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| この講義には登場人物がやたら多いですが、いちいち暗記する必要はありません。
| 再登場の時には、どんな人物だったか再チェックしますので。
| 基本的な人物さえ記憶していただければ、それで結構。
| では、あまり余裕もないので、前置きは省略してとっとと本題に入りましょう。
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 以下の講義で、板書の※印は参考書類・書籍を意味する。

※(提唱事項)〜
   ・(参考書類・書籍)
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    | 人名暗記は必要ないのか… 再登場時に補足してくれるんだな。
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         | 俺、ちょっと予習してきたから詳しいぜ。
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| ジョン・F・ケネディは、1917年5月29日にマサチューセッツ州ブルックラインで投資家の五男として生まれました。
| 第二次大戦が勃発したときには海軍に入り、魚雷艇の艇長として日本海軍とも戦っています。
| その一方で、ケネディ家の長男であるジョセフ・P・ケネディ・ジュニアはイギリスにて戦死。
| 政財界の大物であった父、ジョセフ・P・ケネディの夢は、自分の一族から大統領を出すことでした。
| しかし期待をかけていた長男を戦争で失い、父はその夢をジョン・F・ケネディに託したんです。
| そして1946年、ケネディは下院議員選に当選。さらに1952年には上院選にも当選します。
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 ・ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ(1917年〜1963年)
  第35代アメリカ合衆国大統領。1963年に暗殺される。
  なお、カトリックの大統領としては史上初。
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    | 板書、適当だな。
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         | これから補完していくからだろ。
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| 一方で、1959年1月1日… アメリカの目と鼻の先であった小島のキューバで、新政権が誕生します。
| 指導者の名は、フィデル・カストロ。
| キューバは小国であり、大国の保護を受けなければ生きていけない存在でした。
| そして当時の世界情勢は、アメリカ主導の西側とソ連主導の東側に真っ二つ。
| 地理上の問題もあり、キューバはアメリカの傘下に従っていたんです。
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 ・フィデル・アレハンドロ・カストロ・ルス(1926年8月13日〜)
  キューバの革命家で、後に国家元首。
  キューバを社会主義国家に変貌させた張本人でもある。
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    | なんか、いきなりケネディから離れたな。
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         | ケネディ暗殺と直に結びつく問題だから、詳細にやるんだろ。
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| カストロは、アメリカによってすっかり骨抜きにされている祖国を憂いました。
| 産業はアメリカに乗っ取られ、歓楽街ではアメリカン・マフィアが我が物顔でのさばり…
| そしてカストロがキューバの指導者になると、アメリカと距離を置くような政策を実行。
| アメリカ離れはますますエスカレートし、キューバはソ連側と仲良くなっていきます。
| わずか1年で、キューバはすっかり共産化してしまったんですよ。
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    | やけに、親キューバ的な解説じゃないか?
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         | この辺は、あくまでキューバ視点だからな。
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| アメリカン・マフィアは、キューバでの利権をすっかり失ってしまいました。
| 合衆国政府も、目と鼻の先で大敵である社会主義国家をのさばらせておくわけにはいきません。
| マフィアと合衆国政府の利害が完全一致し、いざカストロ政権を撃退――ってのは不可能でした。
| キューバのバックには、ソ連がついていたんですから。
| アメリカが『公に』キューバへ軍事侵攻を行えば、ソ連も黙ってはいません。
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    | 黙ってないって… 全面戦争か?
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         | 両国にもメンツが…ってか、西側なり東側なりのリーダーとして責任があるからな。
         | 本音では全面戦争なんて望んでなくても、やらなきゃしょうがない。
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| そういう訳で、アメリカは『公に』正規軍をキューバへ進める訳にはいきませんでした。
| でも、「『公に』がダメなら『こっそり』やればいいじゃなーい」と合衆国の中の人は判断。
| そして非合法な対外工作ならば、CIAが専門…というか独壇場でした。
| しかもこの一件に関しては、CIAには手駒がいたんです。それが、マフィアと亡命キューバ人…
| 亡命キューバ人とは、カストロ主導の社会主義政権が受け入れられず、アメリカに亡命した人々ですね。
| CIAはそんなマフィアや亡命キューバ人を組織化し、カストロ政権の転覆を図ったんです。
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 ・CIA(アメリカ中央情報局)
  アメリカ大統領直属の情報機関で、情報収集・対外工作が専門。
  膨大な予算と権限を持ち、その活動の詳細は現在に至るまで明かされていない。
  冷戦時は大統領を上回る権限を持っているとまで言われたが、現在は予算不足で苦しんでいるようだ。

 ・FBI(連邦捜査局)
  司法省下の組織で、州を越えたりする重大犯罪に対処。
  その活動分野はテロ、誘拐、スパイ摘発など幅広い。
  いわば「アメリカ全体を管轄とする巨大警察」であり、地方警察とは仲が悪い。
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    | CIAと、マフィアや亡命キューバ人の利害が一致したんだな。で、なんでFBIが板書に…
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         | CIAとFBIの区別がついてない人がいるといけないので、念のためだろ。
         | CIAは諜報機関、FBIは国家警察だな。
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| CIAとマフィアは共同して何度か暗殺者をキューバに送り込みましたが、いずれも失敗。
| そこでCIAは亡命キューバ人に軍事教育を施し、キューバへ乗り込ませる事にします。
| 「亡命キューバ人達が、祖国を乗っ取った社会主義政権を打倒するために戦う」…
| このシナリオなら、アメリカは直接の関連がないということになりますよね。
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※CIAとマフィアは共同して〜
   ・チャーチ委員会報告書『いわゆる外国要人暗殺計画』
   ・ヒンクル&ターナー著『ザ・フィッシュ・イズ・レッド』
   ・チャールズ・ラプリー&エド・ベッカー著『アメリカン・マフィオーゾ/ジョニー・ロゼリ物語』
   ・アンソン著『彼らは大統領を撃った』
   ・エヴィカ著『そして我々はみな必ず死ぬ』
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    | なるほど。
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         | まさに、悪巧みだな。
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| こうして反カストロ派のキューバ人亡命者達はグアテマラのCIA基地に集まり、軍事訓練を施されました。
| このCIA基地を任されていたのが、ハワード・ハント、バーナード・バーカー、フランク・スタージェス…
| この3人のCIA局員の名前は後にも出てきますが、名前を暗記する必要はありません。
| 「キューバ人亡命者を指導した連中」ってくらいの理解でいいです。
| とにかく、CIA主導の「亡命キューバ人によるキューバ進攻計画」は着々と準備が進んでいきました。
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    | 秘密訓練か。こっそり、こんな事してたなんて…
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         | まあ、冷戦だし。
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| さて、そんなCIAの陰謀が進む中、アメリカ国内では新リーダーを選ぶ時期になっていました。
| 1960年には第35代大統領選が始まり、民主党が出した大統領候補はジョン・F・ケネディ。
| 対する共和党候補はリチャード・ニクソン(後の第37代大統領)。
| アメリカ史に残るほどの僅差でケネディは勝利し、彼は第35代アメリカ大統領となります。
| 1961年1月20日、ジョン・F・ケネディは大統領として宣誓を行いました。
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「Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.」
(『国家があなたに何をしてくれるか』ではなく、『あなたが祖国のために何をできるか』を考えてほしい)
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    | どうでもいいけど、第36代は誰?
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         | ケネディ暗殺時、副大統領だったリンドン・ジョンソンが急遽後を継いだ。
         | 35代ケネディ→36代ジョンソン→37代ニクソンの流れは重要かもな。
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| そしてケネディは黒人問題や公民権運動、マフィア撲滅作戦に手を付け始めるのですが…
| 就任して早々、彼はCIA長官アレン・ダレスから「亡命キューバ人によるキューバ進攻計画」を聞かされました。
| 前政権から動いていた陰謀にケネディは驚愕しますが、CIA側は「絶対に成功します」と詰め寄ります。
| 「アメリカ正規軍は、何があっても投入しない」というのを条件に、ケネディはその計画を認めました。
| こうして1961年4月17日、「亡命キューバ人によるキューバ進攻計画」――ビッグス湾事件が勃発するのです。
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「いかなる情勢のもとにも、米国軍隊がキューバでどのような介入をも行うことはない。
 キューバ国内のどのような戦争にもアメリカ人を関係させないよう政府は全力をつくすつもりであり、
 政府はその責任を果たしうると思う。
 キューバにおける根本的問題は米国・キューバ間にあるのではなく、キューバ国民自身の間にあるのである。
 私はその原則が厳守されるようにしたい。
 政府の態度は米国内の反カストロ・キューバ避難民にもよく理解され、共感されている」
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    | いよいよ、実行に移したのか。
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         | ケネディの初試練になるんだな。
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| そして… この計画は、完全に失敗しました。情報が漏れてたんです。
| ビッグス湾岸に上陸した亡命キューバ人1500人を迎えたのは、正規キューバ軍2万人。
| まともな勝負になどならず、亡命キューバ人達は一方的にやられていきます。
| 「大統領! どうかアメリカ正規軍の投入許可を!」と迫るCIA&軍部。
| しかしケネディ大統領は、前言通り「アメリカ正規軍は投入しない」と決断しました。
| こうして正規アメリカ軍の助けも来ず、亡命キューバ人軍は90人が戦死、1200人が捕虜となります。
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    | ケネディの決断は、どうだったんだろう…
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         | アメリカの本格介入は避けられたから、大事に発展する事はなかった…
         | でも亡命キューバ人達は「ケネディに見捨てられ、殺された」と公言。
         | 次々とやられていく仲間達、しかし援護のアメリカ軍は来ない…
         | 現場で戦った者達の視点からすれば、それも一つの真実だろ。
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| なおCIAは、亡命キューバ人に対しては「アメリカ正規軍が支援する」と確約していました。
| つまり、ケネディと亡命キューバ人の両者に対して二枚舌を使ったんですよね。
| しかもCIAは、事後処理にまで失敗しました。
| 亡命キューバ人達がアメリカの支援を受けていた事が、見事に発覚してしまったんです。
| 「アメリカが亡命キューバ人を率い、キューバに侵攻した」と東側諸国は猛非難。
| ほぼ事実そのままですんで、アメリカ側も言い返しようがありませんでした。
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 ・ビッグス湾事件(1961年4月17日)
  CIAの支援した亡命キューバ人達がキューバ本土に進攻、見事に失敗した事件。
  ケネディ最大の失敗と言われ、内外に大きな禍根を残した。
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    | つーかこれ、ケネディの失敗というよりCIAの…
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         | ひどい話だ。対外的には、ケネディは全責任を被ったんだから。
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| ケネディはCIAに対して激怒し、「CIAを木端微塵にしてやる」とまで発言。
| そして実際に、ダレス長官やチャールズ・キャベルといったCIA幹部数人のクビを飛ばしています。
| それだけでは済まず、ケネディはCIAをアメリカのガン細胞とみなしていました。
| 彼はCIAの本格解体を実際に意図していましたが、実行の前に命を落としちゃったんですね。
| とにかく、このビッグス湾事件で残ったのはロクでもないものばかり。
| 悪化した米ソ関係、ケネディとCIAの確執、亡命キューバ人のケネディに対する憎悪…
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※CIAを木端微塵に〜
   ・ニューヨーク・タイムズ '66 4/23
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    | 『彼はCIAの本格解体を実際に意図していましたが、実行の前に命を落としちゃったんですね』。
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         | オウム返しに言うなよ。まあ、言いたい事は分かるが…
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| そして1961年6月には、ベルリンを巡って米ソが対立。
| そんな西側と東側の睨み合いは、1962年のキューバ危機で頂点に達しました。
| アメリカは核ミサイルを鼻先に突きつけられ、まさに「世界が核戦争に最も接近した瞬間」。
| しかしケネディは、政府内部の対ソ強硬派にもソ連の威圧にも屈さず、平和的解決に導きました。
| ケネディの決断および手腕が、全面核戦争を阻止したといっても過言じゃないんですよ。
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 ・キューバ危機(1962年10月15日〜10月28日)
  キューバのカストロ政権が共産圏国家と接触し、核ミサイルの配備を開始。
  眼前に核を突きつけられたアメリカは激怒し、キューバとの対立は激化。
  アメリカ大統領だったケネディは、「攻撃か、屈服か」という過酷な選択を迫られる。
  結果的にソ連のフルシチョフはキューバからの核ミサイル撤去に同意、平和的解決を迎えた。
  「人類が最も核戦争に近付いた13日間」と呼ばれる。
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    | ほほう。
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         | この時のケネディ、「今ならトージョーの気持ちが分かる」と連呼したとか。
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| そしてケネディは翌年の1963年、ソ連と歩調を合わせての全面軍縮を表明します。
| いよいよ、長い長い冷戦が終わろうとしている――人々は、ケネディの演説を聞きそう夢想しました。
| 核兵器を突き付け合うことにより、平和が保たれているという狂気が終わる日を…
| そして同年の1963年11月22日、ジョン・F・ケネディはテキサス州のダラスにて凶弾に倒れます。
| 「世界を平和に導く」と多くの人間が予感した若きリーダーは、あっけなくこの世を去ってしまいました。
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「人類は戦争に終止符を打たねばならない。さもなくば、戦争が人類に終止符を打つだろう」
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    | またもアメリカは、偉大なリーダーを暗殺で失ったのか…
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         | ケネディも、実際は評価が難しいんだけどな。
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| では、1963年11月22日に起きた「ダラスの悪夢」について見ていきましょうか。
| なぜ、ケネディがこの日にダラスに来たか… それは、1964年11月に控える次の大統領選挙にありました。
| テキサス州では共和党が強かったため、ここで重点的に選挙活動をする必要があったんですよね。
| 6月6日にはテキサス遊説の話が持ち上がり始め、9月には外部に向けて正式発表されます。
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    | 9月…… 暗殺の2ヶ月前か。
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         | テキサスに行く事を、アメリカ中に発表したんだな。
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| そして、ここでこの講義のもう一人の主役を紹介しなければなりません。
| 彼の名は、リー・ハーヴェイ・オズワルド。
| やせ型で知能指数の高い白人男性、ケネディ暗殺時24歳。
| オズワルドはニューオリンズで生まれ、母親と共に各地を転々とします。
| アメリカ海兵隊に入った後は、日本の厚木基地にレーダー員として勤務。
| しかし、母の看病という理由で海兵隊を除隊します。
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リー・ハーヴェイ・オズワルド
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    | こいつが、もしかして…
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         | 大統領を撃った男、だな。
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| そしてオズワルドは、1959年9月に旅行と称してソ連に入国。
| なんと、モスクワにてアメリカの市民権を放棄してしまいます。
| さらにオズワルドは「レーダー員として軍で知った軍事機密をソ連に流す。ソ連に亡命する」と宣言。
| なんと彼は、そのままソ連に亡命してしまうんです。
| その理由は、彼曰く「共産主義に傾倒していたから」とのこと。
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    | ソ連に亡命か。そういう時代だったんだな。
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         | オズワルドは、祖国を売ったのか…
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| オズワルドはそのままソ連の一市民となり、ラジオ工場に勤務することに。
| そこで彼は、共産党員の娘であるマリーナ・ブルサコーワと結婚。
| そして突然の亡命から3年が経った1962年… なんとオズワルドは、アメリカへ帰国申請。
| 妻を連れてアメリカへ戻りたいと言い出します。
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    | そんなの、受け入れられるはずがないだろうに。
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         | 冷戦まっさかりの時代の亡命者だからな。
         | 祖国を捨て、ソ連に取り入って情報を売った国家反逆者――
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| ところが帰国申請は簡単に受け入れられ、オズワルドは帰国費用までもらってしまうんですよ。
| おまけに、一度はアメリカを捨てたオズワルドに対するおとがめは無いも同然。
| こうしてオズワルドは、そのまま妻と共にアメリカ国民となります。
| 当時の世情を考えてもありえない事態、FBIやCIAの尋問を受けなかった事が不思議なくらいなんですよ。
| 年間2万5千人の事情聴取を実行していたCIAが、亡命者の帰国を見逃すわけがないんですが…
| 1962年――ケネディ暗殺のわずか1年前の話です。
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※おとがめは無いも同然〜
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
   ・CIA文章#1004-400
   ・エプスタイン著『伝説』
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    | 暗殺のたった1年前に、オズワルドはアメリカへ戻ったのか。
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         | なんで、オズワルドはすんなり戻れたんだ?
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| オズワルドは帰国後、ダラスのチャイルズ・ストーバル社という会社にて働きます。
| この会社は国務省等からの仕事が専門で、彼はこの会社でしばらく地図を作成していました。
| またダラスはロシア系住民が多く、オズワルドやソ連生まれの妻も暮らしやすかったのでしょうね。
| 地元ロシア人社会のボス、モーレンシルツの協力もあり、オズワルドはダラスにて受け入れられます。
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    | モーレンシルツ、親切な人だな。
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         | 国務省からの仕事…? ソ連帰りのオズワルドが、よくそんな仕事させてもらえたな。
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| そして翌年の1963年3月20日、オズワルドは通販で一丁のライフルを買いました。
| それはイタリア製のカルカノM1938。値段は19ドル88セント、ぶっちゃけ安物。
| でもオズワルドはよっぽど嬉しかったのか、ライフル片手に記念写真まで撮ってます。
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    | 嬉しそうだな。見てるこっちまでほのぼのしてくるぜ。
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         | マジで!? ほのぼのするの!?
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| 彼はそのライフルを手に入れたのがよっぽど嬉しかったのか、いろんな時に持ち歩いてますね。
| 射撃練習場では、他の人が撃つはずの標的を横から勝手に撃って、トラブルを起こしたりも。
| 1963年4月には、オズワルドは急に家族を残して居を変え、仕事を転々とし始めます。
| この頃からオズワルドは多くの政治結社に出入りするようになり、奇行も目立つようになりました。
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※他の人が撃つはずの標的を勝手に〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第10巻
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
   ・サマーズ著『陰謀』
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    | 政治結社… そういう、ヤバい思想の持ち主なのか?
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         | 一度は亡命までするくらいだしな。
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| 1963年4月10日には、オズワルドはなんとエドウィン・ウォーカー少将を狙撃。
| なんかオズワルドは「ウォーカー少将はファシスト」とか言って、気に入らなかったみたいですね。
| こうしてオズワルドは30m離れたフェンスに陣取り、自宅の書斎にいたウォーカー少将を狙撃しました。
| ですが銃弾は見事に外れ、オズワルドはその場から逃げ去った… そんな事件があったんです。
| 幸い(?)、この事件でオズワルドが捕まるという事はありませんでした。
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 ・エドウィン・ウォーカー少将(1909年11月10日〜1993年10月31日)
  右翼思想の強い軍人で、第二次大戦や朝鮮戦争で武功を立てる。
  退役した後も影響力を誇ったが、極右的な発言が多くしばしば問題に。
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    | アメリカに戻ってくるなり、いきなり狙撃か…
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         | でも、バレずに逃げおおせたんだな。
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| 1963年8月9日には、オズワルドはニューオーリンズにて、カストロを擁護する内容の政治ビラを撒きます。
| ニューオーリンズはカストロから弾圧を受けて亡命したキューバ人が多くいる町。
| 彼はブチ切れたキューバ人に襲われ、とうとう警察沙汰にまでなってしまいます。
| この奇行はたちまちマスコミに報道され、オズワルドはニューオーリンズの有名人に。
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    | カストロを擁護…?
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         | つまりは、左翼的政治思想だな。
         | 掲示板とかでレッテル貼りする時に使われる「サヨク」じゃなく、本物の共産主義思想。
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| また自動車店に行ったオズワルドは、試乗車に乗って大暴走。
| 挙句の果てに、「ロクな車がない! ソ連の車は最高なのに!」と挑発しました。
| こんな風に、オズワルドはあちこちで問題人物っぷりを発揮。
| ダラス市内に現れては問題を起こし、粗暴な態度を隠しませんでした。
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※自動車店に行ったオズワルド〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第10巻
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
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    | なんかもう、どうしようもない人だな…
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         | こりゃ、大統領も撃つわ。
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| 1963年9月27日から10月3日の間、オズワルドはメキシコ市に滞在しますが、これに関しては後述。
| そして1963年10月25日、オズワルドは地元のダラスにある教科書倉庫ビルで働くことになりました。
| この職場を斡旋してくれたのもロシア人ボス、ジョージ・モーレンシルツ。
| この教科書倉庫ビルが、後の暗殺事件において非常に重要な場所となることなど誰が予想しただろうか…
| ケネディ暗殺の、一ヶ月前の出来事でした。
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    | 暗殺の一ヶ月前に就職か…
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         | それも、暗殺現場になるところでなぁ…
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| そして、悪夢の1963年11月22日――
| ケネディにとっても、オズワルドにとっても運命の日がやって来ます。
| ケネディの乗る車のパレード・コースは、前日の11月21日に公表されていました。
| 彼の乗るリムジンは、パレードのために改造されたオープンカー仕様。
| そして、ケネディの車に同乗するのは以下のメンバーでした。
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 ・パレードカーの同乗者達
  ジョン・F・ケネディ(大統領)
  ジャクリーン・ケネディ(ケネディの妻)
  ジョン・コナリー(テキサス知事)
  ネリー(コナリーの妻)
  ビル・グリアー(護衛&ドライバー)
  ロイ・ケラーマン(護衛)
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    | まさに、運命の時か…
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         | オープンカーってのが命取り…
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| 前日までは雨でしたが、11月22日当日は晴れでした。
| 11時40分に、ケネディはラブ・フィールド空港に到着。
| そして彼を乗せたオープンカーが、空港からダラストレードセンターに向かいます。
| その過程で通過するディーレイ・プラザでは、特に撮るべきものはない…
| そう思ったマスコミ各局は、ダラストレードセンターでケネディの到着を待っていたんです。
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            空港からの道
ダルテックスビル         ↓
   ↓                |
   日                |
日 ┌─←───←──┼─
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教科書 ● ←暗殺地点 │メイン通り
倉庫     \          │
ビル      \      │
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      ↑             ↓
 グラーシー・ノール  トレードセンターへの道
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    | あれ? 暗殺される瞬間が、リアルタイムで報道されたんじゃなかったっけ?
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         | 違う。あれは、たまたま撮っていた一般人が提供した映像。
         | 本来なら、ケネディ暗殺の瞬間なんて撮影されてないはずなんだ。
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| 一方、オズワルドが働く教科書倉庫ビルでは、11時45分に昼休みとなりました。
| その直後、5階にて上へのエレベーターを待つオズワルドが同僚に目撃されています。
| さらに10分後の11時55分、6階エレベーター前で別の従業員はオズワルドの姿を見ました。
| 従業員はオズワルドに「下へ降りるのか?」と訊ねたところ、彼は「いや」と答えます。
| しかし12時頃には、昼食中のオズワルドが1階で目撃されていますね。
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。

※昼食中のオズワルドが1階で目撃〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第6巻、第7巻
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    | 教科書倉庫ビル… ここから…
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         | オズワルド、午前中は普通に働いてたんだな。
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| ほぼ同じ時間、従業員のウイリアムズが6階へ上がってきました。
| 彼はそのまま6階でメシを食べるんですが、その間は6階に誰もいなかったと証言しています。
| ウイリアムズがメシを食っていた時間は、だいたい10分から15分でした。
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。

※従業員のウイリアムズが6階へ〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第3巻
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    | このアリバイ表、やけに6階を強調してるな。
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         | つまり、6階から…
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| そして、いよいよ運命の12時30分――
| ケネディの乗ったオープンカーが教科書倉庫ビルの正面に接近します。
| そして左折しつつ教科書倉庫を通過した数秒後、銃声が響きました。ケネディは頭部に弾丸を受け、ほぼ即死。
| 前述の通り、暗殺の瞬間を撮影していたマスコミはいませんでした。
| しかし、ザプルーダーというアマチュアカメラマンが、その模様を撮影していたんです。
| この一連の8ミリ映像を、ザプルーダー・フィルムと呼びます。
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・ザプルーダー・フィルム
・ザプルーダー・フィルム
(上:スロー再生等、分かりやすいように編集。下:暗殺の瞬間のみ。鮮明)

            空港からの道
ダルテックスビル         ↓
   ↓                |
   日                |
日 ┌─←───←──┼─
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教科書 ● ←暗殺地点 │メイン通り
倉庫     \          │
ビル      \      │
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      ↑             ↓
 グラーシー・ノール  トレードセンターへの道
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    | 特にグロくはないから、小心者の俺でも安心して見れるな。
    | …まあ、あんまり見てて楽しいものでもないけど。
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         | この動画、後の講義で何度か見ることになると思うから、すぐに消さない方がいいぞ。
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| 狙撃地点は、教科書倉庫ビルの6階。
| 後にこの場所から、狙撃に使用したとされるカルカノと3発分の薬莢が発見されるんです。
| 6階にひそんでいたオズワルドは、前方を通過していったケネディの車を『後方から』狙撃。
| そうですよね。オズワルドは教科書倉庫ビルに潜み、ケネディはその前を通過した後に撃たれてるんですから。
| ではもう一度、暗殺の瞬間の動画を見てください。私の言いたいこと、分かりますよね?
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            空港からの道
ダルテックスビル         ↓
   ↓                |
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教科書 ● ←暗殺地点 │メイン通り
倉庫     \          │
ビル      \      │
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      ↑             ↓
 グラーシー・ノール  トレードセンターへの道
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    | これ、本当に後方から撃たれてるのか…?
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         | シロウト判断だけど、とてもそうは見えないよな…
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| まあ、この辺に関しては後で詳しく。とにかく、オズワルドはパレードカー目掛けて数発の銃弾を発砲しました。
| ケネディに当たったのは2発。1回目で彼の首を撃ち抜き、2回目で頭部に致命傷を与えます。
| 銃弾を受けたのはケネディだけではなく、同じ車に乗っていたコナリー知事もとばっちりを受けました。
| 動画を見れば分かる通り、ケネディが撃たれた直後に前方のコナリー知事も倒れていますね。
| 彼は、背中、右胸、右手首、左股に銃弾を食らい、かなりの重症でしたが命は助かりました。
| また、外れた弾丸の破片が観衆の一人であるジェームス・テーグの頬をかすり、軽いケガを負わせています。
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    | コナリー知事、かなりひどい目に合ってるな。
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         | 巻き添えか…
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| では、その瞬間の詳しい経過を見てみましょう。
| ケネディ夫人やコナリー知事達一同は、唐突に爆竹のような音を耳にします。
| コナリー知事は直後に銃声と判断し、「暗殺か!?」と素早く思い至りました。
| 一方ケネディ夫人は、奇妙な表情で喉を押さえているケネディを目にします。
| この際に同乗していた護衛のケラーマンは、ケネディの叫び声を聞いていますね。
| 両手で自らの喉を押さえているケネディは、例の動画でも確認できます。
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    | まずは、喉を撃たれたのか。
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         | さらに、2発目や3発目が…
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| さらなる銃声が響き、コナリー知事夫人はとっさに隣の夫を自分の方へ引き倒しました
| しかしコナリー知事の体からもどくどくと血が流れ出し、妻の膝の上でぐったりしてしまいます。
| コナリー知事は、撃たれながらも「大変だ! 皆殺しにされるぞ!」と絶叫。
| その直後、銃声と共にケネディの頭部右部が裂けました。
| 血と脳漿を噴き出しながら、ケネディは背後にのけぞってシートに崩れ落ちます。
| 護衛のケラーマンは運転手に「ここを離れろ、撃たれた!」と指示し、車の速度を上げさせました。
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※大変だ! 皆殺しにされるぞ〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第4巻
  ここを離れろ、撃たれた〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第2巻
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    | 脳漿?
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         | 脳ミソの破片。もう完全に致命傷だな…
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| 映像を見れば分かりますが、ケネディ夫人は逃げるように車の後部ボンネットへ移動していますね。
| 本人の証言によれば、これは「後部に飛び散った夫の脳の破片を拾い集めるため」だそうです。
| この際、彼女は「ああジャック(ケネディの愛称)! ジャック! なんてことなの!」と絶叫していました。
| ほぼ同時に、車の背後から護衛の一人であるクリントン・ヒルが後部ボンネットに取り付きます。
| そのまま彼は車によじ登ると、ケネディ夫人を押し戻していますね。
| 後にケネディ夫人は、病院で医師に頭蓋骨の破片を渡しています。
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※後にケネディ夫人は〜
   ・『マリオン・ジェンキンス医師との談話』'91・4
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    | そんなの、医師に渡したって…
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         | 人間誰しも、緊急時にはパニクるもんだ。
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| さて、ほぼ即死状態のケネディを乗せた車が走り去った後、当然ながら現場周辺は大混乱。
| 最初に教科書倉庫ビルに乗り込んだのは、警察官のベーカーでした。
| 彼はビルの屋上から鳩が一斉に飛び立つのを見て、狙撃は屋上から行われたと解釈したんです。
| ベーカーが教科書倉庫ビル2階まで駆け上がったのは12時32〜33分。
| 事件発生からわずか2分後というのは、極めて早い反応ですね。
| そしてベーカーは教科書倉庫ビルの2階で、なんとオズワルドと遭遇するんです。
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。

※屋上から鳩が一斉に飛び立つのを見て〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第3巻
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    | なんと!
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         | 早くも、犯人逮捕か…!?
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| 2階食堂の自販機でコーラを買っているオズワルドに遭遇し、ベーカーは僅かな違和感を。
| そこへ現れたのは、ビルの支配人であるロイ。
| ベーカーはロイに「あの男は誰だ?」と訊ね、ロイは「うちの従業員だ」と返しています。
| オズワルドは特に不審な様子でもなかったので、ベーカーはそのまま屋上へ向かいました。
| 当然ながら、屋上には誰もいません。
| このビルに警察が本格的に乗り込んでくるのは、もう少し時が経ってからですね。
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。

※オズワルドは特に不審な様子でもなかったので〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第3巻
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    | オズワルド、危機一髪か…
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         | 暗殺成功後にコーラを一杯やるオズワルドって、なんかスゲェ。
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| その直後、2階にいた女性従業員はオズワルドに話しかけています。
| 「大統領が、そこで撃たれたんだって」と話を振ったところ、ほとんど無視。
| オズワルドはそのまま、正面出口の方へ歩いて行ってしまいました。
| 正面には、警官が集まっている事が予想されるにもかかわらず…
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 11時45分:上へ向かおうとするオズワルド、5階にて目撃。
 11時55分:オズワルド、6階にて目撃。「下に降りない」と発言。
 12時ごろ:オズワルド、1階で目撃。
 〜12時5分or10分:6階に誰もいない事を確認。
 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。

※オズワルドはそのまま、正面出口の方へ〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第3巻
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    | オズワルド、なんか余裕シャクシャクだな。
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         | すごいや。
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| そして12時33分、オズワルドは教科書倉庫ビルを出ます。
| 彼はそのままエルム通りを東に向かって歩き始め、近くのバス停へ。
| なお教科書倉庫ビルからバス亭までは、ウォーレン委員会の測定によると平均6分30秒の距離ですね。
| オズワルドがバス停到着と同時にバスが来て、待つことなくバスに乗車。
| しかしそのバスは、なんと来た道を戻るルート。4分ほどでオズワルドはバスから降ります。
| 一方で12時45分ごろ、教科書倉庫ビルはようやく封鎖されていました。
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 12時30分:ケネディ暗殺、狙撃場所は6階とされる。
 12時32〜33分:2階にて、コーラを買うオズワルドが目撃される。
           そのまま、正面出口の方向へ。
 12時33分:オズワルド、ビルを出る。
 12時40分ごろ:オズワルド、バスに乗る。
 12時44分ごろ:オズワルド、バスから降りる。
 12時45分ごろ:教科書倉庫ビル、封鎖。
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    | 15分も経ってから封鎖したって、遅すぎるだろ。
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         | 現に、オズワルドとっくに逃げちゃってるしな。
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| 一方、ケネディはほぼ即死でしたが… とにかく車はスピードを上げ、近くのパークランド病院へ。
| 13時ちょうど、ケネディの心臓が停止。13時38分にケネディの死亡が全米に公表されました。
| なお重傷を負っていたコナリー知事も病院に運び込まれ、2度の手術でなんとか命が助かります。
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    | ケネディ、致命傷だったもんなぁ…
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         | コナリー知事は助かったんだな。
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| ケネディ暗殺が報じられた瞬間、アメリカ全土をパニックが襲いました。
| 時代は冷戦真っ只中で、アメリカ大統領暗殺ともなれば真っ先にソ連の関与が想定されます。
| これで一気に全面戦争か―― アメリカ国民はTVやラジオに張り付き、電話回線はパンク寸前に。
| 外では多くの人間が声を上げて泣き、アメリカ全土の学校はそのまま休み。
| ラジオでケネディ暗殺の報を聞いたドライバー達は、他の車のドライバーにニュースを伝えに走り回り…
| 一時的に、情報網も交通網もズタズタになったとか。
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    | もしインターネットがあったら、世界中で祭りか。
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         | 世界中でサーバー落ちまくってるだろ。
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| 一方、バスから降りたオズワルドはしばらく歩き、付近にいたタクシーに乗り込みます。
| この時、オズワルドを乗せたタクシー運転手の名はウィリアム・ウェイリー。
| タクシーは6分ほど走り、オズワルドは下宿の近くで降りました。
| そのまま彼は、下宿先へ到着します。
| 下宿の掃除婦であるアーリン・ロバーツは「13時ちょうどにオズワルドが戻ってきた」と証言。
| オズワルドはジャンパーを羽織り、拳銃を手に取ると、そのまま下宿から出ました。
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 12時33分:オズワルド、ビルを出る。
 12時40分ごろ:オズワルド、バスに乗る。
 12時44分ごろ:オズワルド、バスから降りる。
 12時45分ごろ:教科書倉庫ビル、封鎖。
 12時47分ごろ:オズワルド、タクシーに乗車。
 12時50分ごろ:オズワルド、タクシーから降りる。下宿先へ。
 13時ちょうど:オズワルド、下宿先に到着。
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    | すぐに下宿から出たんだな。
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         | 下宿には、ジャンパーと銃を取りに帰っただけなのか?
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| そして13時15分、パトカーでパトロール中であったティピットは不審な人物を発見します。
| ケネディ暗殺犯の無線手配と合致する男が、通りを歩いていたんですよ。そう、彼はオズワルドでした。
| オズワルドの横にパトカーを停め、彼に停止を命じ、そのままパトカーを降りようとした瞬間――
| オズワルドは拳銃を抜き、5発の銃弾を発砲。ティピットはそのうち4発の銃弾を浴びました。
| ティピットは即死、オズワルドはその場にジャンパーを捨て、12人の目撃者がいる中を走って逃走。
| その内の1人が警察に通報したのが13時16分、オズワルドは13時35分にテキサス劇場に逃げ込みます。
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 12時33分:オズワルド、ビルを出る。
 12時40分ごろ:オズワルド、バスに乗る。
 12時44分ごろ:オズワルド、バスから降りる。
 12時45分ごろ:教科書倉庫ビル、封鎖。
 12時47分ごろ:オズワルド、タクシーに乗車。
 12時50分ごろ:オズワルド、タクシーから降りる。下宿先へ。
 13時ちょうど:オズワルド、下宿先に到着。
 13時16分:オズワルド、ティピットを射殺。
 13時35分:オズワルド、テキサス劇場へ逃亡。
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    | 13時15分ってことは… ティピットが殺されたのは、下宿先のすぐ近くか。
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         | 劇場になんて逃げ込んだら、フクロのネズミじゃないか。
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| 大統領暗殺犯と酷似した男が、警官を射殺しテキサス劇場に逃走―― その知らせはただちに警察へ。
| 13時45分には警官隊がテキサス劇場を取り囲み、そのまま中へ突入。
| 激しい格闘の末、オズワルドの身柄は14時頃に確保されました。
| こうしてオズワルドは逮捕、彼はダラス警察署に連行されます。
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※13時45分には警官隊が劇場を取り囲み〜
   ・ウォーレン委員会報告書
   ・マーズ著『クロスファイア』
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    | こうして一件落着、とはいかなさそうだな…
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         | それなら、20世紀最大のミステリーとは言われてないだろ。
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| 当然ながら、逮捕されたオズワルドは警察やFBIの尋問を受けます。
| 彼は、ティピット殺害とケネディ暗殺の両方に対して否認を続けました。
| そして2日が経った11月24日朝、彼の身柄がダラス市警察本部から郡刑務所に移されることに。
| 地下通路にて移送されるオズワルドを、カメラに収めようと詰め掛け群がってくるマスコミ。
| そんな記者の中から、1人の太った男がオズワルドの眼前に進み出てきました。
| 彼は拳銃をオズワルドに向け、そのまま発砲。衆人環視の中でオズワルドを射殺してしまいます。
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(グロ画像にあらず。小さなお子様でも安心して閲覧できます)
・オズワルド射殺の瞬間1
・オズワルド射殺の瞬間2
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    | あ〜 オズワルド、目つぶっちゃってるな。
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         | こういう、写真うつりの悪い人っているよな……って、そんな問題じゃねぇ!
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| オズワルドを射殺した人物は、たちまちその場で捕らえられます。
| 彼の名はジャック・ルビー。ナイトクラブの経営者で、マフィアとも繋がりのある人物でした。
| オズワルドを射殺した理由について、「悲しむジャクリーン夫人が法廷に立つ事を防ぐ為」と供述。
| ぶっちゃけ、意味が分かりません。
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    | 本当に意味が分からんな。
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         | ケネディを殺されたアメリカ国民を代表して、カタキを討ったって感じか…?
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| またジャック・ルビーは、マフィアのみならずダラス警察の上役とも繋がりがありました。
| さらに彼は、ケネディ暗殺事件発生直後からオズワルドを探して動き始めていたんです。
| なんでジャック・ルビーは、事件発生とほぼ同時にオズワルドが関わったと分かったんですか?
| そんなの、まだどこにも報道されていませんでしたよ?
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    | 疑惑の人物、ジャック・ルビーか。
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         | これ、口封じに殺したんじゃないのか…?
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| とにかくオズワルドは射殺され、暗殺事件の背景がかなりの部分闇に消えてしまいました。
| そして4年後には、ジャック・ルビーまでがガンによる肺塞栓症で死んでしまうのですが…
| とにかく、この一国を揺るがす重大事件に対して調査解明委員会が設立されます。
| 暗殺事件から一週間後の1963年11月29日、ジョンソン大統領によって招集された委員会――
| これを、ウォーレン委員会と呼びます。
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・ケネディ大統領暗殺に関する大統領特命調査委員会(通称・ウォーレン委員会)

   委員長:アール・ウォーレン(最高裁判所長官)
   委員:リチャード・B・ラッセル(民主党上院議員)
       ジョン・シャーマン・クーパー(共和党上院議員)
       ジェラルド・R・フォード(共和党下院議員)
       ヘイル・ボックス(民主党下院議員)
       アレン・W・ダレス(前CIA長官)
       ジョン・J・マクロイ(元世界銀行総裁)
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    | おお、合衆国政府による調査機関か!
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         | そりゃ、いかにも裏に何かありそうだもんな。徹底的に調査してもらわないと…
         | …って、ジャック・ルビー、直後に死んだのか!?
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| そしてウォーレン委員会は10ヶ月に渡って事件調査を実行し、こう結論付けました。
| 「ケネディ暗殺はオズワルドの単独犯行であり、それ以外の人物や組織は一切関わっていない」。
| アメリカ国民ならず、世界中のかなりの人間がこの結論に不服でした。
| なぜなら、ウォーレン委員会の調査報告には、矛盾が山のようにあったんです。
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 ウォーレン委員会の調査報告を巡る矛盾
  1.狙撃位置に関する矛盾
  2.発射された弾丸の数や不自然な弾道、連射速度の矛盾
  3.ケネディの検死に関する矛盾
  4.オズワルドの行動に関する矛盾
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    | そりゃそうだろ! これだけ怪しい事件が、オズワルドの単独犯行なんて…!
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         | どう見ても、オズワルドは口封じされたようにしか見えないもんな…
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| 余りにも多い矛盾、そして無視された証言、奇妙かつ不自然すぎる結論…
| アメリカのみならず、世界各国から以下の疑惑が発生しました。
| 「ウォーレン委員会は真相を暴くための組織ではなく、むしろ真相を意図的に闇へ葬ろうとしている」と。
| さらには、「全ての黒幕はジョンソンで、ウォーレン委員会によって証拠を隠蔽しようとした」とまで言われる始末。
| そこまで言われるウォーレン委員会の調査報告、今からその矛盾点を見ていきましょう。
| なお、以下の講義で「ウォーレン委員会によると〜」とあるのは、「アメリカ政府公式見解によると〜」と同義です。
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 ウォーレン委員会の調査報告を巡る矛盾
  1.狙撃位置に関する矛盾
  2.発射された弾丸の数や不自然な弾道、連射速度の矛盾
  3.ケネディの検死に関する矛盾
  4.オズワルドの行動に関する矛盾
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    | ウォーレン委員会の見解が、現在でもアメリカ政府の公式見解って事か。
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         | いったい、ウォーレン委員会は何を主張したんだ?
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| まず、ウォーレン委員会の結論である「ケネディは後方から射撃された」ってのが非常に怪しいんです。
| 暗殺の瞬間の動画を見ても分かる通り、大統領の体は後方にガクンとのけぞっていますね。
| どう見ても、前方から狙撃されたようにしか見えないんですよ。
| ケネディの血や脳漿も後部バンパーに広がり、後ろから車に取り付いてきた護衛もそれを浴びています。
| また、前述の通りケネディ夫人は夫の脳漿を拾い集めようと車の後部へ出てますね。
| これを無視して、後方から撃たれたと結論するのはどうなのでしょう?
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・ザプルーダー・フィルム
・ザプルーダー・フィルム
(上:スロー再生等、分かりやすいように編集。下:暗殺の瞬間のみ。鮮明)
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    | うん、どう見ても後方から撃たれたようには見えない。
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         | 首はともかく、頭部はなぁ…
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| 前方には「グラシー・ノール」と呼ばれる丘があり、そこに小さな建築物があったんですよね。
| 暗殺の瞬間を目撃した人数は、約400人。そのうち証言記録が残されているのは、たった121人。
| しかも、その内の51人は「銃弾はグラシー・ノールの方から飛んできた」と主張してるんです。
| なお51人が前方から、32人が後方からの狙撃を主張し、38人は分からないorその他。
| 多くの観衆が前方から銃声を聞き、硝煙を目撃しているんです。
| 現場にいた警官達までが、「前方から銃声が聞こえた」とか「硝煙の匂いが前方から」とか言ってるんですよ。
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            空港からの道
ダルテックスビル         ↓
   ↓                |
   日                |
日 ┌─←───←──┼─
↑  \               │
教科書 ● ←暗殺地点 │メイン通り
倉庫     \          │
ビル      \      │
  / ̄ ̄\    ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄
      ↑             ↓
 グラーシー・ノール  トレードセンターへの道

※銃弾はグラシー・ノールの方から飛んできた〜
   ・ウォーレン委員会報告書
   ・ハロルド・フェルマン記『51人の証人:グラシー・ノール』
  硝煙を目撃して〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第6巻、第19巻、第22巻
  硝煙の匂いが前方から
   ・ウォーレン委員会報告書全集第6巻、第7巻
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    | ちょっと待て。ウォーレン委員会は現場の人間の証言、ほとんど無視してるって事か?
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         | そうなるよな…
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| スミス・ホーランドは、暗殺直後にグラシー・ノールの方から硝煙が上がるのを目撃していました。
| そして彼が近くに向かうと、すでに警官達が集まっていたんですが…
| そこでホーランドは、奇妙な車を目にするんです。
| バンパーが「ちょうど誰かが靴の泥を落としたように」汚れたステーションワゴン。
| そして、付近の芝の一角は踏み固められたようになっていたとか。
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※スミス・ホーランドは〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第6巻証拠物件第2003号、第5323号
   ・トンプソン著『ダラスの6秒間』
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    | 踏み固められた一角が…?
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         | じゃあ、そのバンパーの泥は…
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| グラシー・ノールから少し離れた鉄塔に登って仕事をしていたリー・バワーズという作業員。
| 彼は、事件30分前にグラシー・ノールの裏手の駐車場で3台の見慣れない車が現れるのを目撃。
| そのうちの2台は、他州のナンバープレートであったということです。
| 車から降りた不審人物2人は、通信機器を持ってウロウロしていたとか。
| そして彼等は、「守衛の制服に似た」服を着ていたとバワーズは証言したんです。
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※怪しげな車を目撃〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第6巻
   ・レイン&ダントーニオ『判断を急いで』
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    | 守衛の制服みたいな服装…?
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         | そいつら、怪しすぎるな…
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| そして2人の警官からは、驚くべき証言が。
| 暗殺の直後、「あっちだ!」「あの茂みだ!」と観衆はどよめき、警官達はグラシー・ノールの茂みに直行。
| そこへ最初に到着したワイズマン巡査は、茂みにて複数の足跡とタバコの吸殻を目撃しています。
| 続いて駆けつけてきたスミス巡査は、周囲から火薬の匂いを感じ取りました。
| そこへ1人の男が接近してくると、手帳を見せて「シークレット・サービスだ。ここに異常は無い」と言ったんです。
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※警官達はグラシー・ノールの茂みに直行〜
   ・現場で撮影された多くの写真
  そこへ1人の男が接近してくると〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第6巻、第7巻
   ・下院暗殺調査特別委員会報告書
   ・サマーズ著『陰謀』
   ・マーズ著『クロスファイア』
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    | でもさぁ… 前から撃たれたか、後ろから撃たれたかなんて、遺体を調べたらすぐに分からないか?
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         | 当然、後でやるんだろ。
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| シークレット・サービスがそう言う以上、そこはすでに調査済みでしょう。
| 2人の警官はその場を離れ、他の場所での捜査を続行するんですが…
| 後になって、非常に奇妙な事実が判明しました。
| シークレット・サービスは、全員がケネディに付き従って病院に行っていたんですよ。
| つまり、現場にはシークレット・サービスなんて1人も残っていなかったんですね。
| では、この人物は誰だったのか… それは、後に意外な形で明らかになるんです。
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 ※現場にはシークレット・サービスなんて〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第6巻、第7巻
   ・アール・ゴルツ記『JFK証人により偽のSS浮かぶ』<ダラス・モーニング・ニュース>'78・8/27
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    | だ、誰なんだ、そいつ!?
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         | 状況から考えれば、明らかに暗殺に関わった奴じゃないか…
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| ウォーレン委員会によればオズワルド単独犯で、狙撃は教科書倉庫ビルから実行されました。
| しかし、グラシー・ノールにある小建物、その脇の茂みからも弾丸が発射された――
| これがウォーレン委員会の調査報告に反する「前方狙撃説」ですね。
| しかしウォーレン委員会は、前方から狙撃されたと言う証言を全部踏み倒しちゃったんですよ。
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 前方狙撃説の根拠
  ・ケネディの頭部は後方にのけぞっている。
  ・グラシー・ノール付近に不審人物・不審車の目撃証言が多数。
  ・観衆の多くは「銃声は前方からだった」と証言。
  ・観衆の複数人は「硝煙の匂いは前方からした」と証言。
  ・観衆の複数人は、前方から硝煙が立ち昇ったのを目撃。

※前方狙撃説は、前方に『も』狙撃手がいたとする説である点に注意。
  コナリー知事の背中に傷があるので、後方からの狙撃もあった事は確実。
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    | ちょっと待て。ウォーレン委員会は現場の人間の証言、ほとんど無視してるって事か?
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         | そうなるよな…
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| さて… 先程も述べた通り、オズワルドは確かに教科書倉庫ビルにいました。
| よって前方から狙撃されたのならば、共犯がいるという事。オズワルド単独犯説は成り立ちません。
| 1の事項… 狙撃が前方からか後方からかだけでも、事件は完全に色を変えてしまうんですよ。
| では、次に事項2を解説しましょう。発射された弾丸の数や不自然な弾道、連射速度の矛盾…
| こんな基本的な箇所にも、ウォーレン委員会の調査報告には矛盾があるんですね。
| これからの解説にはしばらく出典を挟みませんが、全てウォーレン委員会報告書によるものです。
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 ウォーレン委員会の調査報告を巡る矛盾
  1.狙撃位置に関する矛盾
  2.発射された弾丸の数や不自然な弾道、連射速度の矛盾
  3.ケネディの検死に関する矛盾
  4.オズワルドの行動に関する矛盾
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    | 発射された弾丸の数? 不自然な弾道? 連射速度?
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         | 射撃に関わる事項のオンパレードだな。
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| オズワルドが発射した弾丸というのは、ウォーレン委員会によれば3発なんですよね。
| たった3発の銃弾が、大統領の首と頭、コナリー知事の背、右胸、右手首、左股を撃ち抜いたんです。
| しかもウォーレン委員会は、オズワルドが撃った銃弾のうち1発は外れたと結論してるんですよ。
| つまりケネディとコナリーをここまで痛めつけたのは、わずか2発の銃弾ってことになりますね。
| さらに、車のフロントガラスには貫通していないヒビが存在しました。
| つまりその2発の銃弾のうちのどちらかは、フロントガラスに当たって止まってたことになるんです。
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 3発の銃弾のうち――
    1発:外れ
 残り2発:ケネディの首、頭、及びコナリー知事の背、右胸、右手首、左股に当たる。
       うち1発は、フロントガラスに当たって停止。
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    | 狙撃現場のビル6階から発見された薬莢の数も、確か3つだったな。
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         | なんか板書、ありえない事になってないか。
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| 再度断っておきますが、これはウォーレン委員会の調査報告による説明ですよ。
| オズワルドは、非常に短い時間に連続して3発の弾丸を発射します。
| 何発目かは分かりませんが、うち1発は狙いを外れて観衆のテーグを傷付けました。
| 当たり弾1発目の解説は後に回し、当たり弾2発目。これはケネディの頭部を破壊します。
| 問題は、最初の当たり弾1発目なんですよ。
| ウォーレン委員会の解釈の凄まじさから、この1発目は「魔法の弾丸」と揶揄されています。
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 3発の銃弾のうち――
  外れ:テーグの頬を傷付ける。
  当たり1:   ?  ?  ?
  当たり2:ケネディの頭部を撃ち抜く。
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    | 魔法の弾丸?
    \____              ∧
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         | このコマの板書と前のコマの板書を総合すると、とんでもない事にならないか?
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| 問題の1発目の当たり弾は、ケネディの首を背後から撃ち抜きました。
| しかし弾丸はケネディの首を抜けてもなお失速せず、前に座っていたコナリー知事の背中に命中。
| そのまま弾丸はコナリーの右胸から抜け、さらに失速せずに彼の右手首に直撃。
| コナリー知事の右手首の骨を砕いてなお、弾速は緩まりません。
| 今度は彼の左股を貫き、それでもなお飛翔。フロントガラスにブチ当たり、そこでやっと止まるんです。
| 以上、これが「魔法の弾丸」の軌跡。軌跡っていうか、もはや奇跡です。
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 3発の銃弾のうち――
  外れ:テーグの頬を傷付ける。
  当たり1:ケネディの首を撃ち抜き、コナリー知事の背から右胸に抜けて、右手首を貫通。
       さらに左股にも当たりつつ、フロントガラスに直撃。ようやく停止。
  当たり2:ケネディの頭を撃ち抜く。
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    | オズワルドって、スタンド使いなのか?
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         | 「皇帝」か「セックス・ピストルズ」の使い手だろうな。間違いなく。
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| つーかどう見ても、ケネディが首を押さえてからコナリー知事の反応までに間があるんですが。
| ウォーレン委員会は、これについて「たまたま知事の反応が遅かった」と説明。
| その理論を補強するため、コナリー知事を治療したロバート・ショー医師を呼んでこう質問します。
| 「銃弾の命中の瞬間と実際の反応との間には、多少の遅れが生じることもありえるのですね?」
| そんなウォーレン委員会側の質問に対し、ロバート・ショーはこう答えました。
| 「はい。しかしコナリー知事のように骨の組織に損傷を受けたとすると、反応はかなり早いのが普通です」。
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 3発の銃弾のうち――
  外れ:テーグの頬を傷付ける。
  当たり1:ケネディの首を撃ち抜き、コナリー知事の背から右胸に抜けて、右手首を貫通。
       さらに左股にも当たりつつ、フロントガラスに直撃。ようやく停止。
  当たり2:ケネディの頭を撃ち抜く。

※その理論を補強するため〜
   ・ウォーレン委員会報告書
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    | 動画を見ても、明らかに時間差があるよなぁ。
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         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         | 説明が苦しいと言うか、なんと言うか…
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| そもそもコナリー知事自身が、1弾目で撃たれたという事はありえないと証言してるんですよ。
| 銃声が聞こえた直後、彼は慌てて大統領の方を振り向きますが、いるべき位置に姿が見えませんでした。
| その直後の銃声と同時に、銃弾によるものだと思われる衝撃を受けた…と。
| またコナリー夫人の方も、こう証言しています。
| まず、銃声と共にケネディが喉を押さえた。その次の銃声とともに、夫が撃たれた、とね。
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 3発の銃弾のうち――
  外れ:テーグの頬を傷付ける。
  当たり1:ケネディの首を撃ち抜き、コナリー知事の背から右胸に抜けて、右手首を貫通。
       さらに左股にも当たりつつ、フロントガラスに直撃。ようやく停止。
  当たり2:ケネディの頭を撃ち抜く。
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    | コナリー夫妻の証言は、板書にあるウォーレン委員会の調査報告と矛盾するな。
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         | ってか、関係者の証言をほとんど取り入れていない気がするんだが…
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| また、「コナリー知事の背から右胸に抜けて」の部分。この射入角は深く、約27度。
| 一方、ケネディの首の射入角を検死報告を元に測定すると、約17度になるんです。
| ケネディの首を17度で撃ち抜いた弾丸が、コナリー知事の背中に27度で入るとなると…
| コナリー知事はかなりふんぞり返り、ケネディの頭はかなり高い位置にないといけません。
| しかし例の瞬間、2人の位置関係はそんな妙な事になってますかね?
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 3発の銃弾のうち――
  外れ:テーグの頬を傷付ける。
  当たり1:ケネディの首を撃ち抜き、コナリー知事の背から右胸に抜けて、右手首を貫通。
       さらに左股にも当たりつつ、フロントガラスに直撃。ようやく停止。
  当たり2:ケネディの頭を撃ち抜く。
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    | コナリー知事がふんぞり返り、その背後でケネディがゆら〜りと立ち上がる… そんな角度か。
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         | そこを一直線に貫かれた… って、んなはずあるか!
         | でもそうでなかったら、体内じゃなく空中で弾道が変わったことになるんだよな…
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| さらにこの「魔法の弾丸」、まだまだ「魔法」たるゆえんがありますよ。
| その問題の弾丸は、病院でコナリー知事が緊急に寝かされた折りたたみ式簡易ベッドの上で見つかりました。
| しかしこの証拠物件399号と呼ばれることになった銃弾、余りにもキレイに弾丸の形を保っているんですよ。
| 銃弾ってのは、人体に当たれば派手に変形するもの。
| しかし証拠物件399号の場合、何度も人体に当たったり骨を砕いたりしたのに、射撃前と見誤るほどの美品。
| 変形していないどころか、血痕や肉片すら付着していませんでした。
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 3発の銃弾のうち――
  外れ:テーグの頬を傷付ける。
  当たり1:ケネディの首を撃ち抜き、コナリー知事の背から右胸に抜けて、右手首を貫通。
       さらに左股にも当たりつつ、フロントガラスに直撃。ようやく停止。
  当たり2:ケネディの頭を撃ち抜く。

※血痕や肉片すら付着して〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第3巻証拠物件第399号
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    | 銃弾って、そんなに変形するの?
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         | 骨って、結構カタいんだぜ。
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| そして、銃弾の重量にも奇妙な点が。
| 銃弾が骨に当たった場合とかは、体内に弾片を残したりするものなんですよね。
| この証拠物件399号の重量は158.8グラム。そして、同種の弾丸の重量が約160グラム。
| 失われたのは総重量のわずか1.5%。これは、銃弾の製造工程上に生じる誤差とほぼ同じです。
| コナリー知事の手首から取り出された弾片と合わせると、使われてない弾丸を上回ってしまいました。
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※失われたのは総重量の〜
   ・トンプソン著『ダラスの6秒間』
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    | いくらなんでも、元より増えたらマズいだろ…
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         | どうなってんだ、これ。
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| 医師達は、「この銃弾が大統領を撃ち抜き、知事を傷付けたのはありえない」と口を揃えて証言。
| それに対しウォーレン委員会は、エッジウッド造兵廠で実証実験を行いました。
| まずはヤギの死体を、次は人間の死体の手首を、銃で実際に撃ち抜いたんですよ。
| その結果… 銃弾は、見事なまでに変形。
| ウォーレン委員会の実験は、まるで逆効果の結果になってしまいました。
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※まずはヤギの死体を〜
   ・ウォーレン委員会報告書証拠物件第853号
  人間の死体の手首を〜
   ・ウォーレン委員会報告書証拠物件第856号
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
   ・トンプソン著『ダラスの6秒間』
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    | なんじゃ、そりゃ…
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         | 人はそれを、ヤブヘビと言う。
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| さらに、この証拠物件399号が、コナリー知事を運んだ簡易ベッドから見つかったというのにも奇妙な疑惑が。
| コナリー知事を手術室に運んだ後で、その簡易ベッドはエレベーターの近くに戻されます。
| その作業を行ったのは、病院職員のダレル・トムリンソン。
| そこにはもう一つの簡易ベッドが最初から置いてあり、折りたたみ式簡易ベッドが二つ並ぶ形に。
| それから少し経って、医者がトイレに入る際、微妙に邪魔な位置にあったこの簡易ベッドを少しよけたんです。
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    | なに? どういう事?
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         | コナリーを運んだ簡易ベッドと、事件とは関係ない簡易ベッドが同じ場所に置かれてたってこと。
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| その医者はトイレから出た後も、動かした簡易ベッドを元の位置に戻しませんでした。
| そこでトムリンソンが、簡易ベッドを壁際に戻したところ…
| そのベッドのマット脇に挟まっていた銃弾が、床に落ちたんですよ。これが証拠物件399号発見のいきさつ。
| しかし発見者であるトムリンソンは、驚くべき証言をしました。
| 「その銃弾が見つかった簡易ベッドは、コナリー知事が使った方ではなく、元々あった方だった」と。
| つまり、何の関係もないはずの未使用簡易ベッドから、問題の弾丸が見つかった事になるんです。
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※その銃弾が見つかった簡易ベッドは〜
   ・ウォーレン委員会報告書
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    | なに? どういう事?
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         | このトムリンソンの証言が、本当だったとしたら…
         | 誰かが、こっそりと簡易ベッドへ弾丸を置いた事に…
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| トムリンソンは、「弾丸が見つかったのはコナリー知事が使った方ではなく、もう一方だ」と強硬に主張。
| しかしこの証言は取り入れられず、彼の発見した弾丸だけが証拠品として採用されてしまったんです。
| この「魔法の弾丸」は、以上のような数々の疑惑を抱えているんですよ。
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 ・「魔法の弾丸」の問題点
  1.ありえないような弾道で、複数の箇所を傷付けている。
  2.血痕も肉片も付着せず、弾丸自体の変形も皆無。
  3.発見者によると、コナリー知事の使っていない方の簡易ベッドから見つかっている。
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    | いくらなんでも、胡散臭すぎだろ…
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         | こんなのが、政府公式見解になってるのか…?
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| この証拠物件399号は、板書だと「当たり1」の弾丸に相当しますね。では、他の2発はどうなったか…
| その銃弾も、きっちり見つかっています。それが、証拠物件567号と569号。
| この変形した2発は、22日の夜に大統領専用車の中からFBI捜査官によって発見されてるんですよ。
| そして、この2発の銃弾は実際に使われた可能性が高い… そうすると、奇妙な事態に。
| 疑惑の証拠物件399号と、実際に使われた可能性が高い2発。
| 線条痕により、同じ銃から発射されたという事実が確定したんですよ。
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 3発の銃弾のうち――
  外れ:テーグの頬を傷付ける。
  当たり1:ケネディの首を撃ち抜き、コナリー知事の背から右胸に抜けて、右手首を貫通。
       さらに左股にも当たりつつ、フロントガラスに直撃。ようやく停止。
  当たり2:ケネディの頭を撃ち抜く。
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    | 線条痕?
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         | 銃の指紋みたいなもの。弾丸に残った痕で、どの銃から撃ったかが分かるんだ。
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| そうすると、輪をかけて奇妙な事態に。
| あれだけ怪しかった証拠物件399号が、確かに他の2発と共に撃たれたという事実が浮上するんです。
| まあ確定している条項は「証拠物件399号と2発の銃弾は、同じ銃から撃たれた」って事だけ。
| 「大統領専用車から発見された2発も、偽者だ」と言ったら、流石にこじつけだと思いますかね?
| しかしケネディが病院に運ばれてから、大統領専用車は病院の駐車場に放置されてたんです。
| それを写した写真があるんですが、かたわらにはバケツが… なんと、車は洗車されてたんですよ。
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※かたわらにはバケツが〜
   ・『ライフ』 '83年11月号
   ・ヘンリー・ハート著『もっともな疑惑』
   ・ワイズバーグ著『ごまかし』
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    | つまり、どういう事?
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         | 大統領狙撃 → 車、病院の駐車場に放置 → 洗車される → FBIが銃弾を発見って流れ。
         | 洗車された後にしばらく経って、弾丸が見つかるか…?
         | まあ、証拠がないからコメントは避けとこう…
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| ここで弾丸の問題からはちょっと離れて、銃の連射速度っていう問題を見てみましょう。
| ウォーレン委員会によれば、狙撃に要した時間は4.8〜9.7秒。
| しかし教科書倉庫ビル6階からは邪魔な木があって、狙撃できないタイミングもあるんです。
| それを考慮に入れて、狙撃に要した時間は5.6秒間。
| この5.6秒間に3発の銃弾を撃ったことになるんですが――
| ここで、本当に3連射が可能だったのか?という疑問が浮上しました。
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※狙撃に要した時間は4.8〜9.7秒〜
   ・ウォーレン委員会報告書
  それを考慮に入れて、狙撃に要した時間は〜
   ・ロバート・J・グローデン記『新たに見るザプルーダー・フィルム/銃による政治』
   ・エヴィカ著『そして我々はみな必ず死ぬ』
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    | 3連射が可能って、どういう意味だ?
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         | 狙撃銃の構造の問題だろ。オズワルドの買ったやつは、安物だったらしいし…
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| オズワルドの使ったライフルは、前述したようにカルカノ。古くて安物のライフルです。
| 巷で言われているほど、悪い銃ではないですが… だからって、断じて良い銃ではありませんね。
| 大統領暗殺を意図していながら、こんな粗悪ライフルを買った――それも十分に不可解です。
| 射撃の達人が扱ったとしても、5.6秒間での3連射はなかなか厳しい…
| 一応、この銃は1秒間に1発の銃弾が撃てるという速射性能(1938年当時)がウリでした。
| 物理上不可能とまでは言えない、だが実際にやるとなると、かなり難しいってとこでしょうか。
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    | 可能かどうか、微妙ってとこか。
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         | こういう中途半端なのが、最も判断に苦しむよな。
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| ウォーレン委員会は、「オズワルドが見せた狙撃が可能である事を証明する」と再現実験を行いました。
| ライフル協会のプロ3人を要請し、(ほぼ)同じ場所、同じ銃で行った再現実験――
| これは、良い結果は出ませんでした。連続3発の射撃間隔だけでも、最短の狙撃手で4.6秒、最長で6.5秒。
| 選りすぐりのプロがやってこれじゃ、軍隊時代に射撃下手として有名だったオズワルドが出来たのか…
| オズワルドが暗殺時にやったとされる5.6秒間、これはかなり凄まじい記録なんです。
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※連続3発の射撃間隔だけでも〜
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
  軍隊時代に射撃下手として有名〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第8巻
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
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    | オズワルド、射撃下手だったのか。それなのに、プロと同レベルの射撃術…
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         | なんか実験失敗のパターン、さっきも見たな。
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| さらに再現実験の狙撃手は狙いもめちゃくちゃで、静止目標にすら満足に当てられなかったんですよ。
| 一方のオズワルドは、動いている車に乗っている人間、という難目標に2発当ててます。
| あと、教科書倉庫ビル6階から狙撃しようとするならば、凄く邪魔になる木が存在したというのも追加で。
| オズワルドは6階から撃った事になってますが、再現実験では木が邪魔にならない3階から撃ってます。
| 結局は腕利きの狙撃手を集めても、オズワルドの射撃技術は再現できなかったんですよ。
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 再現実験の最高成績
  射撃間隔:4.6秒  命中率:2/3  3階からの狙撃・静止目標・初弾はいつでも
 オズワルドが行ったとされる射撃
  射撃間隔:5.6秒  命中率:2/3  6階からの狙撃・動体目標・初弾も通過のタイミングに合わせる

※静止目標にすら満足に当てられなかった〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第3巻
   ・エヴィカ著『そして我々はみな必ず死ぬ』
  再現実験では木が邪魔にならない3階から〜
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
   ・トンプソン著『ダラスの6秒間』
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    | なんと。オズワルドの腕前は、射撃のプロを上回っていたのか。
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         | さらに弾道を操作できるスタンド使いだから、オズワルド無敵だな。
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| 以上、弾丸の数にも弾道にも連射速度にも数々の矛盾が存在するんですよ。
| さて、これで事項1と事項2を終えました。次は事項3、ケネディの検死に関する矛盾。
| 今までは、無理やりな解釈やら証言の無視やらでカワイイもんだったんですが…
| このケネディの検死に関しては、もっとタチが悪いです。
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 ウォーレン委員会の調査報告を巡る矛盾
  1.狙撃位置に関する矛盾
  2.発射された弾丸の数や不自然な弾道、連射速度の矛盾
  3.ケネディの検死に関する矛盾
  4.オズワルドの行動に関する矛盾
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    | カワイかったって、あれで…?
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         | 今まで以上にひどいって… 一体、何やったんだよ。
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| 午後12時41分、瀕死の大統領が乗った車はパークランド病院に到着しました。
| ケネディはほぼ即死状態で、心臓が動いているに過ぎないという絶望的な状態だったんです。
| とにかく医者達は救命に全力を掛けましたが、その甲斐なく13時に心臓停止。
| こうして、マクレランド医師は死亡診断書を書き上げます。
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    | どれだけ優秀な医師でも、どうしょうもなかったのか…
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         | 脳のかなりの部分が吹き飛ばされたからな。
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| パークランド病院の医師達は、頭の傷についてはそれぞれこう証言しました。
| 結局のところ、右後頭部がそっくり吹き飛ばされたようですね。
| 右耳上部〜こめかみ〜後頭部にかけて、大きく損傷したようです。
| こんなダメージを受けるのは、前方から飛んできた弾丸のみ。
| 銃弾による傷ってのは入口は小さく、出口は大きくなるものですからね。
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ピーターズ医師の証言:
「右後頭部に幅7cmの大きな開口部があって、かなりの脳が失われている」

マクレランド医師の証言:
「後頭部の約1/4ないし1/5が脳と共に吹き飛ばされていました。
 後頭部の弾丸の出口は直径が120mmほどのものでした」

※ピーターズ医師の証言
   ・リフトン著『ベスト・エヴィデンス』
  マクレランド医師の証言
   ・ウォーレン委員会報告書全集第6巻
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    | ううう、あまり想像したくない…
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         | かなりひどい損傷みたいだな。
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| 一方、喉に開いた傷は、明らかにここから銃弾が入り込んだものでした。
| そして、首の後ろに弾丸の出口は見当たりません。
| 喉から銃弾が入って、そのまま貫通しなかった… つまり、喉内に弾丸が残ったままの形ですね。
| また背中には、これも貫通していないと思われる傷がありました。
| パークランドの医師達は、「喉の傷、後頭部には入口なし」と証言します。
| では、これより検死作業を行おうとしたところ――
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 ・パークランド病院の所見
  1.喉に傷。弾丸の入口で、貫通していない。
  2.背中(肩甲骨の下部)に傷。貫通していない。
  3.右後頭部(右耳上部〜こめかみ)が開口、大量の脳や頭蓋が失われている。

※喉の傷、後頭部には入口なし〜
   ・トンプソン著『ダラスの6秒間』
   ・シルヴィア・マーア著『事後従犯』
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    | 喉から銃弾が入って、そのまま貫通しなかったとなると…
    | あれ? 明らかに前方から撃たれたことにならないか?
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         | そうだよな、これは…
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| テキサス州では、検死は死んだ病院でなされます。死体を一歩たりとも動かさないのが基本。
| それに従いケネディの検死を行おうとしましたが、そこに現れたのはシークレット・サービスの方々。
| このパークランド病院ではなく、アメリカ海軍ベセスタ病院医療センターで検死を行うと主張します。
| 当然、パークランド病院の医師達は猛反発しましたが、どうにもなりませんでした。
| ベセスタ病院よりも、パークランド病院の方が司法解剖に適していたにもかかわらず…
| こうしてケネディの遺体は、遠く離れたワシントンのベセスタ病院まで移送されるんです。
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※そこに現れたのはシークレット・サービス〜
   ・ウォーレン委員会報告書全集第3巻
   ・リフトン著『ベスト・エヴィデンス』
   ・マンチェスター著『ある大統領の死』
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    | なんと。シークレット・サービスがゴリ押ししたのか。
    \____              ∧
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         | 法律を曲げちゃったんだな。
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| そして、ベセスタ病院でケネディの検死に立ち会ったのは、医師より多い大量の軍幹部達でした。
| なお軍幹部達は「ここで見たものを一言でも口外すれば、即刻軍法会議」という内容の宣誓書に署名。
| そんな不気味な雰囲気に医師達はおののきつつ、ケネディの検死が行われました。
| その結果、銃弾は首の後ろから入って喉に貫通した、という判断が下されます。
| あれ…? パークランド病院じゃ、弾丸は喉から入って貫通しなかったんじゃないんですか?
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 ・ベセスタ病院の所見(公式の検死報告)
  1.喉に傷。弾丸の出口と思われる。
  2.後ろ首の付け根に傷。弾丸の入口と思われる。
  3.右頭頂部から右側頭部にかけて12cmの欠落、大量の脳や頭蓋が失われている。

※医師より多い大量の軍幹部達〜
   ・マンチェスター著『ある大統領の死』
   ・ジム・ギャリソン著『JFK/ケネディ暗殺犯を追え』
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    | 頭の傷の位置も、ちょっと違うな。
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         | これだと、後ろから撃たれたって解釈できるよな。
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| では、両病院の所見を比較してみましょう。まず、1-2番の傷が貫通しているか貫通していないか。
| パークランド病院は全く別の傷とみなし、ベセスタ病院は1発の弾丸によるものと判断していますね。
| 重要な点として、それぞれの所見が前方射撃説と後方射撃説に直行しているんです。
| パークランド病院の所見だと喉の傷が貫通していないので、前方から銃弾を受けたとしか解釈できません。
| ベセスタ病院の所見だと首後部から喉へ抜けていますので、後方からの狙撃ですね。
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 ・パークランド病院の所見
  1.喉に傷。弾丸の入口で、貫通していない。
  2.背中(肩甲骨の下部)に傷。貫通していない。
  3.右後頭部(右耳上部〜こめかみ)が開口、大量の脳や頭蓋が失われている。

 ・ベセスタ病院の所見(公式の検死報告)
  1.喉に傷。弾丸の出口と思われる。
  2.後ろ首の付け根に傷。弾丸の入口と思われる。
  3.右頭頂部から右側頭部にかけて12cmの欠落、大量の脳や頭蓋が失われている。

 前方からの狙撃:喉から銃弾が入り、そのまま喉内に銃弾が残る? 傷は喉のみ。
            →狙撃手は前方にも存在、オズワルドは単独犯ではない。
 後方からの狙撃:首の後ろから入った弾丸が、喉へ抜ける。傷は首の後ろと喉。
            →狙撃手は後方のみ、オズワルドによる単独犯行。
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    | ほんとだ… 前から撃たれたか後ろから撃たれたか、真っ二つに分かれるな…
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         | 同じ遺体を見て、なんでこんなに割れるんだよ…
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| また、2番に関しては明らかに傷の位置が違いますね。
| パークランド病院は肩甲骨の下部なのに対して、ベセスタ病院は首の後ろ。
| 3番の頭の傷の位置も、字面での表記は難しいですが明らかに違います。
| パークランド病院の所見だと前方から撃たれた事になりますが、ベセスタ病院の所見だと解釈は微妙。
| つーか、なんでここまで所見が割れちゃったのかも不可解です。
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 ・パークランド病院の所見
  1.喉に傷。弾丸の入口で、貫通していない。
  2.背中(肩甲骨の下部)に傷。貫通していない。
  3.右後頭部(右耳上部〜こめかみ)が開口、大量の脳や頭蓋が失われている。

 ・ベセスタ病院の所見(公式の検死報告)
  1.喉に傷。弾丸の出口と思われる。
  2.後ろ首の付け根に傷。弾丸の入口と思われる。
  3.右頭頂部から右側頭部にかけて12cmの欠落、大量の脳や頭蓋が失われている。
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    | どっちかの病院の医師達が、よっぽどヤブだったのか…
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         | 傷の位置さえ見定められないんだからなぁ。
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| さらに、ベセスタ病院では検死にあたって何枚ものレントゲン写真を撮りました。
| しかしシークレット・サービスは、そのレントゲン写真を全て押収してしまいます。
| そして、この重要な証拠となりえるレントゲン写真は、ウォーレン委員会にも提出されませんでした。
| このレントゲン写真がようやく表に出たのは、なんと1988年。
| さらに、このレントゲンを撮影したベセスタ病院レントゲン技師ジェラルド・カスターはこう言いました。
| 「これは、私の撮ったレントゲン写真ではない」。
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※これは、私の撮ったレントゲン写真ではない〜
   ・リフトン著『ベスト・エヴィデンス』
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    | ど、どういういことだ…?
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         | 当然、レントゲンにはマズいものが写ってたってなるよな。
         | だから押収して、数十年後にニセモノでっち上げた、と…
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| 岸山… あれ、岸川だっけ? え〜と、岸なんとか、大正解。
| もし写っていてはマズいものが存在したとすれば、それは喉部に残った銃弾って可能性もありますね。
| それが明らかになれば、背中の傷から入って喉から抜けたという説が完全に崩れ去ります。
| さらに、発射された銃弾は3発とも発見されてるんですから、第4の銃弾が出てきたらシャレになりません。
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    | 第4の銃弾… すなわち、複数の狙撃手がいたという証明…
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         | 岸田です。
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| さて… ここで、「シバート-オニール報告」を紹介しましょう。
| 「シバート-オニール報告」とは、ベセスタ病院の検死に立ち会った2人のFBI捜査官が書いた報告書です。
| これは検死現場への批判も含まれており、極めて重要な記述がなされていました。
| 結果的に、パークランド病院の所見がより正確だった事が判明したんです。
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 ・パークランド病院の所見
  1.喉に傷。弾丸の入口で、貫通していない。
  2.背中(肩甲骨の下部)に傷。貫通していない。
  3.右後頭部(右耳上部〜こめかみ)が開口、大量の脳や頭蓋が失われている。

 ・ベセスタ病院の所見(公式の検死報告)
  1.喉に傷。弾丸の出口と思われる。
  2.後ろ首の付け根に傷。弾丸の入口と思われる。
  3.右頭頂部から右側頭部にかけて12cmの欠落、大量の脳や頭蓋が失われている。

 ・シバート-オニール報告(ベセスタ病院での検死を見て)
  1.背中(肩甲骨の下部)に傷、「後ろ首の付け根」は位置として正しくない。
  2.背中の傷は深さ5cmほどで、貫通していない。

※2人のFBI捜査官が書いた〜
   ・マンチェスター著『ある大統領の死』
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    | …ん? FBI捜査官が、独自に記した検死報告みたいなもんか?
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         | まあ、そんなとこだろうな。パークランド病院と合致してるな…
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| 実際問題ねぇ… シャツに開いた穴の位置と比べれば、傷の正確な位置ぐらい分かります。
| シャツの穴は、肩甲骨の下部。つまりは、パークランド病院の所見に合致してるんですよ。
| しかしウォーレン委員会は、「観衆に手を振っていたので、傷とシャツの穴にズレが生じた」と説明。
| あなたの着てるシャツの肩甲骨下部をつまんで、首の後ろにズラしてみて下さい。
| どれだけ位置がズレてるか、一発で分かりますから。
| 「観衆に手を振っていたので」って… ケネディ、どんな激しい手の振り方したらこうなるんですか。
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 ・パークランド病院の所見
  1.喉に傷。弾丸の入口で、貫通していない。
  2.背中(肩甲骨の下部)に傷。貫通していない。
  3.右後頭部(右耳上部〜こめかみ)が開口、大量の脳や頭蓋が失われている。

 ・ベセスタ病院の所見(公式の検死報告)
  1.喉に傷。弾丸の出口と思われる。
  2.後ろ首の付け根に傷。弾丸の入口と思われる。
  3.右頭頂部から右側頭部にかけて12cmの欠落、大量の脳や頭蓋が失われている。
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    | 傷と穴に合わせてシャツをズラしてみる… 実際やってみたら、ジャミラ状態になるな。
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         | いくらザプルーダー・フィルム見ても、ジャミラごっこして遊んでるケネディは確認できないぞ。
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| 頭の傷の位置に関しては…
| ケネディの頭部を写した検死写真はどこからともなく流出しているのですが、この問題は決着していません。
| 右後頭部(右耳上部〜こめかみ)が開いてる写真と、右頭頂部から右側頭部にかけて開いてる写真…
| この両方のケネディ遺体写真が存在しているからなんです。
| 何を言っているか分からないかもしれませんが、私も何がなんだか分かりません。
| 催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃないです。もっと恐ろしいものの片鱗を味わいました。
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 ・パークランド病院の所見
  1.喉に傷。弾丸の入口で、貫通していない。
  2.背中(肩甲骨の下部)に傷。貫通していない。
  3.右後頭部(右耳上部〜こめかみ)が開口、大量の脳や頭蓋が失われている。

 ・ベセスタ病院の所見(公式の検死報告)
  1.喉に傷。弾丸の出口と思われる。
  2.後ろ首の付け根に傷。弾丸の入口と思われる。
  3.右頭頂部から右側頭部にかけて12cmの欠落、大量の脳や頭蓋が失われている。
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    | 両方が存在…? 分かった! そもそもケネディの遺体が2種類あったんだよ!
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         | 本当に、あってもおかしくないような気がしてきたぜ。
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| この問題を解消するには、もう実物を見るしかない…!
| しかしながら、その機会はおそらく永遠に訪れません。
| 国立公文書館に保管されていたケネディの脳は、どこかに消え去ってしまったんです。
| なんですか、これは。ふざけてるんですか、合衆国。
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※保管されていたケネディの脳は〜
   ・ニューヨーク・タイムズ '72・8/27
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    | なんで、そんなの簡単に失くしちゃうの…?
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         | 証拠品の管理能力に大きな問題があるか、あるいは…
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| ここで、ケネディの遺体が棺に入れられてパークランド病院からベセスタ病院へ移送される場面に戻ります。
| シークレット・サービスが検死場所をゴリ押しした直後… ここにも、奇妙な疑惑があるんですよ。
| パークランド病院の職員オーバラー・ライクは、立派な青銅製の柩にケネディの遺体を入れました。
| そしてベセスタ病院へ搬送されるケネディの立派な棺は、TV中継でもしっかりと捉えられています。
| 『立派な青銅の棺』を乗せて、ベセスタ病院に向かう『灰色』の霊柩車は、アメリカ中に中継されたんですよ。
| しかしベセスタ病院の医師や軍人達は、後に驚くべき証言を行いました。
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    | えらく強調した部分があるな。
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         | なんか、見えてきたような…
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| ベセスタ病院の海軍士官デニス・デビット、そして海軍医療技官ポール・オコーナーはこう証言しました。
| 「解剖室に運ばれてきた棺は質素なグレーで、ケネディの遺体は粗末な死体袋に入れられていた」と。
| さらにデニス・デビットは、「その棺を運んできたのは黒の霊柩車だった」と証言。
| これらを証言したのは、無責任な匿名証言者AとかBとかではないですよ。
| 高い地位を持ち、身元も確かなベセスタ病院の医師や軍人達なんです。
| デタラメな嘘を言えば、たちまちステータスに響く… そんな人間達の証言なんですよ。
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「ケネディ夫人や遺族達一行が霊柩車と共に病院に到着した時、
 私のいた霊安室のベッドには、すでに大統領の遺体が安置されていました。
 私は、窓から葬列の到着を眺めて奇異な感じがしたのです」
                                海軍士官デニス・デビット

「大統領の遺体の置かれた霊安室で、私は撮影の準備をしていました。
 それから30分くらい経ってから、葬列と共に到着したばかりのケネディ夫人が病院に入ってくるのを見ました。
 ケネディ夫人が終始守るように付き添っていたあの柩は、いったい何だったのでしょうか」
                                              レントゲン技師ジェラルド・カスター
※そんな人間達の証言〜
   ・リフトン著『ベスト・エヴィデンス』
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    | これは… ちょっと待て、おい!
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         | これが本当だったら、最悪じゃないか…
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| 以上の証言を総合すると、ケネディの棺は同時に2つ存在したという事になってしまいます。
| まず黒の霊柩車に乗せられた質素な棺が運び込まれ、ケネディの検死が開始。
| それから30分後、灰色の霊柩車に乗せられた豪華な棺がケネディ夫人などに付き添われて到着。
| この灰色の霊柩車や豪華な棺の移送は、TV中継されています。しかし、その棺には何が入っていたのか…
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    | パークランド病院では、ケネディの遺体は確かに豪華な棺に入れられたんだよな?
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         | でも、ベセスタ病院には質素な棺に入れられたケネディの遺体が運ばれてきた…
         | 遺族が付き添った豪華な棺の方は、TV中継されつつ遅れて搬入…
         | ケネディの遺体、どっかで棺を移されたって事になるよな。
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| そしてケネディの遺体は、単に棺を移されただけでしょうか。
| そんな事をする意味は何もありませんよね。それこそ、遺体そのものに手を加えない限りは…
| でも、とりあえず事項3に関しては終わりにしましょう。次に事項4を追ってみましょうか。
| リー・ハーヴェイ・オズワルド、ケネディを撃った男。
| 彼の行動は、大いなる矛盾や不可思議に彩られていたんです。
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 ウォーレン委員会の調査報告を巡る矛盾
  1.狙撃位置に関する矛盾
  2.発射された弾丸の数や不自然な弾道、連射速度の矛盾
  3.ケネディの検死に関する矛盾
  4.オズワルドの行動に関する矛盾
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    | 単なる、反社会的な人間じゃないのか…?
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         | ソ連帰りのロクデナシみたいな印象だけど…
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