第2350号
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    | ジャック・ルビーとエドワード・メイヤーズは、いちおう知人だったから…
    | その恋人の家にちょくちょく電話かけてても、別に不自然じゃないんじゃ?
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         | 別の意味で疑惑が生じる気がするけどな。
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| そしてこの「WH4-4970」、全く思いがけない場所からも頻繁に掛けられていたんですよ。
| それは、「ニューオリンズ、キャンプ街544番地」―― 「ガイ・バニスター探偵事務所」なんです。
| この住所は、今までの講義でも登場しました。覚えていますか?
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※全く思いがけない場所からも〜
   ・ウォーレン委員会報告書証拠物件第2350号
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    | 確かに聞いたような… う〜ん、なんだっけ?
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         | あれだ! オズワルドのビラだ!!
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| 岸辺露伴君、大正解。
| 1963年8月9日、オズワルドがニューオーリンズにてビラを撒き、キューバ人に襲われる事件。
| そのビラに記されていた「対キューバ公正委員会」ニューオーリンズ支部の住所がここでしたね。
| このテナントビルには「キューバ革命委員会」と「ガイ・バニスター探偵事務所」がありました。
| 「ガイ・バニスター探偵事務所」は元FBI職員のガイ・バニスターが経営していたもので、
| その事務所にはデビット・フィーリーとクレイ・ショーという元CIA局員が出入りしていた… そう説明しましたね。
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※このテナントビルには〜
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
   ・ヘンリー・ハート著『もっともな疑惑』
   ・サマーズ著『陰謀』
   ・ヒンクル&ターナー著『ザ・フィッシュ・イズ・レッド』
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    | この住所って、オズワルドのデッチ上げじゃなかったのか…?
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         | ――だが断る。僕の名は岸田だッ!
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| 「WH4-4970」の番号が何度も登場したのは、CIA局員であるデビット・フィーリーの通話記録。
| 当然ながら、エドワード・メイヤーズの恋人とフィーリーに面識なんてありません。
| これは、一体何を意味しているのか… これだけ錯綜した人間関係が、ただの偶然なのか…
| ここで、この「ニューオリンズ、キャンプ街544番地」について徹底調査した地方検事を紹介しましょう。
| 彼の名はジム・ギャリソン、映画『JFK』の主役となった人物でもあります。
| なお『JFK』はフィクションの要素もあるので、そこには注意ですね。
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※全く思いがけない場所からも〜
   ・ウォーレン委員会報告書証拠物件第2350号
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    | ジム・ギャリソン…?
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         | 「クレイ・ショー裁判」か! 聞いた事あるぞ!
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| オズワルドが勝手にデッチ上げた「対キューバ公正委員会」ニューオーリンズ支部の住所…
| そこのビルには、まるで逆の活動をしている「キューバ革命委員会」と「ガイ・バニスター探偵事務所」が。
| しかも、この2つの組織は両方とも強硬な反カストロ団体なんです。
| これは、偶然なのでしょうか? オズワルドは、このビルになんらかの関わりがあったと思うのが順当ですよね。
| この、「キューバ革命委員会」と「ガイ・バニスター探偵事務所」のどちらかに関わりが…
| オズワルド逮捕時、この地方が管轄だったジム・ギャリソン検事は調査を開始します。
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    | そりゃオズワルドが適当にデッチ上げた住所が、たまたま実在して、
    | それも政治組織の事務所だったってのはなぁ…
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         | 「キューバ革命委員会」と「ガイ・バニスター探偵事務所」、どっちも反カストロだったんだな。
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| ニューオーリンズでは、例のビラ撒き事件によってオズワルドは有名人でした。
| ギャリソンはとりあえず、ビラに記された「ニューオリンズ、キャンプ街544番地」を調査。
| そしたら、うさんくさい組織やら、うさんくさい連中やらが出るわ出るわ…
| 「ガイ・バニスター探偵事務所」の経営者は元FBI、出入りしていたフィーリーとクレイ・ショーは共に元CIA局員。
| また同じビルの「キューバ革命委員会」にはバーナード・バーカーとハワード・ハントという2人のCIA局員が。
| この2人は、ビッグス湾事件にまで関わった要注意人物でもあったんです。
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    | FBI、CIAの大安売りだな。
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         | これが推理小説だったら、読者からお叱りの手紙が来るよな。
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| ギャリソンが目を付けたのは、デビッド・フィーリーという胡散臭い人物でした。
| 頭脳は明晰、CAP(航空同好会のようなもの)の教官を務めた事があるほどの優秀な航空パイロット。
| 「ケネディなど死ねば良い」とたびたび公言し、強硬な反カストロ運動家でもあった人物。
| そしてフィーリーには、過去にCIAと繋がっていた疑いが…
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    | このフィーリーが、「WH4-4970」の番号に何度も掛けてたんだよな。
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         | エドワード・メイヤーズやジャック・ルビーも頻繁に掛けてた番号だな。
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| そしてギャリソンは、オズワルドとフィーリーが接触していた可能性を掴みます。
| ギャリソンは近所でも有名な反カストロ運動化であり、オズワルドはビラ事件でも有名な親カストロ派。
| どう考えても敵同士の2人が仲良しこよしというのは、極めて奇異ですよね。
| どうやら、フィーリーがCAP(航空同好会)の教官時代、オズワルドも同じ会に所属していたようなんですが…
| フィーリー自身は、ギャリソンに対して「オズワルドなんて知らない」と主張。
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※フィーリーがCAPの教官時代〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第8巻
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
   ・メランソン著『スパイ・サガ』
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    | これ、暗殺直後の時期の話なんだよな。
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         | そう、ギャリソン視点だな。
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| さらにギャリソンは、フィーリーが暗殺事件発生の1時間後にテキサスへ向かったことを掴みます。
| 検事局に呼ばれたフェリーは、落ち着かない様子で言いました。
| 「テキサスへは、アイススケートと狩りをしに行ったんだ」。
| しかしフィーリー、狩りに行ったというのに銃を持っていった形跡はありませんでした。
| アイススケート場においては全然リンクへ出ずに、ずっと公衆電話に張り付いている姿が目撃されています。
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※オズワルドとフィーリーが接触していた〜
   ・サマーズ著『陰謀』
  暗殺事件発生の1時間後にテキサスへ〜
   ・FBI報告書 '63・11/26 #89-68
   ・シークレット・サービス報告書 '63・12/13 CO-2-34
   ・ワイズバーグ著『ニューオーリンズのオズワルド/CIAとの共謀論』
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    | テキサスって、ダラスがあるとこだよな。
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         | 暗殺事件のわずか1時間後に、テキサスへ出発か。怪しい…
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| さらなる調査で、オズワルドは「ガイ・バニスター探偵事務所」に出入りしていた事が判明。
| 「ガイ・バニスター探偵事務所」にちょくちょく用事で来ていた私立探偵が、
| 「オズワルドは頻繁に来て、バニスターやフィーリーとなにやら話していた」と証言したんです。
| オズワルドは共産主義者であり、「ガイ・バニスター探偵事務所」の政治思想とはまるで逆なはず。
| これは一体、どういうことなのか…? やはり、オズワルドには何か背後組織があったのか…?
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※オズワルドは頻繁に来て〜
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
   ・ヘンリー・ハート著『もっともな疑惑』
   ・サマーズ著『陰謀』
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    | 「ガイ・バニスター探偵事務所」とオズワルドの糸が…
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         | オズワルド、本当にCIAとの関わりが多いな。
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| ギャリソンは、フィーリーを「オズワルドの共犯者だった可能性が高い人物」としてFBIに身柄を押さえさせます。
| しかし証拠不十分で数日後に釈放。フィーリーとオズワルドが旧知であったことを立証できなかったんですよ。
| 以上が1963年の出来事でしたが、このフィーリーとオズワルドの接点はかなり後になって証明されます。
| 1993年、オズワルドとフィーリー、そしてクレイ・ショーが共に写っている写真が発見されたんですよ。
| 暗殺事件よりはるか以前の、CAPでの写真でした。
| やはりオズワルドとフィーリーはかなり以前からの知人であり、クレイ・ショーも無関係じゃなかったんです。
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※フィーリーとオズワルドの接点〜
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書第8巻
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    | なんと。
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         | 1993年… 結構最近だな。
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| さて、ギャリソンはいったん手を引いたものの、1966年に再調査を開始。
| フィーリーとジャック・ルビーは、それまでも頻繁に「WH4-4970」という電話番号に掛けていました。
| そしてこの番号は、エドワード・メイヤーズの恋人の番号であった事は先程言いましたね。
| これを、フィーリーとルビーが「WH4-4970」を介して連絡を取り合っていたと仮定したら…?
| さらにフィーリーは、事件直後に行ったテキサスでジャック・ルビーと電話で話していた事が発覚します。
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※それまでも頻繁に「WH4-4970」という〜
  ・ウォーレン委員会報告書証拠物件第2350号
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    | 「ガイ・バニスター探偵事務所」とジャック・ルビーの糸が…
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         | しかも事件直後ってことは、ルビーがオズワルドを追って行動開始してた頃だよな。
         | そんな時に、2人は何を話してたんだ…?
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| そしてもう1人、「ガイ・バニスター探偵事務所」にちょくちょく姿を見せていた男の存在が浮上。
| 彼の名は、地元でも有名な大物実業家であるクレイ・ショー。
| 今ではクレイ・ショーがCIAに所属していた事が分かっていますが、この時期はまだ判明していません。
| ギャリソンは、「バニスター探偵事務所」においてクレイ・ショーとオズワルドと会っていたという証言を得ます。
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    | またしても、CIA繋がりの関係者が…
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         | オズワルドの周囲って、どうなってたんだ?
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| こうして、ギャリソンの調査によって奇妙な糸が次々に明らかになるんですが…
| 1967年2月17日、ニューオリンズの新聞に以下の内容の記事が。
| 「地方検事、JFK暗殺計画を本格調査。秘密の出張に巨額の経費」。
| 明らかに、何者かが妨害の目的で情報をリークしたんですよ。
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※地方検事、JFK暗殺計画を本格調査〜
   ・<ニューオーリンズ・ステイツ・アイテム>'67・2/17
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    | なんと。
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         | 何者か…ねぇ。
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| この記事に対する、フィーリーの反応は凄まじいものでした。
| 「もう俺は死んだも同然だ! 本当だ! 死んだも同然なんだ!」と絶叫。
| その記事が出てから5日後、フィーリーは自宅アパートにて死体で発見されました。
| 検死の結果は、脳内出血による自然死ということです。なお、彼は2通の遺書を残していました。
| 脳内出血で死んだ人間が、いったいどうやってタイプ打ちの遺書を残したのか…
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※フィーリーは自宅アパートにて〜
   ・ジム・ギャリソン著『JFK/ケネディ暗殺犯を追え』
   ・『JFK暗殺事件の重要参考人フィーリー、死体となって当地で発見』
                <ニューオーリンズ・ステイツ・アイテム>'67・2/22
   ・ジョージ・ラードナー・ジュニア記『JFK暗殺計画の重要容疑者フィーリー、死体となって発見』
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    | フィーリー、死んだ――ッ!!
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         | 怪しすぎるタイミングというか、何というか…
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| 同じ日には、フィーリーと非常に親しい仕事仲間であった亡命キューバ人、エラディオ・デル・ヴァも変死。
| 何者かに心臓を撃たれたあげく、斧で頭を叩き割られるという念入りな殺し方でした。
| こうしてギャリソンの情報ルートは途絶え、ガイ・バニスターは1964年の時点で既に心臓発作で死亡し…
| 残るは、クレイ・ショーの線だけになってしまいました。
| クレイ・ショーとCIAの繋がりを実証し、ケネディ暗殺時にCIAから指示が出ていた事を証明する――
| フィーリー亡き今、もはや勝ち目のない勝負だったんですが。
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※エラディオ・デル・ヴァも変死
   ・ヒンクル&ターナー著『ザ・フィッシュ・イズ・レッド』
   ・フラモンド著『ケネディを巡る陰謀』
   ・ジェームズ&ウォーロード『陰謀か政策か?』
  ガイ・バニスターは1964年の時点で〜
   ・ニューオーリンズ警察記録 F-3764-64 '64・6/8
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    | なんで? これだけ調査できたんだろ?
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         | ギャリソンは調査員じゃなく検事だから、法廷で立証しなきゃいけないんだよ。
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| 1967年3月2日、とうとうギャリソンはクレイ・ショーを「大統領暗殺に関わる陰謀罪」で逮捕します。
| クレイ・ショーは起訴され、1969年1月29日にはニューオリンズ郡刑事裁判所において裁判が開かれました。
| ケネディ暗殺が法廷にて争われた、唯一の裁判――いわゆる、「クレイ・ショー裁判」です。
| そして判決は… 原告側敗訴。すなわち、クレイ・ショーは無罪となりました。
| ギャリソンは、クレイ・ショーがケネディ暗殺に関わっている事を立証できなかったんですよ。
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「陰謀はあったのでしょうが、ショーが一味だったかどうかとは別問題です」
                                       陪審員長
 ※とうとうギャリソンはクレイ・ショーを〜
   ・<ニューオーリンズ・ステイツ・アイテム>'67・3/2
   ・<ニューオーリンズ・ステイツ・ピカユーン>'67・3/2
   ・フラモンド著『ケネディを巡る陰謀』
   原告側敗訴〜
   ・『評決は全員一致で無罪』<ニューオーリンズ・ステイツ・アイテム>'69・3/1
   ・『JFK暗殺計画におけるクレイ・ショーの潔白が立証さる』<ニューオーリンズ・ステイツ・ピカユーン>'69・3/1
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    | 結局、負けたのか…
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         | 負けたんだな。
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| しかし我々は、現在ならばクレイ・ショーが確かにCIAと繋がっていたという事実を知ることができます。
| 最初に、当時のCIA長官リチャード・ヘルムズの補佐であるヴィクター・マーシェティが…
| 最後にはリチャード・ヘルムズ元CIA長官自身が、その事を宣誓した上で認めたんですよ。
| やはりクレイ・ショーもデビッド・フィーリーも、CIAと繋がっていたんです。
| そして彼等は、オズワルドと何度も接触していたんですよ…
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「1969年のショー裁判の期間に行われたCIA上層部のミーティングで、
 リチャード・ヘルムズCIA長官は、クレイ・ショーとデビッド・フィーリーはCIAの仕事をしていたと明かし、
 自分の補佐官達に裁判中のショー氏をCIAの手で必ず助けるように命じた」
                                                ヴィクター・マーシェティ
※補佐であるヴィクター・マーシェティが〜
   ・<トゥルー>'75・4
  リチャード・ヘルムズ元CIA長官自身が〜
   ・ハント対リバティ・ロビー事件公判記録 79
   ・ハント対リバティ・ロビー事件公判記録 80-1121
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    | じゃあ、ジム・ギャリソンは…
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         | 真実を主張していたにもかかわらず、政府権力の前に敗れ去ったのか。
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| この一件は、そんな単純な話でもありません。
| 司法という観点から見れば、容疑者を余りにも広範囲に広げ過ぎたジム・ギャリソンの手法は大失敗でした。
| 裁判自体は、かなりお粗末なものという見方もあながち間違いじゃないんです。
| なおクレイ・ショーは、5年後に死亡。実業家だった彼は、裁判費用に貯金を使い果たしてボロボロだったとか。
| ジム・ギャリソンは権力の前に敗れた英雄だったのか、名誉欲と陰謀論にとらわれた詐欺師だったのか…
| この講義で、結論を出す事などできません。
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    | クレイ・ショーも、すぐに死んだのか…
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         | 「クレイ・ショー裁判」論争ってのは、日本における南京大虐殺論争レベルの泥沼らしいぞ。
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